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    2015
    09.03

    ”文学少女”と月下を孕く水妖

    次巻が最終巻ということで、後半の数十ページは、遠子先輩の話でした。

    というか、その前の演説も十数ページに渡って、遠子先輩の独白でした。

    シリーズ中で、もっとも複雑な話で、圧巻の推理……いや「文学少女の想像」でした。


     “文学少女”と月花を孕く水妖 (ファミ通文庫)

     野村 美月 (著)
     竹岡 美穂 (イラスト)



    ≪あらすじ≫
    『悪い人にさらわれました。一週間分の着替えと宿題を持って、今すぐ助けに来てください。遠子』続きを読む
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    2015
    08.29

    空とぶライオン

    Category: オススメの本
    私は、絵本や児童書を読んで、
    「深いなー!」
    とか言う人が嫌いです。

    そして本作を読んで、私は思いました。

    「深いなー!」


     空とぶライオン (講談社の創作絵本)

     著者・イラスト:佐野洋子


    ≪あらすじ≫
    ねことライオンは親戚だったので、一緒に暮らしていました。

    ライオンは、ごちそうしたくなり、空をかけて獲物をとってしました。

    毎日、とってきました、

    ねこは当たり前の顔をして、ごちそうを食べました。

    「ぼくの趣味は昼寝でね。」とライオンが言うと、ねこたちは笑いました。
    「ライオンは料理も冗談も一流だね。」と笑いました。

    ライオンは、くたくたでした。
    夜に、さめざめと泣くほどくたくたでした。

    ある日、もうライオンは起き上がれませんでした。
    金色に石になって眠っていました。

    「ライオンの冗談は、昼寝が趣味でね。だったね」と一匹のねこが言いました。
    ねこたちは、しーんとしてしまいました。続きを読む
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    2015
    08.13

    ”文学少女”と穢名の天使

    14才の「ぼく」は、大好きだった美羽に拒絶され、目の前で飛び降り自殺をされて、精神的に追い込まれた。

    嘔吐、不眠、過呼吸。

    一命を取り留めた美羽には障害が残り、今までのように歩いたり手を動かしたりできなくなった。

    もし俺が、まだ14才で、大好きだった女の子に拒絶され、その子が自殺未遂までしたら。。。
    そんな過去を持つ高校生の話です。


     "文学少女"と穢名の天使 (ファミ通文庫)

     箸:野村 美月


    ≪あらすじ≫
    ぼくは、琴吹さんに「大嫌い」と言われてしまった。
    琴吹さんは、中学時代のぼくを、、、美羽と一緒だったぼくを知っていたようだけど、ぼくは琴吹さんを覚えていない。
    たぶん、それが原因だと思う。

    どんな顔をして琴吹さんに会えばいいかわからないとき、子供みたいに泣きじゃくる琴吹さんに出会った。
    小さな体を震わせ、コートの袖口や制服のスカートを涙で濡らし、何度もしゃくりあげ、ようやく、なにがあったのかを話してくれた。

    水戸夕歌という親友が、なにも言わず突然引っ越したらしい。
    「琴吹さん、もう泣かないで。一緒に水戸さんのことを調べてみよう。水戸さんの学校に行って、水戸さんの知り合いに訊いてみたらどうかな? ね、ぼくも協力するから」

    水戸さんは、声楽を専攻していた。
    そして最近「音楽の天使」に出会って、劇的に才能を開花させたらしい。それで次の発表会の主役にも選ばれている。
    でも誰も、音楽の天使なんて知らない。
    失踪の理由も知らない。

    琴吹さんは、水戸さんが「オペラ座の怪人」が好きだったことを思い出し、その天使と一緒にいるんじゃないかと推測した。

    調べていくうちに、水戸さんが学費のために援助交際を行っていたと判明する。続きを読む
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    2015
    08.05

    "文学少女"と繋がれた愚者

    頑なに友達を作ろうとせず、誰からも少し距離を置いて学生生活を送る"ぼく"に対して、遠子先輩はお節介を焼いていました。
    「だって、来年になったら、わたしは卒業して、いなくなってしまうから。そうしたら、一人の文芸部になっちゃうでしょう」

    そうなのよ!
    これが先輩なのよ!

    やがて"ぼく"は決心します。
    「友達になろう。いつか喧嘩しても、別れても、今、きみと友達でいたい」

    泣いたー!


    "文学少女"と繋がれた愚者 (ファミ通文庫)

    ≪あらすじ≫
    美羽がぼくにくれた言葉は、どれも砂糖菓子のように甘く感じられた。
    あの頃のぼくは、まさに恋する馬鹿者で、足が地面についていなかったし、笑顔の垂れ流し状態で、救いようのない夢想家だった。

    けれど、ぼくは井上ミウという筆名で、小説家デビューし、美羽を失った。

    そんなぼくも高校二年生になり、二人だけの文学部に所属していた。

    文学部部長の遠子先輩は、自称文学少女の変わり者だった。
    そしてぼくのクラスメイトの芥川くんが、本をカッターで切ろうとしたところを、遠子先輩が現行犯逮捕した。

    しかし先生には言わず、遠子先輩は芥川くんを演劇に誘った。文学部が文化祭で行う催し物だ。
    そしてぼくがシナリオを書くことになる。

    芥川くんは男前で、とても親切な人だった。
    本にしたことは、一瞬の気の迷いだろう。

    そんか芥川くんには彼女<更科さん>がいたらしい。でも今は付き合ってないみたいだ。
    そしてその件に関して、少し問題を抱えているようだった。

    ある日、芥川くんはウサギを惨殺した。続きを読む
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    2015
    06.26

    ”文学少女”と飢え渇く幽霊

    ぼくがなにをしたっていうんだ。
    ぼくは人間嫌いだったわけじゃない。生まれて初めて書いた小説がたまたま新人賞に選ばれて、それがたまたま史上最年少で、たまたまペンネームが井上ミウなんて女の子みたいな名前だっただけだ。
    なのに出版された本は勝手にベストセラーになり、勝手に"謎の天才美少女作家"なんて騒がれてーーそれと引き替えに、ぼくは大事なものをなくしてしまった。

    ぼくは平凡な中学生のまま、美羽の側で、美羽の笑顔を見つめ、美羽の語る木漏れ日のような美しい物語に耳を傾け、美羽の書いた鮮やかな言葉の数々に酔いしれ、それだけで心から満足し、世界や他人を恐れることなく、平和に幸福に生きてゆけるのに。


    文学少女シリーズの第2巻です。
    題材は「嵐が丘」です。


    ”文学少女”と飢え渇く幽霊 (ファミ通文庫)

    第一巻の記事はコチラ


    ≪あらすじ≫
    ぼくは、遠子先輩のために小説を書いていた。
    そして遠子先輩は、ぼくか書いた小説を「食べる」

    遠子先輩は、文学少女だった。

    そんな二人だけの文学部に、いやがらせの手紙が届くようになる。

    遠子先輩は、いやがらせの手紙の差出人を突き止めようと張り込みを始めた。
    もちろん、ぼくも巻き添えだ。
    そして深夜、文学部のポストの前に、幽霊のような少女が現れた。

    西洋の人形のように整っている綺麗な顔。
    肌は鬼火のように青白い。
    表情は洞窟のように空っぽで、感情というものが全くなかった。
    腕は、百歳を越えたお婆さんのように硬くて細く、その笑い声は軽やかな反面、執拗で病的に感じられた。
    そんな声で、幽霊は言った。

    「ふふ、そんなの無駄だわ。だってわたし、とっくに死んでるんですもの」続きを読む
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    2015
    05.29

    手持ちの鳥(目には見えない何か)

    Category: オススメの本
    「目には見えない何か」という本に載っている短編です。

    ベストセラー小説の書き方を書いた本で紹介されていた作品でもありますね。

    とっても短い作品ですが、ハラハラして、ドキドキして、最後は胸の奥が暖かくなる。
    そんな話でした。


     目には見えない何か



    ≪あらすじ≫
    ある日、ダグラスの家に、ハリーという新聞記者が訪ねてきた。
    ダグラスが、逃げ出したインコを見つけて、飼い主の家まで連れてってあげたことについて、小さな記事を書くためだ。

    しかしダグラスは歓迎しなかった。

    ダグラスは、過去に何度も逃げ出したインコを見つけては、飼い主の家に連れて行き、礼金をもらっていた。続きを読む
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    2015
    05.02

    林修の仕事原論

    Category: オススメの本
    「女性を口説くコツを教えてください」
    と聞くアホがいる。

    いいか、相手は人間だ。
    世の中には、多種多様な女性が存在している。
    それを口説くのに「コツ」だと?
    そんな精神的な怠慢さが、モテない自分を作っていると、なぜ気づかない!

    という話が出てきますが、それの仕事版の本です。


     林修の仕事原論

     いつ読むの?
     今でしょ!


    ≪あらすじ≫
    努力は、必ず報われる。
    だが、それは貴方があるべき場所で、すべき努力をした場合に限られる。

    頑張っても、仕事がうまくいかないなら、場所か方法か、どちらかに問題がある。
    続きを読む
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    2015
    04.28

    雪の女王

    Category: オススメの本
    今iPhoneのiBookは、いろいろな作品がタダで、読めるんですね。

    そして本作はアナ雪とは関係ない!
    ただの童話だ!


     雪の女王 七つのお話でできているおとぎ物語

     アンデルセン


    ≪あらすじ≫
    ゲルタとカイは、とても仲良しの女の子と男の子でした。
    そして、ある雪の日。
    カイの瞳の中に、キラキラした何かが入りました。

    その日から、カイは変わりました。
    人の癖を真似するようになり、イジメもするようになりました。

    カイは、ひとりで遊び、そして雪の女王に出会い、頬ずりされてしまいます。

    そしてゲルダは、カイは死んでしまったかと思うようになりました。

    あるとき、ゲルダが川に流されました。
    そして、知らない土地で、知らないおばあさんに出会いました。
    ゲルダは、おばあさんの優しさと美しい花園に、すっかり魅了されてしまいます。
    しかし、それはおばあさんの魔法の力でした。続きを読む
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    2015
    04.10

    僕がコントや演劇のために考えてること

    Category: オススメの本
    オードリーいわく、ある年の若手芸人は、ますだおかだかラーメンズか、どちらかのパクリでしかなかったそうです。

    多くの芸人に影響を与えたラーメンズ。
    その頭脳と魂を支える小林賢太郎さんの本です。

    この本には、おしげもなく、アイデアを煮詰める方法が書かれていました。


     僕がコントや演劇のために考えていること

     著者:小林賢太郎


    ≪あらすじ≫
    横浜育ちです。絵を描くことと、お笑いと、マジックが好きな子供でした。予想どおり美術大学に入り、オチケンの部長になり、アルバイトはマジック用品の実演販売でした。
    「面白くて、美しくて、不思議であること」
    いまだにこれが、ぼくの好きな作品世界です。
    「面白い」と「美しい」と「不思議」は、はじめはバラバラでした。しかし、それぞれの「好き」の本質を見抜いていったとき、そこには境界線なんかないんだ、と気がつきました。
    僕は、劇団に所属したことがありません。お笑いの学校を出たわけでもありません。師匠もいませんし、教科書もありませんでしたから、自分でなんとかするしかありませんでした。
    見よう見まねで作った最初の作品は、とても稚拙なものでした。
    経験を重ねるうちに、僕にとって重要なルールをつかまえることができました。
    それは「コント」とか「演劇」という概念の完成予想図を持たずに、自分のつくりたいものを純粋に形にする、というやり方です。

    アイデアは「ひらめく」とか「おりてくる」と表現されることがありますが、僕は「たどりつく」ものだと思っています。
    たとえば、部屋の時計の針の音に意識を集中してみてください。気にしだしたらずっと聞こえてると思います。今まで聞こえていなかったのは、気にしてなかったからです。こんなふうに、アイデアのかけらも、意識していなければどんどん通り過ぎてしまうのです。

    ないものをつくる。
    これは、もっとも尊いことです。
    一生かけて向き合う価値のあることだと思います。

    なにかわからないことがあったら調べないでいったん想像してみる。正解不正解は関係ありません。
    たとえば、ジャムのフタが半開きになっていたら、誰が閉め忘れたか調べるのではなく、なぜジャムは逃げようとしたかを想像するんです。
    人間の頭の中には想像する力の源「想像筋」みたいなものがあって、僕はいつもそれを鍛えるようにしています。

    消費者かお金を払って買うのは、自分でつくれないものです。「これなら自分にも作れそうだ」と思ったら、購買意欲は一気に薄れます。
    これはエンターテイメントにも言えることです。
    人間の脳みそなんて、そんなにこたいさはありません。僕が考えることは観客も考えます。
    しかし僕は、あるやり方を見つけました。
    これを実践するようになってから「どうやっならこんなコントを思いつくんですか」とよく聞かれるようになりました。
    まず、自分ひとりの脳みそで考えてコントを一本完成させます。続きを読む
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    2015
    03.18

    2015プロ野球プレイヤーズファイル

    Category: オススメの本
    私が代表監督なら、こんな打順

    7大島(D)
    3井口(M)
    8糸井(Bs)
    指中田(F)
    6鳥谷(T)
    5村田(G)
    2嶋(E)
    9梶谷(DB)
    4平野(Bs)

    控え亀井(G)


     2015 プロ野球プレイヤーズファイル 2015年 04 月号 [雑誌]: Baseball Times 増刊



    本屋に置いてある選手名鑑を、全て読む。
    その中から、一冊だけ選ぶ。
    そんなことを毎年してる中で、私の部屋には、このプレイヤーズファイルが積み重なっています。

    本書の魅力は「詳しさ」にあると思います。
    筆者の主観的な説明が載っている本ではありません。

    このデータを見れば、どんな選手がわかる!

    そんなデータが揃っています。

    例えば投手。
    ここ3年間の成績はもちろん、身長、体重、経歴。
    そして「投球の割合」が載っています。

    例えば前田健太投手なら、続きを読む
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