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    2014
    11.23

    絶望系 閉じられた世界

    初めて読んだ時は、その意外な結末に驚きました。
    そういえば当時は、涼宮ハルヒの憂鬱も知らなかったような気がしますね。
    いろいろな意味で新鮮な本でした。


    絶望系 閉じられた世界 (電撃文庫 1078)

     著者:谷川流


    ≪あらすじ≫
    年下の彼女とデートをしていた主人公のケータイが鳴った。
    空気が読めないのは友人だ。

    友人は「部屋に、天使と悪魔と、幽霊と死神がいるから助けてくれ」と言ってきた。
    ・・・意味不明だ。

    とにかく彼女と別れて、友人の家に行くと……天使と悪魔と幽霊と死神がいた。
    ・・・意味不明だ。

    天使たちは、淫猥な会話を繰り広げており、友人の手におえる状態ではなかった。
    友人の話によると「家に帰ると、すでに天使と悪魔がいて、2体曰く『呼ばれた』らしい。そこに死神に追われた幽霊が逃げ込んできた」だった。

    話を聞いて、主人公は帰った。
    彼女のもとへ。
    そして彼女の姉<カミナ>から、幽霊になった彼の人間時代の話を聞いた。

    翌日、幽霊は自分を殺した犯人を知った。
    カミナだ。
    そして主人公の口から、カミナがすでに14人以上もの人を解体していると語られた。
    主人公も友人も、なんとなく察していた事態だった。

    カミナは、悪魔を呼ぶ為に殺人を重ねていた。
    そして、それは世界を救う為でもあるらしい。
    簡単にいえば、カミナは頭がイカれていた。

    誰が書いたとも知らぬ本を読み、本当に悪魔を呼び出してしまった。

    カミナは、悪魔を連れて旅に出た。
    その後を友人が、天使を連れて追った。

    残ったのは、主人公と彼女だけ。
    そして全ての悪行の仕掛け人が、この彼女だった。

    【click!】

    ≪感想≫
    138種類の文字。
    15の母音。
    12通りの関係代名詞。
    名詞の語尾の変化は最低でも38パターン。
    しかし半分が冗字。
    そして内容は「悪魔の呼び出し方」という本が登場しました。
    それを書いた人物こそが、主人公の彼女<ミワ>でした。

    他人の人生で遊ぶ、という趣味の女の子でしたね。
    その為に、姉に自分を虐待させて、両親を殺させて・・・恐ろしい話です。
    恐ろしい話は、あんまり好きになれません。

    というか全体的に「世の中なめてんのか」と思う文体だったと思います。
    そして今思えば「そりゃなめるだろうさ、谷川さんは天才なんだから」って感じです。
    天才って表現は不適切な気もしますが、劣等感丸出しのアタシからすりゃぁもう、天才ですよ。
    ていうか有能?

    例えば私を見下す、いけすかないクソ野郎がいたとして、そいつが俺よりも有能で、イケメンで、金持ちだったら、私が何を言ったところで、負け犬の遠吠えでしかない。
    そんな劣等感を抱かずにはいられない文体と展開だったと思います。
    何もかも、私が文句を言えば言うほど私が惨めな思いをするだけの完成度で、魅力的で、熱中してしまう作品です。
    谷川さんはスゲェ人だよ全く。

    さて「セックスは、ただ行えば良いものではなく、その過程が大事だ」という話が出てきました。
    ただ、股を開いて誘うでなく、一枚脱ぐごとに恥らうとか、清楚な顔して、いざ始まると大胆とか。
    そういう過程が大事だという話でしたね。

    同じ結果にたどり着くなら、時間を無駄にしない方が良い、溜まってるものを出せば良いんだという女と、過程が大事だという女。
    私は、そのやりとりを見て「これって小説だな」と思いました。

    最終的に犯人が捕まるとか、自殺するとか。
    ドラゴンを倒して秘宝を手に入れるとか、伝説の勇者になるとか。そんな結果に直接たどりついたら、その小説はきっと退屈です。

    その過程で、どんな葛藤や喜び、苦しみがあるか。
    どんな試合運びから、ホテルへ行き、本番に至るか。
    小説って、セックスですね。
    ・・・なんか違う気がする。
    そして「射精後に、オカズに対して、射精以前と変わらない気持ちを持っているなら、それは萌えであり、失ったらエロである」という定義が登場しました。

    そ、そうですね。

    それを言った天使が、性産業の話をしました。
    何かに対して、性の感情を抱く。
    それは「愛玩的」か、それとも「情欲的」か。
    そして友人が聞きました。
    「たとえば、可愛らしい赤ん坊を見て、純粋に『可愛いなあ』と思う感情はどっちなんだ」
    「そんなの簡単ですよ」天使は明快に、「それは"純粋に『可愛いなあ』と思う感情"でいいんです。わざわざ別の言葉で表現しようとするから忌々しいことになるのです。ひっこんでいなさい、と言いたいですね」

    ……だったらオマエのしてる事はなんなんだ。
    と思いますが、発言内容自体には、賛同せざるを得ません。

    あと誰が言ったか忘れましたが、こんな文章も出てきました。
    自分より上位に位置する者に指図されることほど楽なことはない。指図したその者に責任を転嫁することができるからだ。楽をするものほど低位に存在すると考えて間違いはない。今や最も安楽に過ごせる身分が現代では奴隷と呼ばれている。
    主人公だったかもしれません。
    こんな地の文があるような本でした。

    そして<カミナ>の異常性を証明する逸話として、こんな話がありました。

    2体の人形に「人類の罪」と「神への罰」と名付け、妹にプレゼントする。
    そして妹を監視させる。

    サイコかよ!
    発想がサイコだよ!

    しかし、共感できる話もたっぷりありましたね。
    例えば人間を、逆さまになったタコに喩えた話がありました。

    水面に、8本の足が出ている。
    水の中が見えなければ、8つの似たような生き物だと思う。しかし、それに触れると、8本の足が同時にからみついてくる。まるで見えない方法で、意思の疎通が図れているように。。。
    それが人間だ。
    自分たちでも認識できない形で、何者かに操られている。的な感じです。

    たまーに、この話を思い出していましたが、どの作品で得た知識か忘れていたので、スッキリしました。
    最後に、とても好きだった発言を引用して終わります。

    「天使らしさなど糞食らえですよ。私は日本情緒を愛する天使ですから」
    <記事タイトル一覧><気に入った文章集>
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    <グリーンマイル>

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    しかし、その戦いは無益で、悲しみしか生まなかった。そしてミュウツーは、命の尊さを知った。
    <劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲>

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    そして努力をバカにしたり無下にしたりする人を野放しにはしておけない。
    <劇場版ワンピース>

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    そして間違いを重ね、テルーに命が続いていく事を教えてもらう。
    <ゲド戦記>

    仲間にハメられ、相棒を殺されたダニーが、他人を頼り、真犯人を探し出す。
    <交渉人>

    幽霊が見える少年が、地縛霊を開放させ、持ち霊にして、シャーマンファイトに挑む。
    <シャーマンキングpart1>

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    <シンデレラ>

    ハルヒは面白い現実を求めていた。
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    しかしハルヒこそが、何よりも面白い存在だった。
    <涼宮ハルヒの憂鬱>

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    <スレイヤーズ>

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    <スラムダンク>

    特殊な能力を持つ人間が、スポンサーを背負い、ヒーローとして活躍する。
    <TIGER & BUNNY>

    空から、言葉の通じない少女が落ちてきて、世界崩壊の危機を教えてくれる。
    しかし、その少女の母親こそが、世界崩壊を企てている犯人だった。
    <テイルズオブエターニア1>

    未来から来たロボが、将来すごい発明をする子供を殺そうとする。
    その子供は、未来人と現代人の間に生まれた子供だった。
    <ターミネーター>

    完全犯罪を好きなだけ起こせる兵器を手に入れた天才少年が、自慢の正義感を暴走させ、新世界の神になろうとする。
    <デスノート>

    まだドラゴンが空を飛んでいた時代。女神に選ばれてしまった妹を守る為にカイムは、死にかけのドラゴンと心臓を交換する「契約」を行う。
    <ドラッグオンドラグーン>

    魔王に封印された島を、主人公たちが謎を解いて復活させていく。
    <ドラゴンクエスト7>

    罪の意識から、自分を他人に提供する死に方を求めた男がいた。
    <七つの贈り物>

    知能指数が低く、良い人すぎるガンプは、事情を察知するのが遅れ、いろいろな事件に巻き込まれてしまう。
    <フォレスト・ガンプ>

    カズキは、人助けをしようと思ったら殺されてしまい、逆に助けられてしまう。
    その過程で不思議な力を手に入れたカズキは、自分を助けてくれた少女の為に戦うと決意した。
    そしてカズキの心臓の代わりに動いている核鉄には、とてつもない秘密が隠されていた。
    <武装錬金>

    時空犯罪者を取り締まるはずのハルナが、時空犯罪を起こしてしまい、未来を失ってしまう。
    しかしその本当の原因は、主人公にあった。
    <僕たちのパラドクス>

    主人公は心から相棒を尊敬していた。
    しかし相棒が、その熱い正義感から小さなヤラセを行い、主人公の倫理観が崩壊する。
    <ボーダー>

    心から願えば叶う異世界に召喚された少女たちが、その世界の危機に立ち向かう。
    しかし、その危機こそが「願い」から生まれていた。
    <魔法騎士レイアース>

    物質を再構築する魔法。
    それで世界全体を作り変えようとする女神と、それに立ち向かう不死の魔法使い。
    <マテリアルパズル>

    デイヴには魔法使いの素質があった。
    そして1000年以上も前から続く戦いに終止符を打つ。
    それは魔法と科学の融合だった。
    <魔法使いの弟子>

    死に場所を求めていたミミズクが、美しい魔王に食べられたいと願い、夜の森に入る。
    <ミミズクと夜の王>

    登場人物が全員キチガイで、SEXしまくりで近親相姦までするし、道徳的な観念が全くない。
    そんな高校生たちの青春の日常。
    <ROOM NO.1301おとなりさんはアーティスティック!?>

    殺人を強制される精神状態になった優しい人が恋をする。
    その気持ちに共感し、次の行動が読める刑事がいた。
    しかし刑事は、もう刑事としての仕事を行いたくなかった。
    <レッド・ドラゴン>

    ゴミとも呼ばれるような男が、ボクシングを行い、恋をして、自分がクズでない事を証明する。
    <ロッキー>

    アシタカは、人助けでもらった呪いで、故郷を追われる。
    そして呪いの根源を発見するも、そこでは苦しみながらも一所懸命に暮らしている人たちがいた。
    <もののけ姫>

    かつて大切な仲間を失い、それ以来ずっと仲間割れをさせてから人殺しをしてきた男。
    そこに堅い絆で結ばれた海賊団がやってきた。
    <ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島>

    敵対する両家。その子供同士が恋に落ちる。
    それが世界の崩壊すらも引き起こす大問題に発展してしまう。
    <ロミオxジュリエット>

    盗難事件を潜入捜査しているつもりだったが、犯人を尊敬し、犯人の妹に惚れ、カーレースの魅力にとりつかれ、犯人の逃走を手伝ってしまう。しかし、それは失恋を意味していた。
    <ワイルドスピード>
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