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    2014
    10.08

    アルケミスト part1

    主人公である少年の名前は、サンチャゴです。

    作中に、こんな文章がありました。
    僕がいつか本を書く時には、一度に一人の名前だけを挙げ、読者は何人もの名前を覚えなくてもすむようにしよう、と少年は思った。

    えー、以後サンチャゴの名前は出てこず、ずっと「少年」として描写されます。
    私が最初に読んだ時は「あれ、少年って名前あったっけ?」と思いました。
    そして、あらすじでも少年として書かせて頂いております。

    ・・・念を押しますが、少年の名前は「サンチャゴ」です。


     アルケミスト―夢を旅した少年 (角川文庫―角川文庫ソフィア)

     著者:パウロ=コエーリョ


    ≪あらすじ≫
    少年は、羊飼いだった。
    羊に囲まれながら、落ちぶれた教会の中で眠っている。
    そんな少年のすぐそばには、大きなイチジクの木が生えていた。

    少年は目覚めてから「もう少し眠っていたかったな」と思った。
    少年は、何度も同じ夢を見ていた。

    少年は、すでに二年間、羊たちと一緒に生活していた。
    そして少年が起きると、ほとんどの羊たちも動き始めた。
    「羊たちは、僕に慣れて、僕の時間割りを知ってしまったみたいだ」
    と少年は、つぶやいた。
    しかし、ちょっと考えてから、それは逆かもしれないと気がついた。
    自分が、羊たちの時間割りに慣れたのかもしれなかった。

    少年は、自分の話す事を、羊たちが理解できると信じていた。
    そして今は、これから行く町に住む娘の話をし続けていた。
    その娘は、呉服屋の娘だった。

    一年前に少年が、呉服屋へ羊を連れていった。
    そして娘と出会った。
    「羊飼いが本を読めるなんて知らなかったわ」
    「ふだんは、本よりも羊の方からもっと学ぶんだよ」
    「どうやって、読み方を習ったの?」
    「他の人と同じだよ」と少年は言った。「学校でだよ」


    少年は、十六歳まで神学校にいた。
    しかし勇気を振り絞って、父に「神父になりたくない、自分は旅がしたいのです」と言った。
    ただ旅をして暮らすには、よっぽどの金持ちになるか、羊飼いになるしかない。
    そうして少年は羊飼いとなった。

    少年が街で読書をしていると、老人に話しかけられた。
    それを少年は疎ましく感じたが、どうしても老人は話したい様子だった。
    老人は、少年の読んでいる本を過去に読んだ事があるようだった。
    そして老人は、この本を「重要な本だ。でも本当にイライラする本だな」と言い、語った。
    「この本は、世界中のほとんどの本に書かれている事と同じ事を言っている」と老人は言った。「人は自分の運命を選ぶ事ができない、と言っているのだよ。そして最後に、誰もが世界最大のうそを信じている、と言っている」
    「それはこうじゃ、人は人生のある時点で、自分に起こってくる事をコントロールできなくなり、宿命によって人生を支配されてしまうという事だ。それが世界最大のうそじゃよ」


    しかし少年の人生には、そんな事は起こらなかった。
    にも関わらず、老人は少年を助けてくれようとしているようだった。
    老人は、自分をセイラムの王様と言い、夢を諦めようとする者の前に現れる存在だと言った。

    一週間前、老人は、ある鉱夫の前に現れた。
    その鉱夫は全てを捨てて、何十万個という石を調べ、エメラルドを探していた。
    そして、あと一つの石を調べればエメラルドを発見するという段階で、夢を諦めようとしていた。
    だから老人は石となり、鉱夫の足元に転がった。
    それに対して、鉱夫は5年もの実りのない日々への怒りと苛立ちから、その石を拾って投げつけた。
    すると石が割れ、中から世界で最も美しいエメラルドが現れた。

    また老人は、あるパン屋の話をした。
    旅人に憧れたが、羊飼いになるよりもパン屋の方が立派な仕事だと考えて、夢を諦めた。
    誰だって、呉服屋だって、娘を羊飼いにやるよりは、パン屋にやりたがる。

    少年は、真剣に考えた結果、老人に羊の一部を渡し、残りを売った。
    それは全て上手く運び、少年は助言を受けた。
    「宝物を見つける為には、前兆に従って行かなくてはならない。神様は誰にでも行く道を用意していて下さるものだ。神様はお前の為に残してくれた前兆を、読んでいくだけでいいのだ」
    しかし、それに専念しなければならなかった。

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    ≪感想≫
    「羊たちは、何も自分で決めなくていいんだな」
    というセリフが出てきます。
    そして
    「もし僕が、今日、すごく残忍な男になって、一頭ずつ殺すことにしたとしても、ほとんどの仲間が殺されてしまってから、彼らはやっと気がつくのだろう、と少年は思った。彼らは僕を信頼していて、もう僕たちの本能に従うことを忘れている。それは僕がいつもおいしい草のあるところへ連れてゆくからだ。」
    という文章が出てきます。

    キリスト教か何かでは、人々を「迷える子羊」と言いますね。
    以前「悪い人間は、指示待ち人間だ」と聞きました。
    簡単に言えば私の事ですね。
    そして私のようなクソ指示待ち人間は、殺されてから気づくんでしょうね。
    恐ろしい話です。

    ちなみに少年は、自分の考えに驚いていました。
    そういう人に、ついていけたら良いかもしれませんが、本当は自分で思考し、行動できる人間にならなくてはいけませんよね。

    ちなみに少年は、
    「小さい時から、もっと広い世界を知りたいと思っていた。そのことの方が、神を知ったり、人間の原罪を知ることより、彼にとっては重要だった」
    と思っていたそうです。
    私と逆ですね。
    私は広い世界を知るよりも、神を知ったり、人間の原罪を知る事に興味があります。

    私の思想は、あまり良くない事かもしれませんが、たぶん好き嫌いの話だと思います。

    そういえばジプシーが、こんな事を言いました。
    「夢は神のお告げだよ」
    私も、そう思いますが、夢を解釈する術を知らないので、困り者ですね。
    しかし違う解釈もできると思います。

    夢は、寝ている時に見るモノだけじゃありません。
    将来になりたいモノも、夢です。
    夢は神のお告げだと思えば「きっと叶う」と思えますね。
    そして頑張れば、もしかしたら叶うかもしれません。

    このジプシーは、占いの代金を「夢が叶ったら一割くれ」と言いました。
    これは、あまり良い方法とは思えません。
    しかし、相談する側からすれば、良い方法かもしれませんね。
    私は、この方法は悪だと感じますが、人は金を払うのが嫌いですからね。
    しかし、セイラムの王様が言いました。
    「まだ手に入れていないものをあげると約束して始めたのでは、おまえはそれを手に入れたいとは思わなくなるだろうね」
    やっぱり良くない方法です。

    最後に、あらすじではカットしましたが、旅人が賢者の館に行き「このスプーンに乗せた油を零すんじゃない」的な事を言われ、2時間ほど館の中を歩き回れと言われた話が出てきます。
    そして2時間後に「美しい家具や絵画を見たか」と言われて「見てません」と正直に告白します。
    その後、再び2時間ほど歩かされ「どうだった?」と聞かれ「美しかったです」と答えると「だが私が預けた油は、どこへやった?」と言われます。

    何この罠。
    でも、これが物事の本質だそうです。
    羊飼いは、自由に旅をして良い。
    しかし羊を忘れてはダメだ。

    私も、夢を追いかける為に努力し、その道中を楽しんじゃってますが、目標を見失わないようにしなければなりません。
    <記事タイトル一覧><気に入った文章集>
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    <ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島>

    敵対する両家。その子供同士が恋に落ちる。
    それが世界の崩壊すらも引き起こす大問題に発展してしまう。
    <ロミオxジュリエット>

    盗難事件を潜入捜査しているつもりだったが、犯人を尊敬し、犯人の妹に惚れ、カーレースの魅力にとりつかれ、犯人の逃走を手伝ってしまう。しかし、それは失恋を意味していた。
    <ワイルドスピード>
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