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    2014
    08.14

    封神演義 part23 導なき道へ

    封神演義は、ジャンプでも上位の名作として知られていますよね。
    でも連載中も、今と同じ人気があったでしょうか。
    打ち切りでない連載終了を迎えてる点を見る限り、最低限の人気は維持していたと見て良いと思います。しかし過去編の多さが足を引っ張りそうな……

    いや、でも「るろうに剣心」に比べると過去編も短くて良いと言えるかもしれません。
    短い過去編を小刻みに入れる手法を、藤崎竜さんも冨樫義博さんも取り入れていますよね。

    これが、週刊連載で読者の心を離さないカギかもしれません。
    単行本派の私としては、長い過去編も好きですが……週刊連載って大変です。


     封神演義 23 (ジャンプコミックスDIGITAL)

     著者:藤崎竜


    ≪あらすじ≫
    いよいよ太公望とジョカの直接対決が行われる。
    しかし太公望に勝ち目はない。
    だからこそ封神計画を立て、準備してきた。

    とはいえ準備は、まだ終わっていない。
    ジョカは魂魄体な為、スーパー宝具が当たらない。
    その対策として太公望は、万仙陣を描いた。これでスーパー宝具の攻撃が、ジョカに当たるようになる。

    ジョカは、あっという間に追い込まれ、滅ぼされた。
    しかし魂魄を失ったはずのジョカの肉体が動き出す。
    その傍には、妲己の肉体。。。

    どうやら妲己が、ジョカの身体を乗っ取ったようだ。
    妲己は戦う気配すら見せず、静かに地球へ降り立った。
    「ねぇ太公望ちゃん。わらわの真の目的がどこにあるのかわかってた?」
    「少なくとも人間界とか仙人界とか、そういうものは眼中にないように見えたのう。わしらとのイザコザですら娯楽の一つでしかなかったのであろう?」
    「そうよ。わらわのたった一つの望みは、もっと高いところにあったの。それは、この星の真の支配者になること……」


    かつて妲己は、ただ力のみを欲していた。
    その為にゴージャスな生活をしながらも修行に明け暮れていた。
    そしてジョカに出会う。

    妲己は、それを利用して強くなろうと思っていたが、ジョカと手を組んでから100年ほど経ったある日……
    始祖と呼ばれる存在に、妲己は驚いた。
    強大なチカラを持ちつつも、それを使わず、この地球との融合を果たし、永遠を手に入れたヒト達。

    始祖がした事に対して、妲己は自分の野望が卑小に感じられた。

    始祖は、この土ひと握りにも存在し、大地を潤し、生命に恵みを与えている……
    「土にも、水にも、風にも、ヒトにも、全てに居ることができたなら……」
    妲己は、肉体を分解させ、桜が散るように儚く消えていった。

    「バイバイ太公望ちゃん。わらわはマザーとなって、ずっとあなたを見守ってあげる。忘れないわ」

    しかしジョカの肉体が消え去った後に、空気が凍りついた。

    次の瞬間、周辺の地域が破壊される。
    それが、ジョカが復活した祝砲だった。
    「もう、こんな星などいらない」
    ジョカは、破壊し尽くした後に、次の星を探す事にしたらしい。

    それに太公望と仲間の道士たちが立ちはだかる。
    太極図の戦闘形態だ。

    全ての宝具を通じて、太公望に力が流れ込む。
    しかし、それでも完全復活したジョカには及ばなかった。
    全員の力を集めた太公望でさえ、ジョカに勝てない。

    それを助けた道士がいた。

    普賢真人。

    かつて聞仲との戦いで封神された道士だった。
    そして普賢真人だけでなく、今まで封神された全ての道士が、魂魄体として復活していた。

    ジョカと戦う上で、聞仲や趙公明なとの強力な仙人を失うのは痛すぎる。
    その為に考案された封神台だった。
    封神台が開放された今、太公望に流れ込む力は何倍にもなる。

    そこで太公望は、ジョカに語りかけた。
    「ジョカよ。最後にもう一度だけ聞く。もうやめぬか?」
    「お前は優しい男だな……だが真に私を思うなら、これ以上何も言わずに……戦え!!!」


    ジョカの放った不意打ちを弾き飛ばし、太公望は戦った。
    そしてジョカを追い詰める。
    その時、ジョカは涙を流して言った。
    「い……いやだ……一人で逝くのは……もう一人は……」

    ジョカは、最期の力を振り絞り、太公望を道連れにしようとした。
    もしかしたら、太公望にも逆らう手段があったかもしれない。
    しかし太公望は、死を受け入れた。

    死の寸前、身体が崩れていく中で、ジョカは太公望に質問した。
    「私はお前を問う。なぜ私は戦い……このような終末を迎えねばならなかったのか……この星を私から解放してどうなる。それでその星の生命体が幸福になると思っているのか?」
    「んな事知らんわ」
    「知らん?」
    「何度も言うが、わしにそんな高尚さを求められても困る。わしは、ただこの星がおぬしに操られておるのが気に食わんかっただけだ。そして考えを同じにする者と共に戦った。ただそれだけの事であろう?」
    「だが、操られている事に気づかなければ、このような争いも起こらなかった!! お前の罪は、彼らに私の存在を気づかせてしまい、争いの火種をばらまいた事!!」


    その時、太公望の仲間たちが、太公望を救うべく策を考え、行動に移していた。
    しかし効果はない。
    それを見て、ジョカは小さく笑った。
    「もっとも……戦う理由などこの星に降り立った時からわかりきった事なのだがな」
    ジョカは、なぜか二人に水をかけている道士たちを指差して言った。
    「おぬしの仲間のあの気持ちが、私に操られた結果ではなく、あの者たちの内から出てきたものであってほしいと……おまえはそう思うのだな」
    「ちゃうわいボケー死ねー」

    太公望はおどけながら答えた。
    「フフ……どうやら独りの時間が長過ぎたようだ。だが……私の最後のわがままだ。一緒に消えてくれ」
    「ま、いっか……」

    かくして歴史の道標は消滅し、彼らの戦いも終結した。
    それはこの星の歴史の根幹である神話の時代の終わりを意味していた。


    それから一ヶ月後。
    仙人たちは、宇宙で暮らすようになっていた。
    地球に関与できるのは、魂魄体となった仙人たち。
    通称『神』だけだった。

    これは亡き太公望が考案し、燃燈道人が作ったシステムだった。
    そして太公望は、今やこの星と一つになった妲己によって助けられていた。

    史実によると、このあと太公望は現在で言うところの中国山東省にあたる斉の国に封じられ、政治を行ったらしい。
    ただし、この話の続きが史実と同一とは限らない。
    導はなくなったのだから。

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    ≪感想≫
    実は生きていた。
    という説明に、とても太公望らしい行動として以下のような行動が挙げられていました。

    何の前触れもなく突如現れて……
    「ヒャハハ!!!」
    自分のコーナーを作ってだらだらし……
    「次はアンマンをくれ」
    食べ物をねだり……
    「体に気をつけて達者で暮らせ。ごちそうさま」
    何も言わずに書き置きを残して去りやがった。


    なんて素敵な人なんでしょう!
    私もこんな人になりたいです。
    でも、私がこんなんだったら嫌われまくりでしょうね。
    こんなんでも好かれてしまう。
    それが太公望の素晴らしさですね。

    さて「四宝剣」という宝具が登場しました。
    物の「存在する確率」を変化させ、崩壊させるという哲学的な宝具です。
    おそらく、マンガ史上もっとも恐ろしい武器だと思いますね。
    四宝剣の攻撃をギリギリで回避する。というのもなかなかだったと思います。

    四宝剣に勝てるのは、燃燈道人くらいでしょうか。

    ジョカが完全復活した時、燃燈道人は言いました。
    「心を圧されたら負けだ!!! 敗北は己の中にあると思え!!!」

    これですよ!!
    この心意気!!
    人間に最も必要なものは、負けないという心です!!
    熱血ばんざい!!

    そして熱血とは無縁のジョカさま。
    「そもそも、この星の生命体は、心の底では私からの自由などどうでも良かったのだ。自由に憧れを抱きつつも不自由を美徳とし、自由を恐れるのが彼らだからな」
    ・・・おっしゃるとおり。
    しかし私は違う。。。絶対に違う。。。
    そう言いたいです。

    そして太公望とジョカとの最後の会話が、私は大好きです。
    すごく悲しい気持ちになります。
    「独りの時間が長すぎた」
    これほど胸が苦しくなる言葉もないと思います。
    そして心当たりがある感じが嫌ですね。

    正論だから胸に刺さる。
    そういう事って、あると思います。

    またあらすじではカットしましたが、四不象が良い味を出していました。
    「御主人が考えたシステムっス。絶対うまくいくっスよ!」
    のセリフには泣きました。
    世の中にはメイドカフェなどという素晴らしいボッタクリ喫茶店があるそうですが、私は「四不象カフェ」に行きたいですね。

    「ごしゅじーん」とか言われてみたいっす。
    そして四不象にまたがり、いろいろ命令してみたり・・・

    あれ?
    なんか違うカフェに・・・
    <記事タイトル一覧><気に入った文章集><るろうに剣心>
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    その過程で不思議な力を手に入れたカズキは、自分を助けてくれた少女の為に戦うと決意した。
    そしてカズキの心臓の代わりに動いている核鉄には、とてつもない秘密が隠されていた。
    <武装錬金>

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    主人公は心から相棒を尊敬していた。
    しかし相棒が、その熱い正義感から小さなヤラセを行い、主人公の倫理観が崩壊する。
    <ボーダー>

    心から願えば叶う異世界に召喚された少女たちが、その世界の危機に立ち向かう。
    しかし、その危機こそが「願い」から生まれていた。
    <魔法騎士レイアース>

    物質を再構築する魔法。
    それで世界全体を作り変えようとする女神と、それに立ち向かう不死の魔法使い。
    <マテリアルパズル>

    デイヴには魔法使いの素質があった。
    そして1000年以上も前から続く戦いに終止符を打つ。
    それは魔法と科学の融合だった。
    <魔法使いの弟子>

    死に場所を求めていたミミズクが、美しい魔王に食べられたいと願い、夜の森に入る。
    <ミミズクと夜の王>

    登場人物が全員キチガイで、SEXしまくりで近親相姦までするし、道徳的な観念が全くない。
    そんな高校生たちの青春の日常。
    <ROOM NO.1301おとなりさんはアーティスティック!?>

    殺人を強制される精神状態になった優しい人が恋をする。
    その気持ちに共感し、次の行動が読める刑事がいた。
    しかし刑事は、もう刑事としての仕事を行いたくなかった。
    <レッド・ドラゴン>

    ゴミとも呼ばれるような男が、ボクシングを行い、恋をして、自分がクズでない事を証明する。
    <ロッキー>

    アシタカは、人助けでもらった呪いで、故郷を追われる。
    そして呪いの根源を発見するも、そこでは苦しみながらも一所懸命に暮らしている人たちがいた。
    <もののけ姫>

    かつて大切な仲間を失い、それ以来ずっと仲間割れをさせてから人殺しをしてきた男。
    そこに堅い絆で結ばれた海賊団がやってきた。
    <ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島>

    敵対する両家。その子供同士が恋に落ちる。
    それが世界の崩壊すらも引き起こす大問題に発展してしまう。
    <ロミオxジュリエット>

    盗難事件を潜入捜査しているつもりだったが、犯人を尊敬し、犯人の妹に惚れ、カーレースの魅力にとりつかれ、犯人の逃走を手伝ってしまう。しかし、それは失恋を意味していた。
    <ワイルドスピード>
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