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    2014
    07.04

    封神演義 part12 「老賢人に幕は降り」

    人の価値は、死んだときにわかるとか言われますよね。
    姫昌は、本作に登場する中で最も価値のある人であり、それに相応しい死に方をしたと思います。
    マンガのキャラクターが新で、それで自分が喪に服したくなるっていうのは、かなり珍しいですね。

    そういえば「北斗の拳」に出てくるラオウさんは、本当に葬式をしたそうですね。
    ラオウさんの事は、実はよく知らないんですが、たぶん姫昌は、ラオウさんに勝るとも劣らない人物だったと思います。


     封神演義 7 (ジャンプコミックスDIGITAL)

     原作:藤崎竜


    ≪あらすじ≫
    これから朝歌を攻めようという時に、太公望は北を攻めようと言い出した。
    それは西岐が、朝歌を攻め入るときに北と朝歌との挟み撃ちにされてしまう可能性を考慮した作戦だった。
    東西南北が協力しなければ、朝歌は落とせない。

    しかし太公望に戦う気はなかった。
    たった100人の兵と、武成王ひとりを連れて、太公望は北へ向かった。

    太公望たちは、北の都の前でキャンプを始めた。
    どう考えても軍事行動ではない。
    しかし西岐の兵を恐れて、都への物流が麻痺してしまった。

    太公望が兵を率いていると知っていた為、崇黒虎が出てきた。
    崇黒虎は、太公望と同じく崑崙山の道士であり、妲己に捕らえられている北伯候の弟であり、北の都で暮らしている仙人だった。

    若くてイケメンの崇黒虎は、霊獣「神鷹」を使い、西岐の群を追い払った。そして太公望すら追い払おうとする。
    その作戦は見事に成功したかに思われたが、武成王が立ちはだかった。

    崇黒虎は、天然道士である武成王と戦う。
    しかし仙人界で修業した道士が、ほぼ無限の寿命と宝具が使えるのと同じく、天然道士は計り知れぬパワーを誇っていた。
    武成王は、素手で岩をも砕く。

    霊獣「神鷹」を太公望たちを追い払う為に使ってしまった結果、崇黒虎に勝ち目はなかった。
    だが武成王は、崇黒虎に負けてほしくなかった。
    妲己に兄を人質に取られている崇黒虎の気持ちが、武成王には痛いほど理解できた。
    「だが、それじゃあダメだ!! 大切なものは死ぬ気で取り戻さねえと失くなっちまうんだよ!!」
    武成王は、人質になるくらいならと自殺した妻や妹を忘れられなかった。
    いや、忘れられるはずがない。

    この武成王と崇黒虎の戦いに、割って入る人物がいた。
    西伯候である姫昌だ。

    心を病み、食事が摂れなくなってしまった姫昌が、その体にムチを打って、わざわざ北の都まで来ていた。
    そして姫昌は、若い崇黒虎の前で、地面に手をついて頭を下げた。
    「よしてください西伯候!!」
    「じきに私の生にも幕が降りる。これが私の最後の仕事だろう。次の歴史を創る若者たちの為に、道を開いておきたいのだ」

    そして、姫昌は意識を失った。

    それから数日後、姫昌は意識を取り戻した。
    しかし、これが最期だとだれもが悟っていた。

    崇黒虎は姫昌の前で、西岐に協力すると誓った。
    姫昌は「何もする事がない」と幸せに笑って、息を引き取った。
    紂王二十年仲秋のことだった。

    姫昌の息子である姫発は、父の死を悲しんだ。
    しかし弟の姫旦は、すぐさま姫昌を「文王」とし、姫発を「武王」とし、西岐を「周」という国にした。
    この方が戦争がしやすいと太公望も認めた。

    姫発は、薄情な二人を罵ったが、悲しいのは同じだった。
    そして、悲しいからと言って、立ち止まって良い理由にはならなかった。
    これから新しい風が吹く。

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    ≪感想≫
    実るほど頭が下がる稲穂かな。
    ということわざがありますね。
    それを体現しているような姫昌の振る舞いでしたね。

    西岐を治め、全ての西岐の民から尊敬されているような人が、自分の為でもなく、これから時代を創る若者たちの為に、自分の半分も生きていないような若者に土下座する。
    そんな器の人物です。
    姫昌を尊敬しない人はいないとすら思いますね。

    こんな男になりたい、とは思いますが、気軽に頭を下げていたら、きっと誰にも尊敬されません。
    滅多に頭は下げないし、誰からも尊敬されていて、お金持ちで権力者で・・・

    うん、無理!
    とりあえず自分なりの良い人になるところから始めます。

    さて、いよいよ西岐が周となり、戦争への本格的な準備を開始しましたね。

    物語が進んで行く!!
    と見せかけて、実はそんな事もありません。
    戦争をする前に、いろいろとやらなきゃいけないことが山ほどあります。
    実際に戦争するのは18巻くらいで、まだ6巻くらいですからね。

    特に聞仲は、人間同士の戦争を良く思っていません。
    つまり仙人同士の決着を望んでいるという事ですね。
    そして太公望も、なるべく民に血を流させたくないという気持ちです。

    ずばり「仙界大戦」ですね。
    ふたつある仙人界が直接衝突するというド派手な展開が待っています。

    チマチマした頭脳戦が主だった封神演義が、一気に派手になる。
    ここが面白いですね!!

    話は変わりますが、劇中で武吉くんがピーチクパーチクと言って、鳥を説得して和解するシーンが出てきます。
    この想像力すごくね?
    藤崎竜さんの頭の中って、どうなってんすか?
    <記事タイトル一覧><気に入った文章集>
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    <ボーダー>

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    しかし、その危機こそが「願い」から生まれていた。
    <魔法騎士レイアース>

    物質を再構築する魔法。
    それで世界全体を作り変えようとする女神と、それに立ち向かう不死の魔法使い。
    <マテリアルパズル>

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    そして1000年以上も前から続く戦いに終止符を打つ。
    それは魔法と科学の融合だった。
    <魔法使いの弟子>

    死に場所を求めていたミミズクが、美しい魔王に食べられたいと願い、夜の森に入る。
    <ミミズクと夜の王>

    登場人物が全員キチガイで、SEXしまくりで近親相姦までするし、道徳的な観念が全くない。
    そんな高校生たちの青春の日常。
    <ROOM NO.1301おとなりさんはアーティスティック!?>

    殺人を強制される精神状態になった優しい人が恋をする。
    その気持ちに共感し、次の行動が読める刑事がいた。
    しかし刑事は、もう刑事としての仕事を行いたくなかった。
    <レッド・ドラゴン>

    ゴミとも呼ばれるような男が、ボクシングを行い、恋をして、自分がクズでない事を証明する。
    <ロッキー>

    アシタカは、人助けでもらった呪いで、故郷を追われる。
    そして呪いの根源を発見するも、そこでは苦しみながらも一所懸命に暮らしている人たちがいた。
    <もののけ姫>

    かつて大切な仲間を失い、それ以来ずっと仲間割れをさせてから人殺しをしてきた男。
    そこに堅い絆で結ばれた海賊団がやってきた。
    <ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島>

    敵対する両家。その子供同士が恋に落ちる。
    それが世界の崩壊すらも引き起こす大問題に発展してしまう。
    <ロミオxジュリエット>

    盗難事件を潜入捜査しているつもりだったが、犯人を尊敬し、犯人の妹に惚れ、カーレースの魅力にとりつかれ、犯人の逃走を手伝ってしまう。しかし、それは失恋を意味していた。
    <ワイルドスピード>
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