2014
    05.31

    YOUは何しに日本へ?「熱々のサムライYOU男祭り」

    Category: その他
    毎週のように見ている番組ですが、今回は気になったYOUがいたので、記事にしてみました。


     天真正伝香取神刀流 いにしえより武の郷に家伝されし精妙なる技法群




    ≪あらすじ≫
    YOUは、ドイツにある和食レストランで働いている。
    それで、日本の食事を学びに来た。
    しかし、それは本来の目的ではない。

    YOUは、剣術を学びに来たらしい。
    剣道でなく、剣術だ。

    それも歴史のある剣術を学びに来たらしい。
    そしてサムライになりたいとか言い出した。
    髪も、サムライ用に伸ばしている。

    正気かと疑ったが、本気で天真正伝香取神道流に入門するつもりらしい。
    天真正伝香取神道流と云えば、600年の歴史を持つ現存最古の剣術流派だ。
    外国人が入門できるかよ……

    とはいえYOUは、ドイツで居合を四年ほど学び、日本の文化を学ぶべく料理や言葉を学ぶほどのサムライ好きだった。
    日本語もペラペラだ。

    そんなYOUの好きな歴史士の人物が、土方歳三だった。
    その人生そのものに惚れたらしい。

    YOUは、千葉という千葉全体を支配していた殿様、の子孫が経営している宿に宿泊。
    その後、仕事をしてから、入門の儀式に向かった。

    本来、秘密の儀式であったが、今は少しだけ見せてくれる。


    みだりに技を教えてはダメ。
    喧嘩禁止。
    恥ずかしい事をしてはダメ。
    許可なく他流試合禁止。
    などの誓いを立てた後、YOUは、指を切り、血判を押した。

    YOUは笑顔で言った。
    「これで始まります。新しい人生」

    まずは見学、というか見稽古だ。
    先輩たちの稽古を、見て学ぶ。

    それで、終わりだ。
    最初は、稽古はできない。
    それでも、YOUは「光栄です」と言った。
    YOUは、いつか日本に住みたいらしい。

    【click!】

    ≪感想≫
    ちなみに、このサムライYOU(アルパーさん)は、自らサムライネームを考えたそうです。
    足本、五忠伊(あしもと、ごちゅうい)
    これはアルパーさんが日本に着いて、最初に聞いたおもてなしの言葉を元に決めたそうです。

    些細な事ですが、外国人からすると、思いやりのある言葉に思えるかもしれません。
    私も慣れてしまってますが、思いやられ慣れるだけでなく、思いやり慣れなければいけません。
    私が、おもてなしサムライネームを名乗るなら――

    すみません、思いつきませんでした。

    さて香取神道流には、約1300人の門下生がいて、うち300人が外国人だそうです。
    この話を聞いて、私は「もう日本に武の心はないな」と思いました。

    いや外国人が日本文化を学び、日本を好いてくれるのは嬉しいですよ。
    もちろん、ね。
    でも、それに対する日本人の対応が良くないと思いました。
    この間、テリー伊藤さんが
    「日本人が剣術を学んでいるとバカにされるが、外国人が剣術を学ぶとクールと言われる。これはおかしい。剣術だけでなく、日本文化そのものに対して日本人はアレルギーを持っている」
    みたいな話をしていました。

    また「バカの壁」や「国家の品格」や宮崎駿さんからの受け売りですが「日本には、恥の文化があった。家の顔に泥を塗らないように、生きてきた。そして先祖の魂に気を払う。それが宗教だった。でも宗教という言葉はなかった。やがてキリスト教などが入ってきて、日本には宗教がらなかった事になっている。それはおかしい。日本には、家を守る宗教があり、自然信仰や神秘主義があった」
    自国の文化を見下す文化のある日本では、ちょっと微妙です。
    でも海外から見ると、武士道や古い日本の思想は立派な宗教に見えるでしょう。
    しかも宗教っぽくない。
    布教もしてませんし、強要もありません。

    私は「宗教とは、人生に立てる柱だ」と思っています。
    例えばキリスト教に寄りかかって生きれば、無神教者として生きるよりも簡単です。

    今、海外では神様を信じられない人が増えているそうです。
    でも、神を信じずに生きるのって大変だと思います。

    私だって、信仰こそしてませんが、神の存在は信じてます。
    何かと簡単になりますからね。
    それに「宗教上の理由で……」と言えば、たいていの面倒ごとは回避できますから便利です。
    しかし神を信じられなければ、何かの不運を神のせいにしたり「きっと神様が見ていて下さる」と不遇の中で諦めずに努力したり出来ません。

    だからって神を信じられない人に「神を信じろ!」と怒鳴りつけたところで何も変化しません。
    やっぱり神なんか信じてる人は阿呆だ、と思われるだけです。

    じゃあ神を信じられない人が、何を人生の柱として生きるか?
    自分。と答えられればカッコイイでしょう。
    でも、そんなに強い人は少ない。
    そこで武士道や古い日本文化に、利用価値を見出す外国人がいるというのは当然の展開だと思います。

    宗教というのは、何も神様だけでない話ですからね。
    日本が右傾化している!?
    と言われますが、それを言われてる人も言ってる人も、それに寄りかかって生きていると言えるかもしれませんね。
    でも、そういう価値観より「恥の文化」がオススメですね。

    あれほど完成された「人生の柱」はありませんよ。
    詳しくは「国家の品格」を読んでくださいな。

    またベトナムから来た青年団にインタビューしたシーンでは涙が出たので、ちょっと書いておきます。
    日本のインタビュアーが声をかけると
    「でも、ちょっとまだ日本語がじょーじゅ(上手)じゃないですから」
    と、たどたどしい日本語で話してくれたベトナム人の彼。

    日本に、旋盤や溶接を学びに来て、それを祖国へ持って帰りたいそうです。
    「常用漢字」と書かれた大きな冊子を持ち、びっしりと印刷された漢字とベトナム語が辞書のように書いてありました。
    彼は「好きな漢字とか言葉はありますか?」と聞かれて
    「私は、今は3年間日本にいますから、好きな日本語は、あー、ニシの上にも三年間です。はい。大変でも、寂しいでも、何が問題がたくさんあっても、ぜり頑張って、頑張ります」

    えー。
    石の上にも三年、ですね。
    っていうか泣いた。
    わしゃ泣いたよ。

    祖国を離れて三年間、言葉が通じない未知の国で、祖国にはない未知の技術を学び、それを持って帰りたい。
    何て素晴らしい話ですか!
    最近マジで俺が生きている意味がねえと思ってきました。
    まぁ、ちょっと疲れてるだけで、深い意味のない絶望ですが、やはり将来に向かって進んでいる人を見ると、怠惰な自分が嫌になりますね。

    じゃあ、怠惰でなくなれば良いじゃん!!
    はい、解決しました。
    生きてるって簡単ですね。
    今日も一日頑張りましょー!!
    <記事タイトル一覧><気に入った文章集><バカの壁><国家の品格>
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