2014
    05.26

    封神演義part4 ヨウゼン編

    このパートには、私の人生観を変えたセリフが出てきます。
    「おまえなら、ヨウゼンと太公望、どちらの下で働きたいと思う? わかるか? 封神計画を行う者に必要なのは、人の上に立つ資質なのだよ。天才でなくても良い。部下をまとめ、民を憐れみ……この人の力になりたいと皆に思わせる資質が」

    何かに長けている事も素晴らしい事で、重要な事です。
    でも、人の上に立つ資質があるとは言えない。人の上に立つには、その資質が必要でした。

    つまり私は、人の上に立つ人間ではない。という事です。
    私は、本作で多くの事を学び、多くの事を諦めました。

    でも今思えば、諦めるでなく、努力すべきでした。
    人に愛され、人を愛せる自分になれるように。


     封神演義―完全版 (04) (ジャンプ・コミックス)

     左の彼がヨウゼン。
     乗っている犬がコウテンケンです。


    ≪あらすじ≫
    道を歩いている時に、太公望は怪しい気配に気付いた。

    尾行されている。
    そして、背後から漂う匂いに心当たりがある。
    最悪の心当たりだが、間違いない。

    妲己だ。

    なんと妲己が、生きていた太公望を発見し、肉弾戦を挑んできた。
    もちろん、めちゃくちゃ強い。
    しかし戦いの途中で、太公望は笑ってしまった。
    この妲己は、偽者だ。
    「姿形はそっくりだが、どうにもおぬしは演技過剰なのだ」

    さらに太公望は、ニセ妲己の正体にも感づいていた。
    仙人界で唯一「変化の術」が使える天才道士であるヨウゼン。
    名が知られている事がアダとなった。

    太公望と同じく、崑崙の道士であるヨウゼンは、封神計画を手伝うべく、人間界に降りてきていた。しかし天才には不満も多い。

    ヨウゼンは、封神計画を手伝う条件として、太公望をテストすると言い出した。
    テストをパスできなければ、ヨウゼンが太公望に代わって妲己を倒すつもりらしい。

    すでに1つ目のテストは終わっていた。
    太公望は、不意に妲己と遭遇しても、冷静さを失わなかった。

    そして2つ目のテスト。
    ヨウゼンは、宝具<コウテンケン>を使い、太公望の霊獣である四不象を襲った。
    全ては、太公望に本気を出させる為だ。
    真の実力を測る。
    それがテストだ。ヨウゼンも本気で攻撃する。

    しかし太公望は、その攻撃を避けなかった。
    抵抗もせず、ただ攻撃を受ける。
    「ヨウゼン。この闘いは、どちらが勝っても負けても無意味であろう?」
    太公望は、自分が傷つく事を恐れず、躊躇わない人だった。
    ヨウゼンは、仕方なく2つ目のテストを終わらせた。
    そしてヨウゼンは困る。
    てっきり1つ目か2つ目で脱落すると思ったから、3つ目のテストを用意していない。そこに、朝歌で太公望の世話になったマキ売りが来た。

    どうやら妲己の課す重税に絶望し、朝歌から逃げてきたらしい。他にも大量の民が関所に詰めかけている。
    そこでヨウゼンは思いついた。
    この民を、無事に西岐に逃がせられれば、合格とする。

    その適当な思いつき感と態度に、太公望は激怒した。
    そして嫌がらせを思いつく。

    太公望は、民を見捨てて関所の味方につき、民を追い払おうとした。その行いを見かねたヨウゼンは、武成王に変化し、関所に「民を西岐に逃がせ」という命令を出した。
    その後、太公望は逮捕される。

    ロープでぐるぐる巻きにされ、民に足蹴りされる太公望に、四不象が声をかけた。
    「御主人。こんな事ばかりしちゃ、良い事しても人の恨みを買うだけっスよ」
    そこでヨウゼンは、やっと気づいた。

    太公望は、ヨウゼンすらも利用して、民を西岐に逃がしていた。
    しかも自分以外、誰も傷ついていない。
    見事な合格だった。

    【click!】

    ≪感想≫
    自分が傷つくのは恐れない。
    しかし民が傷つくのは断固拒否。

    そんな正義感満載の主人公でした。
    太公望は比較的、変わり者の主人公だと思いますが、最も理想的な主人公でもあると思いますね。

    そしてリーダーの資質充分!
    私についてきたいと思うバカはいないでしょうが、太公望についていきたいと思う人は多いと思います。
    こういう主人公だと、読む意欲も湧いてきますね。
    途中で空きにくいと思います。

    さて実は、第13回の時点で、申公豹の口から「歴史の道標」という単語が出て来ていました。
    そして、その存在が妲己と繋がっているとも書かれていましたね。
    この段階で終わり方が軽く説明されている、というのも週刊連載マンガとしては珍しいと思います。
    <記事タイトル一覧><気に入った文章集>
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