2014
    03.25

    塔の上のラプンツェル

    ディズニーには、六人のプリンセスがいました。
    白雪姫の白雪姫
    シンデレラのシンデレラ
    リトルマーメイドのアリエル
    アラジンのジャスミン
    眠りの森の美女のオーロラ姫
    美女と野獣のベル
    そして七人目のプリンセスが生まれたと聞いて、私は期待に胸を膨らませました。
    しかし本作は、思ったよりプリンセスに偏向した作品ではありませんでした。

    ラプンツェルと愛し合うユージーンという男のキャラクターも掘り下げてあり、ディズニーらしからぬラブストーリーに仕上がっています。
    初めて見た時は、ちょっと楽しみ方が見つけられなくて困惑しました。
    でも、とても良い話でしたね。
    それに何回でも見られる作りになっていました。
    ある意味で、ディズニーらしくない作品だったかもしれません。


     塔の上のラプンツェル [DVD]

     ラプンツェル:中川翔子(歌:小此木麻里)


    ≪あらすじ≫
    あるところに魔法の花が咲いていた。
    その花は、歌を聞かせると輝き、怪我や病気を治す力があった。

    その花の近くにある王国で、妊娠中のお妃様が病気になってしまった。
    王国軍は花を探し、摘み、お妃様に飲ませた。
    そして病気は治り、元気な女の子が生まれた。

    魔法の花と同じ色の髪を持つ彼女がラプンツェル。
    毎年、ラプンツェルの誕生日に、灯りを空に飛ばす風習ができた。
    王族の幸福に、国中は幸せに包まれている。
    しかし、それは束の間の幸せだった。

    ゴーテルという女が、ラプンツェルを誘拐した。
    ゴーテルは何百年も、魔法の花で若さを保っている女だった。
    花が失われた今、ラプンツェルを使って若さを保とうとしていた。
    王国軍が、一生懸命に探したが、ラプンツェルは見つからなかった。

    ラプンツェルは、僻地の塔に大切に閉じ込められ、立派に育てられた。
    ラプンツェルは、もうすぐ18歳になる。
    髪は切ると癒しの力を失う為、ラプンツェルの髪は何メートルもの長さになっていた。また塔の外には悪者がたくさんいると教えられ、外出した事もなかった。
    そんな時に、フリン・ライダーという盗賊が現れた。

    フリンは、ラプンツェルに与えれるはずだったティアラを盗み出し、売って金にしようと企む悪党だ。しかしラプンツェルにとって初めての「外の人」だった。

    ラプンツェルは、自分の髪の秘密を知っている悪党かと疑ったが、フリンは何も知らなかった。
    無垢なラプンツェルは、フリンを信頼し、自分の夢を託す。
    「空を飛ぶ灯りを見に行きたい」
    ラプンツェルは、ゴーテルに時間のかかる頼み事をして時間を作り、塔から脱出した。

    空を飛ぶ灯りを見に行くだけの小さな旅だ。
    でもラプンツェルからすれば大冒険だった。

    そのガイドを、フリンが務める。
    しかしフリンは、ラプンツェルの夢を叶えるつもりはなかった。
    ラプンツェルを怖がらせて、旅をやめさせて、面倒ごとから離れる気だ。

    フリンは、ラプンツェルを怪しい荒くれ者の群れる酒場に連れていった。
    しかしラプンツェルと荒くれ者は夢の話で意気投合。
    荒くれ者がラプンツェルに協力してくれた。

    一方、フリンにも夢があったが、一人でノンビリ暮らしたいなど、誰も応援してくれない夢だった。

    その後フリンは、自分が王国軍に捕まらない為に戦い、溺死しそうになる。
    それをラプンツェルが救った。
    ラプンツェルの髪は、歌うと光る魔法の髪だった。
    さらにラプンツェルは魔法の髪で、フリンの怪我を癒す。

    フリンは魔法を恐れながらも、ラプンツェルに心を開いた。
    フリン・ライダーは偽名で、本名はユージーン・フィッツ・ハーバード。
    誰にも教えた事のない本名だった。
    フリンは幼い頃に憧れたヒーローになるべく、自分を偽って暮らしていたらしい。

    その頃、小さなハプニングで塔に戻ったゴーテルは、ラプンツェルが外出した事実に気づく。
    ゴーテルは、ラプンツェルを追いかけ、説得しようとする。
    しかしラプンツェルは、どうしても夢を叶えたかった。
    その熱意に、フリンが応えた。

    ラプンツェルは、湖上という最高の席で、空を飛ぶ灯りを見た。
    二人は、最高のひとときを過ごす。

    そこに、ゴーテルに仕向けられた悪党コンビが襲いかかる。
    フリンは、王国軍に引き渡された。
    行方不明の姫のティアラを盗んだ罪は重い。
    絞首刑だ。

    そこに、荒くれ者たちが来た。
    フリンは騒ぎに乗じて脱獄し、ラプンツェルが隠れている塔に向かう。

    その頃、ラプンツェルは外界に失望し、自ら望んで再び塔に閉じ込められていた。
    でも良い思い出だった。
    王国の国旗。
    行方不明のプリンセス。
    誕生日に灯りを飛ばす。
    そして肖像画。

    ラプンツェルは、自分が行方不明のプリンセスだと気がついた。
    そして気づいた事を、ゴーテルに気づかれた。
    ゴーテルは、ラプンツェルを拘束する。

    そこにフリンが現れた。
    しかし不意を突かれ、死に至る傷を負ってしまう。

    ラプンツェルは、フリンを助けられるならゴーテルの道具になると誓った。
    ゴーテルは、フリンとラプンツェルの接近を許した。
    それが間違いだった。

    フリンは、ラプンツェルの髪を切り落とし、魔法の力を奪う。
    ゴーテルは、あっという間に元の年齢に戻る。
    そしてフリンは治癒の術を失い、生き絶えた。

    ラプンツェルは、本当の意味での自由を手に入れた。

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    ≪感想≫
    めちゃくちゃ綺麗な映像でした。髪とか水とか、キラッキラ☆してましたね。
    でも目がデカすぎてキモいな。
    アメリカのアニメって目がデカすぎる気がします。
    シンプソンズも「フィニアスとファーブ」も目がデカすぎます。
    ……でも日本のもデカいかな。

    さて、いろいろ気になる点がある映画でもありました。
    なぜゴーテルは、嘘の誕生日を教えなかったか。
    なぜ自分の魔法の髪の力をフリンに見せた時に「怖がらないで」と連呼したか。
    そのせいで狙われる可能性があると知っていたなら、あの程度の傷で力を使うべきじゃなかったと思う。
    急にラプンツェルがティアラを持っていて、フリンは疑問に思わなかったか。
    なぜラプンツェルは、巨躯の馬を恐れなかったか。
    外出した経験がなければ馬を見た事ないはず。
    どうやって編んだら、あの長さに髪が収まるか。

    他にも、ちょっと良くないなと思った描写がありましたね。
    例えば、フライパンで頭を殴っても気絶するだけで死なないとか。ナイフで刺し殺したのに、ナイフには血がつかないとか。
    昔に女子高生がサラリーマンを刺殺し「刺したらどうなるか知りたかった」と供述した事件を思い出します。

    なんか文句ばっかり書いてますが、良い部分の方が多かったと思います。

    例えば、ラプンツェルが靴を持ってない設定が頑なに守られている点は、リアリティが感じられました。
    太陽の紋章で思い出すシーンとか、荒くれ者たちの戦い方とか、あっと驚くような演出や小ネタが満載でしたね。
    おそらく、塔の中に刃物はなく、割れた鏡が利用された演出も良かったと思います。
    序盤に「もう髪全部切っちまえよ」と何度か思いましたが、まさかあのタイミングで切るとは予想できませんでした。

    あと歌も良かったと思います。
    空を飛ぶ灯りに包まれながらフリンとラプンツェルが歌うシーンは、思わず涙が出ました。

    地味にフリンの話が、めちゃくちゃ泣けるんですよね。
    髪を切ったシーンも男前でした。
    まさか自分の命を助けようとしているラプンツェルに対して、魔法の力を奪うような行為に及ぶなんて、全く予想できませんでした。

    傷を治してもらってから髪を切ったら良いじゃないか!!
    と思いましたが、それじゃゴーテルと一緒です。

    ラプンツェルの事を心から愛しているなら、力を使わせてはダメでしょう。
    すっごく優しくて、悲しいシーンでした。
    フリンの傷を塞ぐ術は失われてしまいましたからね。

    自分の命よりも、相手を想う。

    これが愛ですわ。
    本当に愛って非合理的で、バカで、非生産的です。
    でも、人間に最も必要なものですよね。

    またラプンツェルの日本語吹き替えは、しょこたんこと中川翔子さんがあてられていたようです。
    私は、アイドルとしての中川翔子さんも好きですし、歌手としての中川翔子さんも好きです。でも声優としての中川翔子さんが最も好きですね。
    水樹奈々さんにも同じ事を感じていますが、中川翔子さんには、もっと声優業に力を入れてほしいです。
    もちろん女優業にも、ですね。

    シーンで言えば、ラプンツェルが外に出たシーンの躁鬱には、声を出して笑ってしまいました。
    そしてフリンの「キミは自分の心と戦ってるんだね」という優しさには、ちょっと感動しました。

    フライパンが、最強の武器として登場していました。
    何このギャグセンス。

    さらにカメレオンであるパスカルの色による感情表現に感心しましたね。
    前に「リミット」という映画で、似たような演出を見ましたが、言葉の代わりに色で感情を表現するってやり方は、かなり賢いと思います。

    ところで、劇中に何度も日本語の文字が出ていましたが、あれって主な言語版分が用意されてます?
    だとしたら大変ですね。
    英語版も見てみたいですね。
    <記事タイトル一覧><気に入った文章集><フィニアスとファーブ><リミット>
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    しかし、その危機こそが「願い」から生まれていた。
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    それは魔法と科学の融合だった。
    <魔法使いの弟子>

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    <ミミズクと夜の王>

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