2014
    02.25

    負けに不思議の負けなし上巻

    かの平岡さんが優勝について「全員で取るタイトルだ」とおっしゃっていたそうです。
    よく「個人がタイトルに走るとチームは弱くなる」と言いますね。
    でも優勝を全員で取るタイトルだと考えれば、チームはまとまりそうです。私が応援している横浜DeNAベイスターズも優勝目指して一丸となって頑張ってほしいですね。


     負けに不思議の負けなし〈完全版〉 上 (朝日文庫)

     著:野村克也
     今から30年くらい前に執筆された文章をまとめた本です。現在、監督やコーチをなさっている方が現役選手としてとうじょうしてます。しかし内容は古臭くなく、私のようなニワカには新鮮な本でした。


    ≪内容≫
    前提として「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」という言葉が紹介されています。
    負けると思っていたら相手がミスをしてくれて、勝利が転がり込んでくる場合がある。しかし負けた側にはハッキリした原因がある。
    そして、その原因が起きた理由もあります。
    監督の采配か、選手の能力か。
    いずれにしてもアンラッキーという言葉で済まさず、同じ失敗を繰り返さないように、という本でした。

    野村さん曰く、バッティングには「ハードウェア」と「ソフトウェア」があるそうです。
    ハードウェアとは肉体と技術。
    ソフトウェアとはそれを扱う思考。
    ヤマを張らなければホームラン王は取れない。
    ヤマを張らず、来た玉に対応して打ち返す打者はアベレージヒッターに向いている。
    ヤマを貼る事を良しとしない解説者は、みんな元アベレージヒッターだと野村克也さんは言っていました。

    また野村克也さんは、田淵さんの事を「練習の鬼才」と言い表していました。
    自分の悪い癖を練習で正すではなく、アイデアで正すという手抜きの天才のような人だったそうです。
    こういう発想ができる人になりたいですね。

    書中で野村克也さんは「できる男(女を含む)とは、段取りが上手い」とおっしゃっていました。
    名将の日本シリーズに対する準備とか、サインプレーについて書かれていましたが、あんまり頭に入ってきませんでした。
    わ、私が能無しなのって、段取りが下手だからだ……
    という事がショックであり、原因が判明して嬉しい感じです。
    これから毎日やる事を段取りしてから臨もうと思います。

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    ≪内容2≫
    また「大投手は評価されるよりも理解される事を好む」という言葉が出てきました。
    あまのじゃくだったり、マイペース過ぎたりする天才たちを急かす術はなく「調整中なのは承知してるよ」という気配りをすれば活躍してくれるという話でした。

    たまに、やけに急かす人もいますが、そういう態度を取られると「信用されてないな」と感じますよね。
    また監督として、選手に合わせた怒り方みたいな話も載っていました。これも気配りですね。

    そして褒め方についても書かれていました。
    効果的な褒め方だけでなく「大差で負けてる時にヒットやホームランを打った選手を褒めてんじゃねぇ。それじゃチームの勝敗よりも個人の成績を重視するようになっちまうだろうが!!」的な話もされていましたね。
    たしかに、むやみやたらに褒めるべきではない気がします。
    しかしスランプの時には褒めてほしい!

    やっぱり褒めるべくは結果ではなく、内容や過程かもしれません。
    そして野村克也さんは、中継ぎや抑えの評価が低い事を嘆いてらっしゃいました。
    これも「勝利の過程」を担う選手ですね。

    また読んでいて、今は見る事のないサインプレーが多いと感じました。
    二塁への牽制の動きをしてから一塁に牽制球を投げるなんて、今は見ません。

    でも、これは今でも通用するサインプレーだと思います。
    昔、広島の達川捕手が「パスボールをしたフリをしてランナーを誘い出す」というプレーをしたと聞きました。
    これからも、そういうズルいプレーをする選手に出てきてほしいです。
    でも殺人スライディングだけはやめてほしいですね。あくまで野球で勝負してほしいと思います。

    そういえば「ドラゴンズは伝統的に練習量が少ないし、選手も甘やかされている」という話には驚きました。
    私は日本プロ野球を見るようになって日が浅く、落合ドラゴンズの印象も強くて「ドラゴンズ=練習がキツい」という印象を持っていましたが、違っていたようです。
    そういえば落合さんが就任した時に「練習が少ないから弱いんだ」みたいな話をされていましたね。
    てっきり「最近の若い奴は……」的な話かと思っていました。

    また「アメリカのストライクゾーンは高低に甘く、日本のストライクゾーンは内外に甘い」と書かれていました。
    外人にローボールヒッターが多いのも、その為だとか。
    一般的に、メジャーのストライクゾーンは外が広く、内が辛いと言われますが、メジャーリーグ中継やWBCを見る限り、そんな事ありませんよね。

    そしてスライダー病についても触れられたいました。
    本格派だった投手がスライダー病にかかり、どこにでもいる技巧派になりさがる。それを懸念されてらっしゃいました。
    私も、ストレートが魅力の選手が打たれても、変化球に逃げるではなく、ストレートを磨き直してほしいですね。
    外角低めのストレートに勝る球種はありません。

    また長嶋監督を、かなり弁護されていました。天才とは理解されにくいものだと野村克也さんが言っていると思うと不思議な感じがしますね。そして長嶋監督の突飛な発言を理解できたのは中畑だけだとも書いてありました。現在、中畑さんは監督として横浜DeNAベイスターズを率いてらっしゃいますが、言葉が通じないって事はないようです。

    また野村克也さんは「選手は三年、監督は五年待て」と、おっしゃっていました。
    現在、広島東洋カープで監督をされてる野村謙二郎さんは、就任当初お世辞にも優れた監督とは言えなかったと思います。それが今や名監督になっていると思いますね。
    以前、平岡さんが「五年間、この男の下でやらなければならないと分かれば、選手たちは嫌でもついていく」と話したそうです。
    中畑監督は元々は二年契約でした。今は一年だけ延長して監督をされていますが、これではダメかもしれません。

    横浜ベイスターズは伝統的に、すぐ監督が首になる球団でした。
    横浜DeNAベイスターズとなった以上、フロントには辛抱してもらって、良い監督に長く指揮して頂きたいですね。

    また野村克也さんは、何度もヘッドコーチの重要性を説いていました。
    そういえば「幽遊白書」でも「勝負のカギは副将が握る」みたいな事が書かれてましたね。
    野球でも同じっぽいです。
    <記事タイトル一覧><気に入った文章集><幽遊白書part1霊体編><負けに不思議の負けなし下巻>
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