2014
    02.19

    てぃだかんかん~海とサンゴと小さな奇跡~

    岡村隆史さんが真剣に演じ、頭がぺぇ~ん、となってしまった要因のひとつとされた映画ですね。それくらい岡村隆史さんはプライベートでも沖縄に頻繁に通い、モデルとなった金城浩二さんにも何度も会い、映画の完成度を高めるべく努力されたそうです。おかげで「芸人である岡村隆史」が微塵も感じられない映画でした。
    「岸和田少年愚連隊」でブルーリボン賞を獲得した俳優としての実力が発揮されていますね。
    そして岡村さんって小せぇです。
    金城健司の頼りなさ、っていうか守ってあげたくなる感じが強く出ていました。その金城健司がサンゴを再生させるっていうんですから、ついつい応援したくなります。


     てぃだかんかん~海とサンゴと小さな奇跡~ [DVD]

     監督:李闘士男
     出演:岡村隆史、松雪泰子 他


    ≪あらすじ≫
    金城健司は、海が好きだった。
    ヤドカリを見たり、サンゴの上を泳いだりしていれば、それで満足だった。
    そんな金城健司は、多額の借金を抱えたまま、ユウリとの結婚を考えていた。
    その為には定職に就く必要がある。

    金城健司は大好きなサンゴが鑑賞できるバー「ブルー」を開店する。
    奥さんが美人な事もあり、バーは大繁盛。
    二人の結婚も順調に行われた。
    妻は妊娠もした。
    バーの二号店、三号店も開いた。
    子供も増え、育ち、何もかも順調だった。
    しかし金城健司の胸には影が落ちていた。

    海で見た真っ白のサンゴ。
    それは死んだサンゴだった。
    子供が育つ間に、海は美しさを失い始めていた。

    金城健司は借金を完全に返済。
    そしてサンゴの養殖を始める決意をする。
    「僕は、子供たちが大人になった時に、僕らが見てきた綺麗なサンゴを見してやりたいわけよ」

    このままでは沖縄の美しいサンゴは全滅してしまう。
    山に木を植えるように、海にサンゴを養殖したい。
    それが金城健司の願いだった。

    金城健司は「シーシード」という会社を設立し、サンゴを水槽で育て始めた。そして養殖を始めると、無理矢理に中止させられた。

    海には組合ごとの領土が決められている。
    他人の庭に、勝手に花壇は作れない。
    それと同じように、組合の許可なしでサンゴを植えてはいけなかった。
    しかし許可は得られなかった。
    それどころか嫌われてしまう。

    家中にラクガキされ、イタズラ電話が頻繁にかかってくるようになってしまった。
    しかし金城健司は諦めなかった。
    サンゴを勝手に植えるくらいの気概だった。その男気を、有力者が気に入ってくれた。でも、学会や専門家の後押しは得られない。科学的な根拠もない金城健司のサンゴ養殖は、認められなかった。

    金城健司は、サンゴが海に根付いたと証明する為に、サンゴの産卵を思いつく。
    また少ないが、応援してくれる人も出てきた。
    しかし嘘っぱちの詐欺師だった。また金城健司は借金まみれになってしまう。
    家族は飢え、妻は病に倒れた。
    それでも周囲の支えもあり、金城健司は死なずに済んだ。

    その後、サンゴ移植を利用した支援金詐欺のような話を持ちかけられる。しかし、これは認められない。とはいえ金がなければ、夢も語れなかった。
    「なぁナミ、フウタ。この海を上等にして、貧乏なままのとーちゃんと、お金持ちになって、海はどーでもいいおとーちゃんと、どっちがスキ?」
    「お腹いっぱいご飯食べたい」
    「そっか、そうだよな」

    金城健司は夢を諦めた。
    サンゴよりも家族の方が大事だ。

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    ≪感想≫
    人の温かさが描かれた映画でした。
    なんか胸が苦しくなる温かさでしたね。
    金城浩二さんが凄いって映画ではなく、多くの人に支えられた成功だったという内容の映画でした。
    でも作中であるように金城浩二さんの夢は始まったばかりです。サンゴで海を上等にするには、長い歳月が必要です。そして、それはきっと素敵な事だと思いますね。

    そして、ずいぶん暴力的な映画でした。
    こんなに主人公が殴られる映画は見た事がありません。

    そういえば沖縄の結婚式が出てきます。
    我々のような関東人が思い描く結婚式は、純白のウェディングドレスか、十二単みたいな着物姿ですね。
    沖縄の結婚式は、いわゆる琉球式です多分。そして職員の多くがアロハでした。アロハは正装ですからね。そういう沖縄文化が色々とうかがえる映画でもありました。

    さて作中に「サンゴは海の0.2%しかないのに、そのサンゴに海の生物のうち25%が住み着いている」というデータが出ていました。
    これがマジだったらサンゴの死って、海の死ですね。
    金城浩二さんのサンゴ養殖は、世界の海を救うほどの研究だと言える気がします。

    ただ改めてノンフィクションベースの作品って作品の面白さとしてはイマイチだなと感じた作品でした。
    <記事タイトル一覧><気に入った文章集>
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    <魔法使いの弟子>

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    <ミミズクと夜の王>

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    そして呪いの根源を発見するも、そこでは苦しみながらも一所懸命に暮らしている人たちがいた。
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    <ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島>

    敵対する両家。その子供同士が恋に落ちる。
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    盗難事件を潜入捜査しているつもりだったが、犯人を尊敬し、犯人の妹に惚れ、カーレースの魅力にとりつかれ、犯人の逃走を手伝ってしまう。しかし、それは失恋を意味していた。
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