2014
    01.27

    河童

    Category: オススメの本
    ガリバー旅行記を思い出した作品でした。
    また、想像力が豊かな作家にのみ許された、恐るべき作品だと感じましたね。
    頭の中だけで、これほどの世界を作り上げてしまう。そして人々を・・・いや河童々を跋扈させるなんて正気の沙汰とは思えませんね。
    だからこそ、精神病患者の話って書き出しに決めたかもしれません。

    自覚がある狂人って、なおさら怖い存在ですね。


     河童 (集英社文庫)

     著者:芥川龍之介


    ≪あらすじ≫
    これは精神病患者から聞いた話だ。
    三年前の夏、彼は穂高山を登っていた。しかし霧が立ち込め、行く事も帰る事もできなくなってしまった。
    「ええ、いっそ登ってしまえ」
    しかし腹も減り、昼食を摂っていると霧は晴れた。
    そして目の前に河童が現れる。

    彼は、必死に河童を追いかけているうちに、河童の国に迷い込んでしまった。

    河童の国が定めた法により「特別保護住民」となった彼は、次第に河童の言葉や風習を覚えていく。
    そして、この河童の国には戦争をした過去があり、保険金詐欺すらある文明国だと知った。服も着てないが、野蛮で阿呆な生物ではない。
    宗教もあればロックもある。

    そして河童は、カエルと間違えられる事を極端に嫌っていた。

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    ≪感想≫
    昔、白人たちが日本人を容姿だけで馬鹿にしました。
    日本人も日本人で、それを間に受けて日本らしさを一部捨てましたね。
    今も有名な浮世絵の多くは海外にあると聞きます。

    日本人の日本らしさなど簡単に捨てられるものではなく、今も残っていますが、見た目でいえば着物で歩いている人はいねーし、内面でいえば切腹する政治家はいません。
    外国に追いつけ追い越せで急成長した事実を踏まえれば批判する方が馬鹿な気さえしますが、白人たちの傍若無人な振る舞いは許すべきではないと感じます。
    アメリカにも、オーストラリアにも、原住民なんかいやしねえ。
    黒人を奴隷にしたり、アジア人を馬鹿にしたり。

    しかし日本人は、河童の国に紛れこめば河童が定めた法律に従い、ペリーが来たら開国しました。
    あゝ日本人たるや世界一の文化人でごさる!!

    と、こういう話題が頭を巡るような内容の本でした。

    目が覚めたら知らない世界にいた。という設定は、おそらく誰もが一度は夢に見た状況だとは思いますが、いざ細かく描写された本を読むと微妙な気分になりますね。
    思い出せば、ガリバー旅行記もそうでした。
    こういう設定は「不思議の国のアリス(記事)」ぐらいが適切かもしれません。
    <記事タイトル一覧><気に入った文章集>
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    <魔法使いの弟子>

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    <ミミズクと夜の王>

    登場人物が全員キチガイで、SEXしまくりで近親相姦までするし、道徳的な観念が全くない。
    そんな高校生たちの青春の日常。
    <ROOM NO.1301おとなりさんはアーティスティック!?>

    殺人を強制される精神状態になった優しい人が恋をする。
    その気持ちに共感し、次の行動が読める刑事がいた。
    しかし刑事は、もう刑事としての仕事を行いたくなかった。
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    そして呪いの根源を発見するも、そこでは苦しみながらも一所懸命に暮らしている人たちがいた。
    <もののけ姫>

    かつて大切な仲間を失い、それ以来ずっと仲間割れをさせてから人殺しをしてきた男。
    そこに堅い絆で結ばれた海賊団がやってきた。
    <ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島>

    敵対する両家。その子供同士が恋に落ちる。
    それが世界の崩壊すらも引き起こす大問題に発展してしまう。
    <ロミオxジュリエット>

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