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    2014
    01.15

    十一分間

    作中、かなり具体的なSMプレイが描写されています。
    それでいて、まだ少女の心を残した女性の精神的な成長が描かれていました。

    読んでいる時は気がつきませんでしたが今思えば、少女の成長の過程に、自然な形で性交渉が登場する。って読み方ではなく、SMプレイの興奮を引き立たせる為に少女の淡い恋の話を描いたと考えれば、ド変態小説に変化しますね。
    内容としては、かなり真面目な本ですが、受け取り方は人それぞれ。
    真面目な人を見て「かっこつけてる」と貶めるか「努力家」と尊敬するか、自分が決められます。

    あとプレイ後の言葉に、かなりドキッとしました。
    「ご主人は奴隷をあやつるためにいるんだ。奴隷の快感がご主人の喜びだ」
    つまりS側は、M側が求めている事をしてあげるだけで、自分がしたい事または誰かにさせたい事を命令する立場ではないって事です。
    S側の人って、すごく良い人ですね。なんとなくS側の人って偉そうにしている印象がありましたが、私の勘違いだったかもしれません。M側の人は、イジメられているどころか寵愛されています。

    そういえば山里さんのラジオで「自分をドSだって言う人いるけど、それ性格が悪いだけ!」なんてネタハガキが読まれていましたね。そういう経験がないので理解が及びませんが、SMプレイの世界って、奥が深そうです。


     11分間 (角川文庫)

     著者:パウロ・コエーリョ
     訳者:旦敬介
     備考:この本の主役には元となった女性がいたそうです。

    ≪あらすじ≫
    どんな娼婦でも罪を知らぬ処女として生まれたように、マリーアも思春期にはハンサムで賢い男と結婚して、子供を授かり、海の見える素敵な家で暮らすと思っていた。しかし恋愛で失敗を繰り替えし、マスターベーションを学び、現実に失望したマリーアは恋愛を拒絶した。男を使って色々と試したが、マリーアに愛は理解できなかった。
    マリーアは貯金をはたき、リオデジャネイロへ旅行した。

    そこで芸能プロデューサーに出会う。そしてスイスで、一晩に300ドル以上も稼げる仕事を紹介してもらった。
    ナイトクラブの踊り子だ。
    しかし、すぐに解雇されてしまう。

    マリーアは、それでも良かった。マリーアにはファッションモデルになるという夢があった。
    それを追うチャンスが来たとマリーアは感じていた。
    しかし夢は簡単には叶わない。
    生活資金を失ったマリーアには、故郷へ帰る為の資金を稼ぐ為に、娼婦になった。

    その後、娼婦である自分に慣れてきた日に、画家に出会った。
    彼は、セックスを退屈だと言った。そしてマリーアを決して誘惑しなかった。
    マリーアは自信を失った。

    でも新たな喜びを得ようとしていた。
    マリーアは体を重ねない愛を知った。その日から、娼婦としての人生も変化した。
    やがて肉体の処女ではなく、魂の処女を奪われる。

    マリーアは本物のオーガズムを知った。それは痛みを快楽に変える方法だった。
    そしてマリーアはセックスやオーガズムに対する考え方を変えた。

    【click!】

    ≪感想≫
    話が始まって間もなく、少年少女の淡い恋の話が出てきます。

    少年が、胸ポケットにポールペンを入れたまま少女に近寄り「鉛筆を貸してくれないか」と言う。
    もちろん鉛筆は、少女との会話の糸口を掴む口実に過ぎない。
    それが嬉しくて、わざと少女は素っ気ない態度を取る。
    すると少年は、嫌われているのだと諦めてしまった。
    少女は、その後も鉛筆を持ったまま少年の前を通ったり、故意に視線を合わせたりしたが、とうとう少年は、少女に話しかけなかった。


    なんか心がモヤモヤするような微笑ましい話ですね。
    少女は、ずっと自分の行いを悔いていましたが、本の後半では、少年にも咎があると結論づけていました。

    男が女を追う、という構図を誰が作ったか知りません。文句もありません。
    でも、それを女の人も理解してくんねーかな、とは思います。

    作中に書かれている通り、男より女の方が早く成熟します。
    そこを逆手にとってほしいくらいですね。

    むかし、あるところにマリーアという名の売春婦がいた。
    という書き出しで始まる不思議な小説です。
    「むかし、あるところに」という書き出しは、子供向けの物語の出だしとしては適切てすが、「売春婦」というのは大人の話題です。
    まるで矛盾を孕んだ書き出しですが、考えてみれば我々の人生は、どの瞬間をとっても、片方の足をおとぎ話に、もう片方の足を奈落に置いて生きていますから、この書き出しを矛盾はないと言えますね。

    ちなみにタイトルの十一分間は、セックスの時間だそうです。
    そんくらいかな。。。
    そんくらいかな???

    というか後半は、かなりエロ小説でしたね。
    昔に読んだ時は、こんな印象は受けませんでした。
    つまり、それだけ私が変化したって証明だと思います。

    ぶっちゃけ膣よりもクリトリスの方が大事だとかGスポットを刺激しろとか書いてあっても当時の私には意味不明でした。
    ちなみに昔は本作の「痛みを快楽に変える」を「ツラい努力で幸せをつかむ」だと思って読んでいました。
    その気持ちは、今も変わっていません。
    昔よりも自分に自信がなくなり、少し情けなく感じる場面も増えましたが、心は折れてないつもりです。

    そういえば作中で、マリーアが自分の美しさに自信を失う場面が出てきました。
    画家に会った場面とは違う、ナイトクラブで働いていた時です。

    自信を失った原因は、自分よりも美しい女を見たからでも、他人にブスだと罵られたからでもなく、男がちょっかいをかけてこなかったからでした。
    スイスの男たちは、女性に声をかけ、セクハラだと訴えられると怯え、気軽に女性を誘えないようになっているんだそうです。

    作中では、セクハラとは美しい女性に自信を失わせる為に開発された制度だと説明されていました。
    そんな事ないっしょ。と思いましたが、美しい女性からすると、これはどういう状況でしょうね。
    だいたいの美女はチヤホヤされて、色々な事が免除されています。
    もちろん、男の私には見えないような努力はされているでしょう。
    でも、その苦労は男たちがセクハラを恐れ、女をチヤホヤしなくなっても減りません。
    って事は大損じゃね?

    いやいや、セクハラってのは本当に嫌なものですから、それがなくなるだけで素晴らしいでしょう。
    でもセクハラって、なくなってるか?
    職場で、嫌な思いは誰だってするとか言い出すと、また面倒臭い話になりますよね。それが性別によって引き起こされた面倒なら、さらに最悪です。
    やっぱり罪を恐れて消極的になりすぎる男が悪いかもしれません。

    あとセクハラでもねぇのにセクハラだとか騒ぐ女がいる。っていうイメージが問題な気がします。
    声高に女性の権利拡大を叫ぶフェミストって奴のイメージは凶悪です。
    男性差別や女性差別はなくなるべきですが、権利拡大について言及したら怖さしかありませんな。

    また娼婦になった直後のマリーアが「洒落た下着はつけているか?」と聞かれて「つけてません!」的な挑発的な返事をしました。
    すると面白い反応が返ってきました。
    「明日は黒いパンツにして、ブラジャーをつけて、長いストッキングをはいて来い。できるなけたくさん服を着ていたほうがいいんだ、脱ぐのも儀式のうちだから」

    はい、良いこと言ったよ!!
    ここテストに出ます!!
    注目!!
    ここは要メモですよ!!
    作中にも、こうあります。
    「欲望というのは、あなたが目にするものではなく、思い描くものにある」
    これは、もちろんエロだけではありませんよ。
    有名になりたいとか、金持ちになりたいとか、音楽家になりたいとかいう欲望も同じです。

    つーか最近の若い子のスカートは何かね。
    もっと長いスカートを穿きなさい。
    長いスカートの方が可愛く見えるでしょうが!

    なんか露出したがる痴女が増えていますが「見せない美学」を知って頂きたい。
    一時期、マスク女子とか言って、目元をバッチリメイクしてマスクすると美人に見えるとかいう謎の現象が起こりましたが、あれはグッド!
    ナイスアイデアやで!!
    足とか腹とかも無理して出さなくて良いから!
    隠そうよ!!

    そもそも冬なのに薄着の娘とか男とか見ると心配になります。
    っていうか女が裸になってから「失望した」と去る男がいますか?
    いーや、いないね。
    顔を見て「ちょっとないかなー?」と思う事はあっても、裸を見る段階まで来て帰る男はいません。その顔だってマスクで隠しちゃって話をしちゃえば男なんてイチコロですよ。

    ・・・問題は、俺たち男だ。
    どーすりゃいいんだ。
    <記事タイトル一覧><気に入った文章集>
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