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    2014
    01.11

    ROOM NO.1301おとなりさんはアーティスティック!?

    完全なエロ小説です。
    しかも、ちょっと鬱気味のエロ小説でした。
    マンネリ化したセックスって感じですかね。

    近年、ライトノベルは萌え化が進んでいて、斬新な作品が注目されにくくなっていると感じます。でも萌え系の絵を表紙にエロ小説を書いたって構わないでしょ。
    むしろ枠組みが曖昧なジャンルであるライトノベルでこそ、前衛的な作品が出てきてほしいですね。

    本作はエロが過ぎますし、かなり古いので入手困難だと思いますが、何度も読む価値のある作品です。


     ROOM NO.1301#1 おとなりさんはアーティスティック!? (富士見ファンタジア文庫)

     著者:新井輝
     備考:本は入手困難ですが、Kindle版はあるみたいです。
     
     Kindle Fire HD 7 8GB タブレット


    ≪あらすじ≫
    今日は何か運命の日かもしれない。
    絹川健一が、そう思ったのは朝の事だったが、もう夕方だった。

    絹川健一は公園でクラスメイトの大海千夜子を待っていた。
    話があると言われたが、思い当たる節がない。
    その時、絹川健一は落ちている鍵を見つけた。
    1303と刻まれているが、この辺りには12階までの建物しか存在していない。
    疑問に思っていると、大海千夜子が来た。
    なぜかオシャレをしている。

    「あの・・・絹川君は好きな女の子っています?」
    「嫌いな女ならいるけど、好きな女の子は特に」

    絹川健一が困惑していると、大海千夜子が告白してきた。
    返事は今じゃなくて構わないらしい。

    ちなみに嫌いな女は、絹川ホタル。
    絹川健一の姉だった。
    親が帰ってこないからと弟に威張り散らし、裸で生活する姉だった。
    今日も、帰ってから絹川ホタルの夕ご飯を作らなければならない。

    絹川健一は、美人からの告白にデレっとしながら帰っていると、倒れている人を発見した。
    ボサボサの髪でマニキュアもしていない白衣を着た巨乳の女性。
    彼女の名前は桑畑綾。
    四日三晩にも渡る集中で、行き倒れ状態になっていたらしい。

    仕方がないので看病すると、あっという間に回復した。そしてお礼をしたいから部屋まで来て欲しいと言われた。
    案内されたマンションは十二階建て。
    そこの13階に住んでいるらしかった。

    絹川健一は、疑問に思いながら階段を昇ると、確かに13階が存在していた。
    1304号室が桑畑綾の部屋だ。
    そして絹川健一が拾った鍵が1303号室だ。
    それを見せると桑畑綾は喜んだ。
    「健ちゃんは新しい住人さんだったんだねってこと」

    この不思議な13階は、誰のものでもないらしかった。
    電気も水も使い放題。
    いつも風呂が湧いていて、構造上あり得ないほど天井が高かった。

    説明もそこそこに桑畑綾は「一緒にお風呂に入ろう」とか言い出した。
    そして桑畑綾は、絹川健一を脅迫した。
    仕方なく一緒に入ると、桑畑綾は体を隠す事なく言った。
    「健ちゃん、オッパイって軽いから浮くって知ってた?」
    そして「ひとりエッチした事ある?」とも聞いて来た。
    話は、エッチの経験とか、イクまで行った事がないとかにまで及んだ。っていうか桑畑綾が話しているだけだ。
    絹川健一は我慢できなくなりつつあった。
    頃合いを見計らって、桑畑綾は言った。
    「こことベッドとどっちがいい?」

    結局、ベッドで5回もした。
    意外にも桑畑綾は処女だった。

    絹川健一は、自己嫌悪に陥った。
    大海千夜子に告白された直後に、初対面の桑畑綾に童貞を捧げたどころか、夢中になってしまった。
    桑畑綾の職業も知らないのに。

    話をすると、桑畑綾は芸術家だった。金属加工を得意にしているらしい。
    絹川健一が告白された公園にある<時の番人>も桑畑綾が作ったらしい。

    また、この13階には桑畑綾の他に、管理人が住んでいるらしかった。
    名前は、八雲刻也。
    偶然にも絹川健一のクラスメイトだった。でも話した事はない。

    絹川健一が1303号室に入ると、そこは昔住んでいたマンションの間取りだった。
    懐かしい場所だ。

    家に帰ると、絹川ホタルがタバコを吸っていた。室内では吸わないという決まりを破っている。しかも怒っていた。
    絹川ホタルは、弟に女ができた事や調子に乗って何回もしてたと見抜いた。

    翌日、絹川健一は偶然にも大海千夜子に会った。そして大海千夜子は、乗り気でない絹川健一を説得して三ヶ月だけ付き合う契約を取り付けた。
    その後、三回もデートしたが、エッチどころか手も握れなかった。
    桑畑綾とは会ってすぐ五回もエッチしたのに。

    絹川健一は、自分が情けなくなり、つい絹川ホタルに八つ当たりしてしまった。
    それに黙ってやられる絹川ホタルではない。
    絹川ホタルは絹川健一を馬鹿にし、挑発し、誘惑した。
    絹川健一は怒りに震え、絹川ホタルを力任せに犯した。
    口を吸うたびに、ニコチンの味がした。

    「僕は最低だ」

    絹川健一は逃げ場所を求めた。
    1303と刻まれた鍵を手にして。

    絹川健一は、桑畑綾に相談に乗ってもらった。そして実の姉を襲ってしまった事を告白した。
    すると桑畑綾は変な事を言った。
    「ホタルさんは気持ち良さそうだった?」
    そして絹川健一の行為を肯定した。
    しかし絹川健一は、自分がした事そのものが許せなかった。

    とりあえず家に置き去りにしてきた絹川ホタルが気になって、絹川健一は家に帰った。
    絹川ホタルは、自分の責任だと言った。
    絹川健一と絹川ホタルは、何の問題も解決できずに仲直りした。
    そうするしかなかった。

    後日、絹川健一は大海千夜子の家に行った。そこで大海悟に会う。
    大海悟は大海千夜子の兄で、絹川ホタルの元クラスメイトだった。
    そして桑畑綾も同じクラスだったらしい。
    話が無駄に盛り上がった為、やむをえず大海千夜子は外出を選んだ。そして絹川健一に文句を言った。
    「絹川君は、私の手も握ろうとしてくれないじゃないですか」
    絹川健一は謝り、大海千夜子の手を握った。
    少し距離が縮まった気がしたが、絹川健一と大海千夜子は、まだ敬語で話していた。
    驚くほどウブだった。

    その後、桑畑綾と絹川健一はアダルトビデオを借りに行く。
    絹川健一とのエッチでは何度もイク事を経験したのに、ひとりエッチでイク事ができないかららしい。
    そうして、あっという間に1ヶ月が経った。
    大海千夜子との付き合いも残すところ2ヶ月。
    「あと二ヶ月で私、絹川君に好きになってもらいますから」

    その帰り道、窪塚佳奈が有馬冴子をビンタする場面に立ち会ってしまった。

    窪塚佳奈は、窪塚日奈という妹がいる美人姉妹の姉だ。
    有馬冴子は、学校中の男と寝る為に毎日、別の生徒を誘惑していると噂の女の子だった。

    窪塚佳奈は、有馬冴子を残して立ち去る。
    絹川健一が声をかけると有馬冴子は小さく笑ってから、下心の有無を確認した。
    「私がさっき窪塚さんにぶたれてたのはね、昨日、私が窪塚さんの彼氏と寝たからなの」
    そして有馬冴子は1303と刻まれた鍵を持っていた。

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    ≪感想≫
    本作はエロ小説だと最初に書きましたが、それは人間を描いた小説だからでした。
    人間は、基本的には恋をして、傷ついて、傷つけて、セックスをします。
    恋愛小説などでは、セックスを含まない作品も存在していますが、それは人間を描いたとは言えないと思います。
    そして、それを巡る精神的な攻防が魅力の作品です。

    猿のようにセックスをする小説ではなく、それぞれの心のスキマを埋めるように互いを求めるセックスです。
    だから切ない。
    だからこそエロい。
    そして何度でも読みたくなる。
    でも挿絵とかあるから電車では読めない。

    そういう変わった小説です。
    これぞライトノベルだと思いますね。

    作中で、こんな事を桑畑綾が言います。
    「見たままを描けばいいんだもん。で、大事なのはね、見るってことなんだ」
    そして人の顔を書く時も、それを顔だと認識せず、全ての顔を忘れて、見たままを描けば上手く描ける。という話をされていました。
    桑畑綾いわく、ここまでなら誰でも出来るそうです。でも桑畑綾は、それ以上が出来る。そういう事が才能ってやつかもしれません。

    でも努力でたどりつけない事もないと思います。
    時間はかかると思いますが、それでも無理じゃないと思います。
    何よりも大切な事は、固定観念を捨てて「見る」って事です。
    これを「視る」って書いた方が適切な気がしますね。

    さらに桑畑綾は言いました。
    「でも、私みたいに絵が描けたらいいなとは思っても、私みたいになりたいとは思わないでしょ? 作品作りに夢中になって飢え死にするかもしれない人生なんて・・・健ちゃんが羨むような生き方とは思えない」
    天才だと敬遠し、羨むよりも、自分らしさを失わずに努力できたら・・・
    なんて理想論ですかね。

    「もったいない話だよね。こんなにこの部屋は暖かさに満ちているのに、それがわからないなんて。私はこの部屋もそうだし、健ちゃんがすごく羨ましいのに、健ちゃんにはそれがわからないなんて」
    この桑畑綾のセリフに近い事が「フルーツバスケット」にも書かれていましたね。

    「例えば人の素敵というものがオニギリの梅干しのようなものだとしたら、その梅干しは背中についているかもしれません・・・世界中の誰の背中にも、色々な形、色々な色や味の梅干しがついていて、でも背中についているせいでせっかくの梅干しが見えないだけかもしれません。
    ≪自分には何もない。真っ白なお米だけ≫
    そんなことないのに、背中には、ちゃんと梅干しがついているのに・・・誰かを羨ましいと思うのは、他人の梅干しなら、よく見えるからかもしれませんね。私にも見えます。ちゃんと見えてます。キョウくんの背中にある立派な梅干し」


    ・・・私の背中にもオニギリがあるかな。
    いや、ない気がします。
    それでも私は前を向いて、歩くしかありません。
    人間の目が前についているのは、前を見て歩く為ですからね。
    背中を気にして立ち止まったり、絶望して諦める方向に行ったりしたくありません。
    <記事タイトル一覧><気に入った文章集><フルーツバスケット>
    <スクライド第7話「橘あすか」>
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    カズキは、人助けをしようと思ったら殺されてしまい、逆に助けられてしまう。
    その過程で不思議な力を手に入れたカズキは、自分を助けてくれた少女の為に戦うと決意した。
    そしてカズキの心臓の代わりに動いている核鉄には、とてつもない秘密が隠されていた。
    <武装錬金>

    時空犯罪者を取り締まるはずのハルナが、時空犯罪を起こしてしまい、未来を失ってしまう。
    しかしその本当の原因は、主人公にあった。
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    主人公は心から相棒を尊敬していた。
    しかし相棒が、その熱い正義感から小さなヤラセを行い、主人公の倫理観が崩壊する。
    <ボーダー>

    心から願えば叶う異世界に召喚された少女たちが、その世界の危機に立ち向かう。
    しかし、その危機こそが「願い」から生まれていた。
    <魔法騎士レイアース>

    物質を再構築する魔法。
    それで世界全体を作り変えようとする女神と、それに立ち向かう不死の魔法使い。
    <マテリアルパズル>

    デイヴには魔法使いの素質があった。
    そして1000年以上も前から続く戦いに終止符を打つ。
    それは魔法と科学の融合だった。
    <魔法使いの弟子>

    死に場所を求めていたミミズクが、美しい魔王に食べられたいと願い、夜の森に入る。
    <ミミズクと夜の王>

    登場人物が全員キチガイで、SEXしまくりで近親相姦までするし、道徳的な観念が全くない。
    そんな高校生たちの青春の日常。
    <ROOM NO.1301おとなりさんはアーティスティック!?>

    殺人を強制される精神状態になった優しい人が恋をする。
    その気持ちに共感し、次の行動が読める刑事がいた。
    しかし刑事は、もう刑事としての仕事を行いたくなかった。
    <レッド・ドラゴン>

    ゴミとも呼ばれるような男が、ボクシングを行い、恋をして、自分がクズでない事を証明する。
    <ロッキー>

    アシタカは、人助けでもらった呪いで、故郷を追われる。
    そして呪いの根源を発見するも、そこでは苦しみながらも一所懸命に暮らしている人たちがいた。
    <もののけ姫>

    かつて大切な仲間を失い、それ以来ずっと仲間割れをさせてから人殺しをしてきた男。
    そこに堅い絆で結ばれた海賊団がやってきた。
    <ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島>

    敵対する両家。その子供同士が恋に落ちる。
    それが世界の崩壊すらも引き起こす大問題に発展してしまう。
    <ロミオxジュリエット>

    盗難事件を潜入捜査しているつもりだったが、犯人を尊敬し、犯人の妹に惚れ、カーレースの魅力にとりつかれ、犯人の逃走を手伝ってしまう。しかし、それは失恋を意味していた。
    <ワイルドスピード>
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