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    2013
    11.27

    ハリーポッターと死の秘宝

    ハリーが魔法を使わずにスコップで穴を掘り、友人を埋葬するシーンが出てきます。
    マグル育ちのハリーらしい発想だと思います。
    汗の一滴一滴、手のマメのひとつひとつが、自分たちの命を救ってくれた友人への供養に思えた。
    という文章には、目頭が熱くなりました。

    別に魔法を使っても使わなくても、きっと彼は自分を葬ってくれたハリーに心から感謝したと思います。
    それはハリーもわかっていたはずです。それでも自力で彼を埋葬したかった。

    「最遊記」というマンガに、物騒な仏僧が出てきます。
    彼は言いました。
    「俺が経を読むのは死んだ者の為じゃない」
    ハリーが魔法を使わずに彼を埋葬したのも、同じ理由な気がします。

    ダンブルドア校長も、こうおっしゃっていました。
    「死者を哀れむではない、ハリー。生きている者を哀れむのじゃ。特に愛なくして生きている者たちを」


     「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻)

     著者:J・K・ローリング
     訳者:松岡佑子


    ≪あらすじ≫
    アルバス・ダンブルドア校長を殺したセプルス・スネイプは、嬉々として闇の帝王ヴォルデモートのもとへ向かっていた。
    ハリーを殺す為の作戦会議に参加しなければならない。
    「あの小僧は俺様が直々に始末する。ハリー・ポッターに関しては、これまであまりにも失態が多かった。俺様自身の手抜かりもある。ポッターが生きているのは、あやつの勝利というより俺様の思わぬ誤算によるものだ」
    ヴォルデモートは、ついに本気になっていた。
    そしてハリーだけではなく、魔法界から純血以外の存在を全て消し去ろうとする準備も進めていた。

    その頃ハリーは、ダンブルドア校長の死を悼みながら、旅立ちの準備をしていた。
    そして不死鳥の騎士団の協力を得て、ダドリー家を去る。
    もう二度と、この家には戻らない。

    ロンやハーマイオニーも、家を捨て、ハリーと共に分霊箱を探す旅に出る準備をしていた。不死鳥の騎士団の隠れ家に入れば、もうヴォルデモートは手出しができない。ここから姿をくらましてダンブルドア校長が遺してくれた品を使い、ゆっくり分霊箱を探せる。
    しかし隠れ家に入るまでが大変だった。

    みんながポリジュース薬でハリーになりすまし、バラバラに移動する。
    全員死ぬ覚悟があった。

    ハリーは無事に隠れ家に移動できたが、ヘドウィンが死に、マッド・アイも死に、ジョージ・ウィーズリーは耳をもぎとられ、フレッドと見分けがつくようになってしまった。
    そこまで頑張ってハリーを隠れ家に連れてきたにも関わらず、あっさりと保護呪文は破られ、死喰い人に襲撃された。
    ロンやハーマイオニーと一緒に姿くらましして逃げるも、すぐに見つかって襲われる。

    ハリーの傷は、また痛むようになっていた。

    ハリーたちは使われなくなった不死鳥の騎士団のアジトに入り、分霊箱に関する情報を入手する。
    クリーチャーの協力を得て、アンプリッジに行き当たったハリーたちは、ポリジュース薬を使って魔法省に忍び込む。そして分霊箱を奪ったが、破壊するどころか開ける事すらできなかった。
    やがて何の新情報も得られず、三人は互いを信用できなくなっていく。
    そんな中で味方したのは「偶然」だった。

    ハリーたちは分霊箱を破壊する方法を知る。
    しかし、それは朗報とは呼べなかった。
    ロンは探し物が一つ増えてしまった事実に怒った。そして何もかもが嫌になり、ハリーたちと袂を分かつ。
    ハリーとハーマイオニーにとって、悲しい別れだったが、打ちひしがられても仕方がない。

    ハリーたちは、ゴドリックの谷へ行き、ダンブルドア校長が遺してくれたグリフィンドールの剣を探す。
    そしてハリーは自分の両親の墓を見つけた。
    しかし分霊箱に関する物の手がかりはなく、ハーマイオニーの呪文がハリーの杖に当たってしまい、ハリーの杖は折れてしまった。
    いまさら新しい杖を手に入れるなんてできないのに。
    そんなハリーを救ったのは、やはりダンブルドア校長だった。
    ダンブルドア校長からロンに相続された「灯消しライター」がロンを導き、ハリーの所へ、そしてグリフィンドールの剣のあるところへいざなってくれた。

    ロンは、三つ目の分霊箱であるペンダントを破壊した。
    <ここまでが上巻>
    戻ってきたロンは自分たちが探知される仕掛けも把握していた。
    ヴォルデモートという言葉を使う者は、ヴォルデモートを恐れていない。
    つまり反逆者だ。
    ヴォルデモートという言葉そのものを「禁句」にすれば、それで探知できる。そしてハーマイオニーが、ゼノフィリアス・ラブグッドに会う必要性を説き、ロンの賛成もあってハリーたちは会いに行く。

    そこで死の秘宝の話を知る。
    なんとハリーが持つ透明マントは、3つある死の秘宝の1つだった。
    もうハリーは気づいていた。
    死の秘宝を手に入れればヴォルデモートに勝てる。しかしヴォルデモートも死の秘宝を探していると!

    しかしハリーたちは「人さらい」に捕まり、よりにもよってマルフォイの家に連れて来られてしまった。今のマルフォイの家にはベラトリックスがいる。ハリーたちは完全に追い詰められていた。
    そこに自由な屋敷しもべのドビーが現れた!

    「ハリー・ポッターとその友達を助けにきた!」
    ドビーは、ハリーたちだけではなく、捕えられていたルーナとオリバンダーとディーンとグリップフックをも救い出す。
    その攻防の中で、ハリーはグリンゴッツに分霊箱があると確信した。
    そしてゴブリンであるグリップフックの協力を得て、グリンゴッツにあるベラトリックスの金庫に侵入する。その為にハーマイオニーはポリジュース薬でベラトリックスに変装したが、盗人落としの滝に洗い流され、バレてしまった。

    なんとか4つ目の分霊箱であるカップを盗み出すも、グリフィンドールの剣を失ってしまう。
    これでは分霊箱を破壊できない。
    そして何よりハリーたちが分霊箱を壊して回っている事実が、ヴォルデモートに伝わった事が最悪だった。

    ハリーは殺されそうになった所を、ダンブルドアの弟であるアバーフォースに助けられた。

    ハリーたちはネビルと共にホグワーツに帰り、5つ目の分霊箱を探す。
    しかしヴォルデモートもホグワーツに分霊箱の安全を確かめに来ていた。最後の分霊箱であるナギニも一緒だ。

    準備は出来てないが状況は整ってしまった。
    ハリー・ポッターとヴォルデモートの戦いが、魔法界の未来を決定する!!

    【click!】

    ≪感想≫
    「ママ、これで二人の見分けがつくだろ?」
    とジョージが言った時、不覚にも泣いてしまいました。
    今まで「見分けがつく、つかない」のくだりを、双子の下らないネタだなあと思っていました。それが、まさか最終巻にきて、読者を泣かす為に利用されるとは思ってもみませんでした。
    ローリングさんは天才だな!!

    またオリバンダーの店で杖を買った時に言った言葉が結末に関係してくるとも予想していませんでした。
    「杖が魔法使いを選ぶのじゃ」
    杖が主を選び、従い守る。
    これは、頭の良い人なら想像できた演出かもしれませんね。

    またゴブリンと魔法使いの「所有に関する価値観の違い」は、かなり面白い話でした。
    魔法使いは、買った物は自分の物であり、子供や弟子に受け継がせて当然だと考えている。
    しかしゴブリンは、物は常に作った者に所有権があり、代金を受け取って売ったとしても、それは一時的な貸し付けであり、購入者が死んだら創作者に返却されるべきだと考えている。
    どちらが間違っているとか言えない絶妙な違いですね。
    これは人間同士でもある価値観の違いで、往々にして面倒臭い揉め方をします。
    作中でも、かなり面倒臭い感じになっていました。

    本当は、ヴォルデモートを倒すべく協力するべきでしょうが、これに関してでさえ、ゴブリンと魔法使いの認識は違っています。
    やはり、そもそも生き物同士は分かり合えない存在だという事かもしれません。

    そしてネビルがカッコイイな!!
    具体的な描写がなくて残念ですが、立派な魔法使いになりましたね。
    もし彼が「選ばれし者」でも魔法界は救われていた気がします。

    そしてルーナ可愛い!!
    私も友達になってあげたい!!
    でも私は本の中には入れないんだゴメンよ。
    それにハリーたちがいるから、もう淋しくないはずだ。

    また私はクリーチャーが、レギュラス様の話をするシーンで泣いてしまいました。
    ハーマイオニーの努力が、少しだけ報われたシーンでもありますね。

    奴隷のように虐げられてきた屋敷しもべも、ダンブルドア校長が言うように「人間のように鋭い感情を持つ生き物だ」という事でしょう。
    そして、これは人間も一緒です。

    肉体労働や工場で流れ作業を支えている人たちを、木偶のように扱う人もいます。
    そりゃ価値観が違えば、対立もしますし、一朝一夕で分かり合えるはずありません。
    でも訴えかけ続ければ、きっと思いは伝わると思います。

    本当に、ハリーポッターシリーズは名作ですね。
    こういう本を読むたびに、人は分かり合えないなどと絶望を語るよりも、理想や愛を語る方が人間の心に必要だと感じます。

    また分霊箱を探す旅の途中、ハリーのジニーに対する想いが増大した描写に胸が苦しくなりました。ロンを失い、ハーマイオニーとも気まずくなったハリーを支えたのが、誰かを愛する感情です。
    人は、誰かの為に頑張れる生き物ですからね。
    そういう演出も良かったと思います。

    素晴らしいシリーズをまとめる素晴らしい最終巻でした。
    <記事タイトル一覧><気に入った文章集><最遊記>
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    おはようさんです♪

    1度読んだ本を読み返す事がなくなって久しいです。
    記事を読んで覚えてないところもあって、ちょっと自分でビックリしています。
    面白いと知ってる本なので、時間を見て読み返してもいいなと思いました。
    いぱおかんdot 2013.11.27 10:38 | 編集
    いぱおかんさん、おはようさんです♪

    >1度読んだ本を読み返す事がなくなって久しいです。
    >記事を読んで覚えてないところもあって、ちょっと自分でビックリしています。
    長い本ですからね。ちょっと時間が経っただけで記憶が曖昧になりそうです(笑)

    >面白いと知ってる本なので、時間を見て読み返してもいいなと思いました。
    ハリポタは綿密に作られた物語なので、1巻から読み返したくなりますね。
    ・・・そうすると時間が厳しいという現実があります。
    名作だけにパラッと読み返せないのが残念です(笑)
    ハマの三文芝居dot 2013.11.27 20:48 | 編集
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    <ドラッグオンドラグーン>

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    <ドラゴンクエスト7>

    罪の意識から、自分を他人に提供する死に方を求めた男がいた。
    <七つの贈り物>

    知能指数が低く、良い人すぎるガンプは、事情を察知するのが遅れ、いろいろな事件に巻き込まれてしまう。
    <フォレスト・ガンプ>

    カズキは、人助けをしようと思ったら殺されてしまい、逆に助けられてしまう。
    その過程で不思議な力を手に入れたカズキは、自分を助けてくれた少女の為に戦うと決意した。
    そしてカズキの心臓の代わりに動いている核鉄には、とてつもない秘密が隠されていた。
    <武装錬金>

    時空犯罪者を取り締まるはずのハルナが、時空犯罪を起こしてしまい、未来を失ってしまう。
    しかしその本当の原因は、主人公にあった。
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    主人公は心から相棒を尊敬していた。
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    心から願えば叶う異世界に召喚された少女たちが、その世界の危機に立ち向かう。
    しかし、その危機こそが「願い」から生まれていた。
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    <魔法使いの弟子>

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    <ミミズクと夜の王>

    登場人物が全員キチガイで、SEXしまくりで近親相姦までするし、道徳的な観念が全くない。
    そんな高校生たちの青春の日常。
    <ROOM NO.1301おとなりさんはアーティスティック!?>

    殺人を強制される精神状態になった優しい人が恋をする。
    その気持ちに共感し、次の行動が読める刑事がいた。
    しかし刑事は、もう刑事としての仕事を行いたくなかった。
    <レッド・ドラゴン>

    ゴミとも呼ばれるような男が、ボクシングを行い、恋をして、自分がクズでない事を証明する。
    <ロッキー>

    アシタカは、人助けでもらった呪いで、故郷を追われる。
    そして呪いの根源を発見するも、そこでは苦しみながらも一所懸命に暮らしている人たちがいた。
    <もののけ姫>

    かつて大切な仲間を失い、それ以来ずっと仲間割れをさせてから人殺しをしてきた男。
    そこに堅い絆で結ばれた海賊団がやってきた。
    <ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島>

    敵対する両家。その子供同士が恋に落ちる。
    それが世界の崩壊すらも引き起こす大問題に発展してしまう。
    <ロミオxジュリエット>

    盗難事件を潜入捜査しているつもりだったが、犯人を尊敬し、犯人の妹に惚れ、カーレースの魅力にとりつかれ、犯人の逃走を手伝ってしまう。しかし、それは失恋を意味していた。
    <ワイルドスピード>
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