2013
    11.23

    インビクタス / 負けざる者たち

    実際に起きた事をモデルにしているそう。
    私は全然こんな事があったなんて知りませんでした。

    私は平和な日本で生きてきたせいか、人種差別や戦争に関する知識を持ち合わせていません。学校の授業で知った事など、ほんの一部にも満たないはずです。
    そしてリアリティなど微塵も抱いていませんでした。

    いざ差別や軋轢を映像化されると、胸にくるものがありますね。
    私好みの説教臭い映画でした。


     インビクタス / 負けざる者たち [DVD]

     監督:クリント・イーストウッド
     脚本:アンソニー・ペッカム(南アフリカ共和国出身)
     制作総指揮:モーガン・フリーマン 他


    ≪あらすじ≫
    1990年2月11日 南アフリカ。
    白人はラグビーを楽しみ、
    黒人はサッカーを楽しんでいた。

    両者の間には、肌の色と、物理的な柵があった。

    そんな環境が当たり前の中で、ネルソン・マンデラは刑務所から釈放された。
    白人からすればテロリストだったが、黒人からすれば英雄だった。
    南アフリカは、やっと民主主義を手に入れ、国民が参加できる選挙をしたばかりだ。

    人口比率から考えれば当然のように、マンデラが大統領に選ばれた。
    しかし選挙に勝てても、本当に国の代表として民を率いていけるかは未知数だ。

    批判もあれば不満もある。
    白人の公務員たちは怯えていた。
    「自分たちは解雇され、黒人に仕事が回される。最悪、国を出なければ殺されるかもしれない」
    しかしマンデラは、それを否定した。
    「どうしても新政権の下で働きたくないというなら辞めても構いません。みなさんの自由だ。しかし辞める理由が言語や肌の色なら、辞める必要はありません。過去は過去です。我々は未来を目指す。その為にみなさんの協力が必要です。残ってくれる者は、祖国に多大なる貢献をする事になるでしょう。我々が努力すれば、この国は世界を導く光になれます」

    マンデラは、自分の命を守るボディガードにも白人を起用した。
    つい先週まで、マンデラを殺そうとしていた公安の者たちだ。
    そしてマンデラは白人たちに一つだけ注文をつけた。
    「いつも笑顔でいてくれ」
    マンデラは変わった人だった。

    マンデラは、白人たちが楽しみにしているラグビーチームを応援した。
    黒人たちは、差別の象徴である緑と金色のユニフォームを着たラグビーチームを嫌っていたのに、マンデラは大切にした。
    「我々は勝利した。復讐すべき時ではない。今やヨーロッパ系白人は敵ではない。民主主義における我々のパートナーだ。彼らの宝物は、我々も大切にしなければならない。我々は、野蛮な生き物ではない。彼らを驚かせてやろうではないか。深い憐れみと、奥ゆかしさと、寛大な心で」

    その一方でマンデラは、こうも言う。
    「白人は少数派だが、警察や軍隊、また経済を支配している。彼らの支持を失えば何もできない。人間的な打算だよ。我々への恐怖が増えぬよう全力を尽くさねば、この国は崩壊する」

    人としてすべき事をして、政治的に良い事をする。
    それがマンデラのやり方だった。

    マンデラは自分の給料の一部を慈善事業に渡す。
    そしてラグビーチームのキャプテンをお茶に招いた。
    「お招き頂きありがとうございます」
    「足首の具合はどうかね?」
    「足首?」
    「ケガしたと聞いたが治ったかね?」
    「・・・完璧な状態で戦える機会などありません」
    「そうか、スポーツも人生も同じだな」

    ジョークを交えながらマンデラは、キャプテンにリーダーとしての哲学を聞く。
    「手本を示して仲間を導きます」
    「その通り。まさにその通りだ。だが彼らが思う以上の力を引き出すには、どうする? これは実に難しい問題だ。ひらめきが求められる」

    そしてマンデラは、自分の経験を話した。

    それは詩だった。
    「私は我が運命の支配者。我が魂の指揮官だ」

    ラグビーチームは国内を回り、黒人の子どもたちにラグビーを教える。
    それは黒人たちへのラグビーの普及、理解をすすめると同時に、チームの士気向上にも役立っていた。そしてマンデラが直接チームの激励に赴くほど、南アフリカにはラグビーチームの勝利が必要だった。

    南アフリカで行われる初めてのワールドカップだ。
    国が一つになる良い機会になる。白人でも黒人でもなく、南アフリカ人として。

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    ≪感想≫
    作中「個人的な意見」と「個人的な感情」は違うという話が出てきます。
    白人を憎んでいても、白人と仲良くしなければいけない。
    簡単に割り切れるものではありませんが、口に出して良いのは意見だけでしょうね。

    差別や偏見は、多分どうやっても拭いきれません。
    しかし同じ国の民であるという事は、それを遥かに上回る繋がりだと感じた映画でした。
    だからこそ私も、全く興味ないスポーツの対外試合でも、つい日本を真剣に応援しちゃうのでしょうね。

    みんなで代表戦を見て、酔っ払って騒ぐなんてバカみたいですが、そういうところにこそ愛国心が潜んでいるように思います。
    やっぱりスポーツって良い物ですね!!

    さて、マンデラが「黒人や白人として別れている民に、一つになってほしい」という理由で、白人を雇い、自分の身を危険に晒していましたね。
    その姿には、感動するというよりも「バカじゃねえの?」と言いたくなりました。

    下手をすれば黒人たちからの支持すら失う恐れがあります。
    それも、白人たちの支持も得ずに、です。

    私は大統領ではありませんが、もしその立場なら、自分の敵だった人々に命や国の未来を託そうとは思いません。
    むしろ、かつての敵を許さず、弾圧し、国を牛耳ろうとするでしょう。
    しかし、この映画は、私の方法は誤りであると言っています。

    「赦すのだ」
    マンデラは何度も、この言葉を使っていました。

    赦しながら死んだら、さぞ滑稽でしょうね。
    でも実際には上手くいきました。

    上手くいった理由の一つとして、南アフリカの道徳教育が上手くいっていたという点が挙げられると思います。
    肌が黒いからと言って、酷い扱いをして良いという免罪符を与えられたわけではありません。でも、それが常識となっている環境なら、私だって黒人を蔑んだと思います。

    逆に、それは古い常識だと知らしめれば、黒人への偏見が確実に減るはずです。
    それは、つまり「差別は、人としてすべき事ではない」と白人たちも理解しているからですよね。また黒人たちも「白人たちへの復讐心は捨てるべきだ」と理解しているからこそ、マンデラさんを支持したんだと思います。

    過去に何があっても、それを赦し、手を取り合い、助け合う事が文明人の目指すべき姿だと感じました。

    日本は、アメリカから核兵器を投下されましたし、多くの同盟国から裏切られたと教わりました。その時は「当時の日本は暴れすぎだな」などと笑っていましたが、それで多くの日本人が苦しみ死んだと思うと笑える要素は一つもありません。
    しかし日本人として、裏切りやがった糞ゴリラ共を憎むよりも、彼らを赦すべきでしょう。
    アメリカとだって仲良くしています。

    世界中を探しても、こんなに文明人としての理想を体現した国はないでしょう。
    日本人ほど道徳心の養われた国民もいないでしょう。

    南アフリカも凄いけど、日本もすげえと思った作品でした。
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    <魔法使いの弟子>

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    しかし刑事は、もう刑事としての仕事を行いたくなかった。
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    <ロッキー>

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    敵対する両家。その子供同士が恋に落ちる。
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