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    2013
    11.12

    ハリーポッターと謎のプリンス

    今まで、なぜスネイプが闇の魔術に対する防衛術の先生を狙っていたにも関わらず、魔法薬学の先生に甘んじていたか。
    それが、なぜ今になって闇の魔術に対する防衛術の先生になれたか。

    考えれば当たり前でしたが、私は全然気がつきませんでした。
    長いシリーズに渡って、常識のようになっていた要素で裏をかくとは、ローリングさんは小説を書くのが上手いですね!!

    <前作>で異常なほど役に立ったあったりなかったり部屋(必要の部屋)をマルフォイが使用していた展開には感動しました。
    こういう都合の良いモノは、だいたい主人公たちしか使えない作品が多い気がします。
    それを主人公たちに隠れてマルフォイが使う。なんて最高ですよ。

    そう考えると、必要としている人に都合の良い部屋ではなく、作家に都合の良い部屋だと言えるかもしれません。

    またハリーとジニーの恋についての描写は、だらだらしてなくて良かったと思います。
    恋愛に関する描写は、油断するとすぐだらだらしますからね。
    今までのジニーの言動を振り返って、簡潔に二人の心情を描いてありました。

    これまた作家の技量を感じた部分でした。


     ハリー・ポッターと謎のプリンス ハリー・ポッターシリーズ第六巻 上下巻2冊セット (6)

     著者:J・K・ローリング
     訳者:松岡佑子


    ≪あらすじ≫
    魔法省のファッジ元大臣は、マグルの総理を訪ねていた。
    本来なら、何度も訪ねるはずではなかったが、ヴォルデモートの影響もあり、何度も会って話さねばならなかった。

    ずっとファッジ元大臣は、マグルの世界には影響がないと言い張ってきたが、前作<不死鳥の騎士団>で、ヴォルデモートの復活が明らかにされ、いよいよ真実を告げねばならない状況に追いやられていた。
    そして新しい大臣であるルーファス・スクリムジョールの紹介もする必要があった。

    その頃、セプルス・スネイプの家を、ナルシッサとベラトリックスが訪ねていた。
    ベラトリックスはセプルスを信用していなかったが、ナルシッサには頼れる人が他にいなかった。
    「あなたは、闇の帝王の望みを叶えようとする私の息子ドラコ・マルフォイを見守ってくださいますか?」

    またハリーはダンブルドアと一緒に、次のホグワーツの先生を訪ねていた。
    ホラス・スラグホーン。
    ダンブルドアの旧友で、かつてトム・リドルを教えた事もある偉大な教師だった。
    才能のある生徒に関わるのが好きな人で、すぐにハリーにも興味を示した。

    そのハリーは、マルフォイの不審な動きに気がついた。
    何かを企んでいる。
    しかしハリーは、マルフォイにかまっている余裕がなかった。
    スラグホーン先生は、闇の魔術に対する防衛術の先生ではなく、魔法薬学の教師として復帰しており、闇の魔術に対する防衛術は、スネイプ先生が担当する事になったからだ。

    六年生となったハリーは、魔法薬学の授業を取らないつもりだった。
    しかし闇払いを目指す上で必要な授業でもあるし、スラグホーン先生の授業を受ける必要性もある。
    なによりハリーは、スラグホーン先生からトム・リドルが持つ不死の秘密について聞き出さねばならない。
    そして、その為に必要なだけの成績を、ハリーはおさめていた。

    ハリーは教科書を買っていなかった為に、細かくメモ書きされながらも教室に置き去りにされていた古い教科書を借りていた。
    半純血のプリンスと書かれた教科書は、最高のカンニングペーパーだった。

    またダンブルドアは、ハリーへの個人授業を開始する。
    ハリーの傷は、すでに痛む事がない。しかし油断はできなかった。

    ダンブルドアによる個人授業の内容は、ヴォルデモートの過去と習性と、殺し方についてだった。
    しかし殺し方は万全ではない。

    ダンブルドアから教えられたハリーの武器は「愛する心」だった。
    なんとも頼りない武器だ。

    それでもハリーはダンブルドアに従い、任務を果たさねばならない。

    【click!】

    ≪感想≫
    「わしは大多数の者より――不遜な言い方じゃが――かなり賢いのでな。過ちもまた、より大きなものになりがちじゃ」
    これはダンブルドア校長の言葉です。

    自分に秀でた才能があったり、得意とする分野があったりする場合には、つい調子に乗ったり、他人を馬鹿にしたりしがちです。
    しかし優れているからこそ、過ちもまた、より大きなものとなると考えれば、天狗にならずに済みますね。

    また、他人が優れている時も、
    「あいつ調子に乗ってると大馬鹿やるぞ」
    と考えれば、モチベーションを失わずに、虎視眈々と逆転の機会をうかがえます。

    そんな立場に常に身を置く人の代表がハーマイオニーさんですね。
    今まで散々ハーマイオニー可愛いと書いて来ましたが、一転して今回は微妙です。
    というか普通の女の子っぽくなりました。
    今までの、空想上の秀才系女子ではなく、血の通った女の子らしい言動が増えています。

    これは、もちろん素晴らしい演出で、シリーズ本の中でハーマイオニーが成長したという作家の技量の高さを示す要素です。
    でも寂しい!!
    先生にさされたそうに手を突き上げる姿や、悪口を言われてぴいぴい泣く姿はもう・・・

    いや、ぴいぴい泣く姿はありました。
    そして、その後は笑顔で復讐劇をスタートさせてましたね。

    女って怖え!!

    男同士なら誰かが仲裁に入って二人を互いに謝らせれば、だいたい仲直りできます。
    小学2年生のケンカを止めるのと同じですね。
    それより時間はかかりますが、表面上ケンカは終わります。
    しかし女は違う。
    なぜか表面上ケンカは起こっていない事になっていながら、バチバチ火花を散らしますよね。
    作中でハーマイオニーも言っています。

    「それとこれとは別です」

    いや別じゃないでしょ。
    怒ってるでしょ確実に。
    怖いからやめて欲しいんですが・・・女の社会は大変ですね。

    さて作中でハリーが、ダンブルドア校長の期待を裏切るシーンがあります。
    「あの記憶がどんなに大事なものかという事を、わしはキミにはっきり伝えたと思う。そればかりか、それが最も肝心な記憶であり、それがなければこの授業の時間自体が無駄になる事をキミにわからせようと、わしは最大限努力したつもりじゃ」
    と言われてしまったら、返す言葉もありまけん。
    私なら「すみません。言い訳しかありません。次までになんとか・・・」と平伏したでしょう。
    しかしハリーは、
    「申し訳ありませんでした。もっと努力すべきでした・・・本当に大切な事でなければ、先生は僕に頼まなかっただろうと気付くべきでした」
    と言って謝りました。

    この発言の凄いところは、完全な謝罪であるにも関わらず、これからはダンブルドア校長の指示に全力を尽くす事を示している点ですね。
    また基本通りに謝罪から入り、次に自分がどうすべきだったかを言って、最後に先生をたてる発言をしている構成も完璧です。

    やっぱりハリーって、スリザリンっぽいよね!
    ここまで見事な謝罪は滅多にお目にかかれませんよ。
    むしろグダグダな謝罪の方が好感が持てる感じすらします。

    そんな計算が得意なハリーに対して、ダンブルドア校長が「愛する心」について話すシーンがあります。
    ダンブルドア校長は、「愛する心」が結果的にヴォルデモートを追い込んでいる。とおっしゃられていました。
    しかし私には違うように感じられました。

    ポッター一家の「愛する心」がヴォルデモートを追い詰めているのではなく、ヴォルデモート自身の「恐怖心」が追い詰めているんだと思います。そして闇の魔法使いほど、自身の「恐怖心」を自分で強大なモノに変えてしまうような気がします。
    ハリーのように他人を信頼し、共に戦う「仲間」がいれば、「恐怖心」は小さなモノになるはずです。そして、それを上回る「勇気」があれば、ハリーはヴォルデモートを上回る魔法使いであると言える気がしますね。

    もちろん、これはハリーに限った話ではなく、我々も「仲間」と「勇気」があれば、無敵の存在になれそうです。
    そして逆に言えば、「恐怖心」こそが人間の最大なる敵だと思います。

    本書内で最も「恐怖心」に囚われていたキャラクターが、マルフォイでした。
    マルフォイは、ヴォルデモートの命令に従わなければ殺されるという「恐怖心」に従い、ダンブルドアを欺き、追い詰めました。

    しかし殺せなかった。

    またスネイプ先生は、臆病者と呼ばれる事を何よりも嫌いました。
    それは自らの「恐怖心」に打ち勝つ自信と揺るぎない信念があったからでしょう。

    ハリー・ポッターシリーズは、人間の素晴らしさについて深く描かれた作品だと思います。
    こういう本よりも読む価値のある本はないはずです。

    次の「死の秘宝」が最終巻ですね。
    どんな終わり方をするのか、楽しみです。
    <記事タイトル一覧><気に入った文章集>
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    <劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲>

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    そして努力をバカにしたり無下にしたりする人を野放しにはしておけない。
    <劇場版ワンピース>

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    しかし、その少女の母親こそが、世界崩壊を企てている犯人だった。
    <テイルズオブエターニア1>

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    その子供は、未来人と現代人の間に生まれた子供だった。
    <ターミネーター>

    完全犯罪を好きなだけ起こせる兵器を手に入れた天才少年が、自慢の正義感を暴走させ、新世界の神になろうとする。
    <デスノート>

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    <ドラッグオンドラグーン>

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    <フォレスト・ガンプ>

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    その過程で不思議な力を手に入れたカズキは、自分を助けてくれた少女の為に戦うと決意した。
    そしてカズキの心臓の代わりに動いている核鉄には、とてつもない秘密が隠されていた。
    <武装錬金>

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    <僕たちのパラドクス>

    主人公は心から相棒を尊敬していた。
    しかし相棒が、その熱い正義感から小さなヤラセを行い、主人公の倫理観が崩壊する。
    <ボーダー>

    心から願えば叶う異世界に召喚された少女たちが、その世界の危機に立ち向かう。
    しかし、その危機こそが「願い」から生まれていた。
    <魔法騎士レイアース>

    物質を再構築する魔法。
    それで世界全体を作り変えようとする女神と、それに立ち向かう不死の魔法使い。
    <マテリアルパズル>

    デイヴには魔法使いの素質があった。
    そして1000年以上も前から続く戦いに終止符を打つ。
    それは魔法と科学の融合だった。
    <魔法使いの弟子>

    死に場所を求めていたミミズクが、美しい魔王に食べられたいと願い、夜の森に入る。
    <ミミズクと夜の王>

    登場人物が全員キチガイで、SEXしまくりで近親相姦までするし、道徳的な観念が全くない。
    そんな高校生たちの青春の日常。
    <ROOM NO.1301おとなりさんはアーティスティック!?>

    殺人を強制される精神状態になった優しい人が恋をする。
    その気持ちに共感し、次の行動が読める刑事がいた。
    しかし刑事は、もう刑事としての仕事を行いたくなかった。
    <レッド・ドラゴン>

    ゴミとも呼ばれるような男が、ボクシングを行い、恋をして、自分がクズでない事を証明する。
    <ロッキー>

    アシタカは、人助けでもらった呪いで、故郷を追われる。
    そして呪いの根源を発見するも、そこでは苦しみながらも一所懸命に暮らしている人たちがいた。
    <もののけ姫>

    かつて大切な仲間を失い、それ以来ずっと仲間割れをさせてから人殺しをしてきた男。
    そこに堅い絆で結ばれた海賊団がやってきた。
    <ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島>

    敵対する両家。その子供同士が恋に落ちる。
    それが世界の崩壊すらも引き起こす大問題に発展してしまう。
    <ロミオxジュリエット>

    盗難事件を潜入捜査しているつもりだったが、犯人を尊敬し、犯人の妹に惚れ、カーレースの魅力にとりつかれ、犯人の逃走を手伝ってしまう。しかし、それは失恋を意味していた。
    <ワイルドスピード>
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