2013
    06.06

    A君(17)の戦争 8 うしなうべきすべて

    「ギャグよりもユーモアが好きなもので」
    「なにが違うってのよ」
    「ギャグは技術です。だからこそパターンに慣れるだけで笑えますし、古くもなります。しかしユーモアは精神的な姿勢です。本質を掴んでいる限り、決して古びません。なによりギャグのように無理をして笑う必要もありません。つまりギャグは逃避ですが、ユーモアは勇気――人間性のあらわれです」
    「ったく、冒険者あがりだってのにインテリっぽいところがああもう、ええい」


    この会話は引用ですが、本書の内容も、だいたいこんな感じです。


     A君(17)の戦争8 うしなうべきすべて (富士見ファンタジア文庫)

     著者:豪屋大介
     イラスト:玲衣


    ≪あらすじ≫
    いきなり手紙から始まりました。
    一兵卒の手紙で、思わず目頭が熱くなりましたね。
    見事な演出ですが、ちょっと卑怯な泣かせ方です。

    いつも戦争の仕組みについて書かれているシリーズですが、本書では、ついに部隊の人間関係や上下関係にまで言及されていました。

    「いよいよ、ここまできたか!」
    という感じですが、付き合いが短い中での理想の上下関係の描写は、なかなか勉強になりました。

    さらに兵士のモチベーションを通して「戦争は誰の物か?」という考えが書かれてあり、そこからさらに踏み込んで「国家とは誰の物か?」などと書かれていました。
    特に「魔王という仕事」という表現が印象的でしたね。

    話によると魔王領では、わざわざ異世界から呼び出されて、魔王様と書かれた椅子に座らされた彼らに、民は気を使っているそうです。
    日本で言えば総理大臣ですが、私たち国民は、あまり気を使っていない気もしますね。一部のメディアには「叩かれて当然」というような認識があるように思います。
    事業をやって、金を稼いでいるだけなら叩かれずに暮らせますが、わざわざ政界に進出し、国のために働く道を選んだ政治家に、私たちはもっと敬意を払わなければいけないかもしれません。
    私腹を肥やすような政治家はダメですけど。

    【click!】

    ストーリーですが、いよいよワルキュラに攻め入られます。
    本土で戦う兵士って、どんな気持ちでしょうかね。日本は他国を攻め入らない決まりですから、日本が戦争するときは、必ず本土決戦になると思います。
    もちろん男どもは集められ、私も軍服を着るでしょうけど、想像しただけで吐き気がしますね。日本国内で外人相手に戦争するんですから最悪です。

    というか半分以上が設定や説明の話です。
    これはもう小説ではないかもしれません。
    そりゃ戦争の仕組みについて書かなければわからない駆け引きがあるから止むを得ないでしょうけど、余談が多すぎる気がします。

    とはいえ馬車の話は勉強になりました。こういう知識は楽しく読めちゃいます。
    簡単に書くと・・・
    馬はデリケートな生き物で、消化の良い干し草やぬるま湯を飲ませてあげなきゃいけない。しかも毎日。
    でも、ここは戦場だから現地調達なんて不可能だから、運ばなきゃあけない。
    なにで運ぶ?
    馬車で運ぶ!

    ・・・というわけで、馬車で運べる重量なんてタカがしれてるというお話でした。

    また併せて奴隷制度の話も書いてあったんで興味のある方は読んで見てください。引用するには長すぎるし退屈しちゃいます。

    さて本書では、激しい戦争が描かれていますが、その裏で行われているランバルト側と魔王領側の交渉も描かれていました。
    和平交渉なら良かったんですけど、実際には腹の探り合いです。ただ、魔王領側は、なぜか斎藤もと魔王を立てているんですよね。これがどういう意味を持つのか・・・

    意味はわかるけど展開は読めない!
    これが気持ちいいッスね!!

    また、ハーレムを形成している剛士くんが、一定の決断をしています。これがもたらす世界の災厄を考えるとウズウズしますね!
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    その気持ちに共感し、次の行動が読める刑事がいた。
    しかし刑事は、もう刑事としての仕事を行いたくなかった。
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    <ロッキー>

    アシタカは、人助けでもらった呪いで、故郷を追われる。
    そして呪いの根源を発見するも、そこでは苦しみながらも一所懸命に暮らしている人たちがいた。
    <もののけ姫>

    かつて大切な仲間を失い、それ以来ずっと仲間割れをさせてから人殺しをしてきた男。
    そこに堅い絆で結ばれた海賊団がやってきた。
    <ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島>

    敵対する両家。その子供同士が恋に落ちる。
    それが世界の崩壊すらも引き起こす大問題に発展してしまう。
    <ロミオxジュリエット>

    盗難事件を潜入捜査しているつもりだったが、犯人を尊敬し、犯人の妹に惚れ、カーレースの魅力にとりつかれ、犯人の逃走を手伝ってしまう。しかし、それは失恋を意味していた。
    <ワイルドスピード>
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