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    2015
    11.10

    風車祭(カジマヤー)

    Category: オススメの本
    たくさんのことが起きた本でした。
    しかし、その中でもっとも熱く語られたのは「愛」だったと思います。

    最初は、気色悪い本だなと思っていましたが[良い体験をした]と思えるような素晴らしい本でした。



    ≪あらすじ≫
    カジマヤーという九十七歳の長寿を祝う祭。
    それを武志は「死にぞこないの祝い」と言った。

    たくさんのカラフルな風車をオープンカーに飾ってパレードする。
    ナカンダカリのオバァは、この日のために長生きをする。いや、この日のために生まれてきたといっても過言ではなかった。

    しかしオバァよりも長生きしている者があった。
    それはピシャーマという娘だった。
    彼女に比べれば、オバァの人生などまだまだ幼いものだ。

    オープンカーの座席で、そんなピシャーマのことをオバァは考えていた。
    あれは、一年前の夏の不思議な出来事だった。
    島で使う沖縄暦、旧暦八月十五日シチ祭のことである。


    武志は、六本足の豚に襲われた。
    その後、ある少女と出会う。
    その少女は「あたしの豚なのよ」と言った。

    それから二人は、目の見えない女<ピシャーマ>と出会った。
    雨の日だった。


    ピシャーマは、結婚式当日に石になり、それから二二八年以上も経ってから、動けるようになった。

    「私は身体を失い、マブイ(魂)だけがこの世に残った存在です。元の身体は二二八年前に死んだも同然でした。いっそ葬式をだして死んだことにしてほしかった……。」

    ピシャーマが魂だけの存在になったのは、偶然ではなかった。
    これから起こる大災害から島の人を守るためだった。しかし全員は守れない。

    それよりもピシャーマは、はやく安らかな眠りにつきたかった。


    そんなピシャーマに、武志は惹かれていた。
    幽霊でも妖怪でもないピシャーマを、救ってやりたかった。
    しかし、そのせいで武志は、魂(マブイ)を落としてしまう。

    武志は、一緒にいた女の子のマブイだけでも取り戻してあげようと画策する。
    そして女の子のマブイは取り戻せたが、武志は自分のマブイを完全に失ってしまった。

    あっという間に5ヶ月が経ち、武志のマブイは暴走を始めていた。
    武志が死ぬ日も近い。

    そんな状態でも武志は、ピシャーマを救おうと奮闘していた。
    その姿を見て、ピシャーマも島の危機を武志に伝える。

    しかし、いくつかの祭りに失敗しており、すでに島の運命は決まってしまっていた。



    ≪感想≫
    100歳に迫ろうかというオバァについて、こんな一文がありました。
    歳をとったからといって、結局考えていることはそこらへんの女子高生と同じなのである。

    私は、こういう人が好きだなぁと思いました。
    男女問わず、高校生のまま、年齢を重ねていきたいと思います。

    梅原大悟さんも著書<勝ち続ける意志力>で、
    「10年後に、頑張っている今の自分を、嘲笑うような大人にはなりたくない」的なことを言っていたと思います。


    さて人は、魂(マブイ)を落とすと、ものすごく喉が乾くそうです。
    ・・・たまにスゲー喉渇くときありますよね。

    魂(マブイ)を失った人間には妖気が入り込み、奇妙な能力が一時的に使えるようになるそうです。
    気を付けなければならない一方で、何か新しいことに挑戦するには良い機会かもしれませんね。


    その魂(マブイ)を落とした武志は、面白いことを言っていました。
    「だって日本人はマブイを落としたり、拾ったりはしないだろう。こんな風習があるのは沖縄だけじゃないのか。日本人にはマブイがないのか。だとしたらなんでだ。マブイのある人間とない人間がこの世にはいるのか」

    いや気づかないだけで日本人もマブイは落とすと思います。
    というか沖縄の人は未だに、自分たちが日本人だという認識が希薄なのでしょうか。
    以前、沖縄に旅行に行きましたが、そんな風には感じませんでした。


    「だからよー」
    という方言が出てきました。
    これは言い訳でも賛同でもない言葉で、標準語には該当する言葉がない意味だそうです。
    「当事者意識のない無責任な肯定または否定」
    と作中では説明されていました。

    便利だなぁ!
    と思う一方で、これが沖縄の県民性を表している気がしました。
    ゆるいというか、おおらかおいうか。
    旅行に行ったときも、ホテルの人や店の人から、そんな雰囲気を感じましたね。


    終盤、長生きについて、こんな話がありました。
    「あたしの人生はいいことばかりじゃなかったけど、死んでも何も感じられなくなるよりは、よっぽど見になりましたよ。美人はすぐに醜くなるし、金持ちも死んだらお終いさ。死んであいつが金持ちだったかなんて、尋ねる奴はひとりもいないからね。子宝に恵まれても結局それは自分じゃない。物を作る人だって自分の命より長生きしてもらいたいと思って作るだろう。自分がこの世に生きていたという証明を残しておきたいと誰もが思うだろう。だったら長生きするしか道はない」
    だからフジは、ピシャーマのようにほぼ永遠に生きたいと願い、自ら死を望むピシャーマがこの世に留まるように説得するほどでした。

    何かを作るという行為そのものが、命を託す行為だとしたら、それはそれでとても尊い行為だと思います。

    ・・・歌う。という行為は、どういう位置づけになりますかね。

    武志とフジのやりとりで、すごく気に入ったのがあったので、引用します。
    「普通にって、戻れるわけないだろう。もう全部始まってしまったんだ。ワン(俺)は戻れない」
    「お前はまだ若いからこれからの恋もあるだろう。その可能性も捨てるのかい」
    「これ以上の恋は一生ないよ。オバァみたいにただ長生きしているだけの人生なんか、ワンはほしくない」
    「17年しか生きていないくせに、わかったようなこと言うんじゃないよ」
     むんずと腕を掴まえて、フジは武志を逃さないようにした。
    「やめろ。どうしてワンの邪魔ばかりするんだ。一回くらい人生でいいことしてみろよ」
    「これがその一回だよ。もう二度とお前のためになることなんかしてやらないからね」

    【click!】
    <気に入った文章集><勝ち続ける意志力>
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    その過程で不思議な力を手に入れたカズキは、自分を助けてくれた少女の為に戦うと決意した。
    そしてカズキの心臓の代わりに動いている核鉄には、とてつもない秘密が隠されていた。
    <武装錬金>

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    しかし、その危機こそが「願い」から生まれていた。
    <魔法騎士レイアース>

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    <マテリアルパズル>

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    それは魔法と科学の融合だった。
    <魔法使いの弟子>

    死に場所を求めていたミミズクが、美しい魔王に食べられたいと願い、夜の森に入る。
    <ミミズクと夜の王>

    登場人物が全員キチガイで、SEXしまくりで近親相姦までするし、道徳的な観念が全くない。
    そんな高校生たちの青春の日常。
    <ROOM NO.1301おとなりさんはアーティスティック!?>

    殺人を強制される精神状態になった優しい人が恋をする。
    その気持ちに共感し、次の行動が読める刑事がいた。
    しかし刑事は、もう刑事としての仕事を行いたくなかった。
    <レッド・ドラゴン>

    ゴミとも呼ばれるような男が、ボクシングを行い、恋をして、自分がクズでない事を証明する。
    <ロッキー>

    アシタカは、人助けでもらった呪いで、故郷を追われる。
    そして呪いの根源を発見するも、そこでは苦しみながらも一所懸命に暮らしている人たちがいた。
    <もののけ姫>

    かつて大切な仲間を失い、それ以来ずっと仲間割れをさせてから人殺しをしてきた男。
    そこに堅い絆で結ばれた海賊団がやってきた。
    <ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島>

    敵対する両家。その子供同士が恋に落ちる。
    それが世界の崩壊すらも引き起こす大問題に発展してしまう。
    <ロミオxジュリエット>

    盗難事件を潜入捜査しているつもりだったが、犯人を尊敬し、犯人の妹に惚れ、カーレースの魅力にとりつかれ、犯人の逃走を手伝ってしまう。しかし、それは失恋を意味していた。
    <ワイルドスピード>
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