2015
    10.15

    田中千智展 I am a Painter(横浜市民ギャラリー)

    Category: その他   Tags:再読タグ
    いただいたパンフレットを開くと、新しいインクの匂いが広がりました。

    あー、俺は本が好きだな。
    と全く関係なく思ったのですが、油絵とかも好きかもしれません。
    新しい油絵を見たことがないのでわかりませんが。

    写真を撮ってもいいとのことだったので、バシャバシャ撮る。

    なお本記事の感想には、やたら変なコメントがありますが、それは私が最近「俺ってセンスないぞ。ヤバイぞ。センスを磨かなきゃ。でもセンスって何さ。色彩感覚か、構図力か、イメージか、メッセージ性か。なんなんだ」と足掻いているからです。ご了承ください。


    田中千智は小説の装丁原画や、演劇や映画の宣伝美術も多く手掛けています。既存の作品が使用される場合もあれば、小説や演劇のイメージから新しい作品が書き下ろされる場合もあります。異なりジャンルの表現が出会うことによって、お互いの作品世界はさらに広がってゆきます。――パンフレットからの引用

    また田中千智さんは、黄金町の文化政策で、黄金町バザールという企画に携わっている方だそうです。
    絵を描いてもらった商店街の人の感想インタビューなどもあり、面白かったですね。

    ネットでも見れました。横浜市民ギャラリーのチャンネルがあるので、そこからいろいろ見ると楽しいです。

    ここからは絵の感想。


    ★天使エスメラルダ。
    天使エスメラルダ

    絵の6割は真っ白な雪。
    そして空は真っ黒。星ひとつない。
    その中で、赤いフード付きのコートを着た少女が1人。
    また雪と空のあいだにはわずかな夜景。

    この構図すげぇ!
    にぎやかだけど孤独で。
    でも手前も暗くなくて明るいよ!!
    明暗とか、これどないなってんすか!?

    ★傷痕。
    傷跡

    桜庭一樹さんの「傷痕」という本の表紙になってる絵の原画らしい。
    この絵を見て、インヤンのマークを思い出した。
    白と黒で分かたれた絵。
    そこに立つ黒服の女性と、明るい観覧車。
    それが互いの色を侵食し合っているように見える。
    ふたつの存在の距離感も面白い。

    けど傷痕は、まだ読んでないんだよなー。と思ったら市民ギャラリー内に置いてある!!
    しかも椅子と机があり「ご自由にご覧ください」だとぉ!?
    読破してやろうか!!

    と挑むも挫折。
    やはり私は桜庭一樹さん苦手っす。。。
    文章を読むだけで、というか名前を見るだけで「砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない」を思い出して、死にそうになります。
    ただ、せっかくなので気に入った一行だけ引用します。

    わたしは、白くってダックスフントの胴みたいに長い、いつもの車に乗せられて病院を出たところだった。

    ★生まれ変わった人。
    生まれ変わった人

    パッと見て、テイルズオブデスティニー2のフォルトゥナを思い出した。
    でも、ずっと見てると少し違う。
    もっと不安で、身を守るとき特有の攻撃性を感じる。

    ★4人の女の食卓。
    4人の女の食卓

    椅子は!?
    椅子描かないの!?
    マジかよ!!

    あとなんか怖いわ!

    田中千智さんは、表情や顔立ちについて「想像上の余白を残すように意識している」とのことでした。
    誰かを当てはめることもできるだろうし、怒ってるでもなく笑ってるわけでもない表情が、見る人によって変わる可能性を含んで描いているそうです。

    ★森の中へ。
    森の中へ

    中央の女性には、雪はかかっていない。
    ハッキリと見えるようにしてある。
    これが、印象を優先した絵。ってことなんだろうか。よく知らんけど。
    他の絵でも、不要な要素は全て黒塗りになってる。それも、描きたいものにフォーカス(集中)するってことなんだろうか。

    海女さんの絵もあったけど、海は描かれてなくて、途中で足がなくなっていて、そこにわずかに波が立ってるだけでした。
    最初「うん?! 埋められてる!? 沼!?」とか思った私は阿呆です。

    こういう手法自体は、他のことにも流用できる考え方な気がする。

    ★ケモノたち。
    ケモノたち

    他の絵とは違い、黒塗り部分が少ない。
    6人の子供たちが、ぎゅうぎゅうに詰めて並んでいる。
    そして誰もコチラを見ていない。
    作り物っぽいケモノの格好を、全身単位でしてるけど、別に誰かを脅かすとかそういう感じじゃない。

    思い出したのは「かいじゅうたちのいるところ」という映画。
    主人公は、いつも狼になれるパーカーを着て、フードをかぶって吠えていた。

    それは自己主張であると共に、変身願望でもあったと思う。

    自分でいたくない。
    そんな絵かもしれない。
    ぎゅうぎゅうなのも、世界に対する自分の存在で、肩身が狭い。とか思ってるからかも。

    たしか、宮崎駿さんが「子供たちが抱えている漠然とした不安」を描くために、もののけ姫でアシタカに呪いをかけた。
    そのせいで村を出て行かなくてはならなくなり、最終的には死ぬことになる。

    でも、人はみんな死ぬ。
    でも、そういう風には割り切れない。
    呪いを解くために、旅をして、誰かのために事を成す。
    この「ケモノたち」も将来そうあってくれればとか思う。

    ★うまれる。
    うまれる


    ビッグバンってやつですよね。
    今まで、ビッグバンってのは光が飛び散るような、SF映画などで惑星が爆発するようなイメージでした。
    でも芸術、、、というか意味合い的な感じだと、こんな風だったり、これから経験する全てが入っているようなものなのかも知れません。

    カタチではなく、素材として。ですね。

    ★漂う。
    漂う

    黒の部分が、筆の跡と、絵の具のわずかな起伏で、波が表現するされていました。

    ★戦う人
    戦う人

    血を思わせる赤のイメージ。
    などと書くと非常に安っぽく感じますね。私の表現力のなさがやばい!!
    赤は好戦的な色ですからね。
    それを引き立てる白。
    中央の部分の白のほうが強く、周りに行けば行くほど白が弱まるのも、フォーカスの一種ですかね。

    ★BOM
    BOM.jpg

    全身に鳥肌が立った。
    髪の毛すら逆立ったような感覚。
    手前にいる人の迫り来る感じ。
    訴えるものがあるという雰囲気。
    そして空に舞う爆炎と血を這う炎。

    これだけスゲー怖い。

    ★表と裏
    表と裏

    真っ二つに線を入れてはいけない。
    3分の2で分けろ。と美術の時間に教わった気がします。
    なのですが、田中さんが丁寧に黒を塗った部分が多ければ多いほど、なんとなく違和感がある。
    私の感性がズレてるだけだろうけどさ。

    ちなみに田中さんは、黒を最低でも二、三回。
    多ければ15回ほど触り、塗り重ねるそうです。


    なお自分の絵が主役の時と、宣伝に使われたり、別の媒体の背景として使われることに関して、新しい面白さがある。
    と田中千智さんは話されていました。
    そこらへんのインタビュー動画もyoutubeにあります。



    知識と知性は違う。
    という話があります。

    私には知性がなく、品性もありません。
    つーか知性ってなにさ。
    そんな気持ちで、私は知識を集めるのが好きな人間になりました。
    私はゆとり世代なので、いろいろ言われることもあるんですが、その中に「考える事をせず、答えを欲しがる」というものがあったと思います。

    知性とは、考える事かなと思います。
    頭がいい人は、一つ説明すれば五も六も理解してくれます。
    それは意味を理解して、その前後を考えるから想像がつくのかなと。

    シャーマンキングというマンガで、こんなというセリフがありました。
    「知恵を使うのだ少年! 知恵とはひらめき。この世界に新たな可能性を見い出す光! 人類を導くシャーマンキングにとって、最も必要な力である知恵を!」
    このひらめきというのも、考える事から生まれるような気がします。

    羽生さんも、そう言ってたとかツイッターで見ました。


    【click!】
    <気に入った文章集><もののけ姫><かいじゅうたちのいるところ><シャーマンキング>
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    主人公は心から相棒を尊敬していた。
    しかし相棒が、その熱い正義感から小さなヤラセを行い、主人公の倫理観が崩壊する。
    <ボーダー>

    心から願えば叶う異世界に召喚された少女たちが、その世界の危機に立ち向かう。
    しかし、その危機こそが「願い」から生まれていた。
    <魔法騎士レイアース>

    物質を再構築する魔法。
    それで世界全体を作り変えようとする女神と、それに立ち向かう不死の魔法使い。
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    <魔法使いの弟子>

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