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    2015
    04.18

    音楽家講座~甲野善紀先生を迎えて~

    Category: その他
    甲野善紀さんとは、桑田真澄さん(野球)や、平野早矢香さん(卓球)や、小磯典子さん(バスケ)に体の使い方を教えるほどの人だそうです。
    実は、私はテレビでチラッと見ただけの知識で、微塵のリスペクトもなく講座に参加しました。

    つか「古武術の使い手が、なにゆえ音楽家講座なんすか」というノリでした。


     今までにない職業をつくる



    ≪講座のだいたいの内容≫
    近年、科学的に身体の動きを研究する動きが常識化している。
    しかし「科学的」に囚われ過ぎて、思考の幅が狭くなっている。

    昔は、命をかけた動きの研究が行われていた。
    それをおろそかにしてはいけない。

    殺し合いのさなか、相手が予想できる動きでは、相手を殺せない。
    それは演奏でも同じ。
    観客が予期できる演奏で、観客は感動しない。

    予想もつかない演奏を目の当たりにしたとき、観客は心を動かされる。

    そして体重を乗せた足を動かす体術(やりかたは教えてくれない。ただ壇上に客がひとり呼ばれ、その人が反応できない様子を見せられる)

    決して防御できない突き。競り合いの中でブロックされず抜き去る。相手の体制を崩す。


    「人間の動きは、喩えるなら整数の動き。123とか、いち、にの、さん。という流れがある。でも私がやっているのは、1,5カウントの動きだ」


    力をぶらさないこと。力の使い道を絞ること。
    腕の力に頼らず、むしろ腕を使えないように構えて、体全体の力を使うこと。

    その後、演奏家が楽器を持ちより、個人指導。
    指導の中で重きが置かれていたのは、
    「楽器との一体感」
    そのための姿勢。そのための考え方。


    その後、指導希望者がいなかったので、私が挙手して壇上へ。
    インチキくさいと思ったところを質問して、体験させてもらう。


    払えない突きは、先生の呼吸を読めば払える(当たり前&まぐれ)
    止められない抜き去りも、こちらから仕掛ければ止められる(俺が卑怯)

    いくら予期できない動きと言えども、まったく予兆がないわけじゃない。
    ただ1種類だけ、まったく対応できない動きがあった。

    俺が、甲野先生の腕をつかみ、逃がさないようにする。
    それを甲野先生が振り払おうとする設定。

    ある瞬間を境にして、甲野先生は全力で振り払おうとする。
    しかし、その一瞬前まで、まったく予兆がない。
    だから準備できない。
    これには恐れ入った。

    もし先生が「いち、にの、さん!」と言ってくれたとしても、掴んでいる腕からまったく予兆がないのだから、おそらく私は止められない。

    先生は「1,5カウントの動きだ」と言ったけど、俺には「0,5カウントの動き」だと感じられた。


    ただ今思えば、これは私が圧倒的な不利な状況。
    あくまで俺が、先生の動きに対応するルール。
    俺が手を取っている状態なんだから、俺から仕掛けられるルールなら、形勢は逆転する。
    先生は「手を取ってる方が有利」とか「突きを払う方が有利」と言ったけど、俺は違うと思う。

    払えない突きを払おうとしたとき、俺は少し距離をとり、一打ごとに下がった。
    それを「柔道なら指導」と先生は言ったが、俺に殴り返す権利があれば下がる必要はないはず。

    特に反応速度の鈍い俺には「0,5カウント」の動きに感じられる。
    読み無しに、後の先は取れない。

    自分が体験して、また別の人が体験しているようすを見て思ったのは、
    「相手が予測できない動きの技術」というより、
    「相手へ予兆を隠す動きの技術」を極めているということ。

    はたから見てると「今だ!」と思う。


    おそらく甲野先生は、相手の予兆を読む技術が優れているから「手を取ってる方が有利」とか「突きを払う方が有利」と言うんだと思う。
    俺には到達不可能な領域だ。

    演奏家への指導を見る限り、身体の使い方を極めることで、相手の動きの隙が感じられるようになるって順番かもしれない。



    ≪感想≫
    先生しゃべんの下手だわ!
    ヒョイとか、ポンとか、バーンとか擬音が多すぎるし、ジェスチャーの意味がわからん。
    俺の理解力が及ばないのもあるけど、白川真理さんという司会者がいたのに、ぜんぜん質問したり、わかりやすい表現に言い換えたりしないのね。

    白川さんは有名なフルート奏者らしいけど、フリーアナウンサーを呼んで司会してもらったほうが甲野先生の凄さが伝わると思います。
    あくまで白川さんが甲野先生側の立場で話すし、甲野先生への尊敬が溢れているから、司会が機能していないどころかインチキの匂いを感じちゃうんですよね。

    司会の立場にある人が、誰よりも大きな声で「えー!!すごいー!!」って言っちゃったら客観性が失われてダメだと思います。

    つーか「うまく高音が出せない」と悩んでる演奏家の肩を、真剣で「テイッ!」って叩いたら治っちゃうって、おかしくない?
    受講者の半分が常連客だったらしいから、それも原因かもしれないけど、なんか変な宗教っぽい空気をかもしだすのやめてほしいです。


    今回は、私も壇上に上がり、20分以上、甲野先生に遊んでもらったので、全部がインチキなわけじゃないとわかりましたが、もし客席から見ているだけだったら「くだらねえ」と吐き捨てていたかもしれません。
    たとえば合気道の達人とか、もう映像では理解できないですからね。


    またwikipediaには「ひねらない動き」に関する記述がありました。
    自分が体験して感じたのは「ひねりの動きには隙がある」ということですね。

    投球フォームや打撃フォームは「セパレート」が大事だと谷沢さんが頻繁に言っていましたね。
    上半身と下半身が、別々の方向にひねる。それがもどるときに強い力を発揮するという理論です。

    私もそう思うし、南米系の打者は、特にセパレートが大きいと思います。
    しかし武術にはない。
    セパレートしている間は、崩されやすい姿勢ですからね。

    人間は、力を入れる時に、ついひねってしまう。
    それに対して、甲野先生はひねらずに、じかに自分の重心を相手のひねってる部分に当てて、相手の重心を崩すって感じでした。

    また「押す力よりも引く力の方が強いんだな」と私は思いました。
    甲野先生が行っているのは、ほぼ全て「引く行動」です。

    「押す」は、横の変化に弱い。
    自分から近づくときは、身体ごと行って、相手の重心を崩すように引く。ねらい目は、相手の末端部分か、ひねっている部分。
    そういう動きばかりだったと思います。


    実は、私が興味があって行ったわけではなく、友達が「面白そうだね!」と言っていたから行ってみたというだけの話でした。
    すすめられた本はすぐ買ってしまう、そんな私です。
    でも貴重な経験ができました。


    私的メモ。
    身体はぶつかれば、絶対に反応できる。
    だからぶつけないことが大事。

    【追記】

    読み返したら甲野先生のすごさについて語ってなかったので、追記です。

    甲野先生は、私が尊敬している武井壮さんのスポーツ理論に近いことをしてると思いました。
    武井壮さんは「何をするにしても自分の身体を使いこなす、思った通りに動かす」を追求しています。
    そして、他人が長い時間をかけて体得したフォームを、短時間で真似することで、十種競技の日本王者になったそうです。

    甲野先生も同じことかな、と思いました。
    言っている意味はよくわからなかったんですが、素早く(甲野先生の言葉を借りれば1,5の動きで)動いて、相手に動きを悟らせない。
    逆に、相手の初動で、動きを読む。

    そういう「肉体の動き」に関するスペシャリストなんだな。
    と、舞台上で遊んでもらいながら感じました。
    【click!】
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    <ROOM NO.1301おとなりさんはアーティスティック!?>

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    <ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島>

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    <ロミオxジュリエット>

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