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    2012
    08.02

    鈍感力

    Category: オススメの本
    かつての総理大臣である古泉純一郎さんの一言で売れた本です。
    この本には「あの人は鋭い」と「あの人は鈍い」には天と地ほどの差がありますが、それを身体的な面まで広げて考えるとイメージはだいぶ変わる。と書いてあります。

    鈍感力 (集英社文庫)鈍感力 (集英社文庫)
    (2010/03/19)
    渡辺 淳一

    商品詳細を見る

    肌の弱い人が蚊に刺されると、赤くなるまで掻いてしまうのに、蚊に刺されても気付かない肌が強い人もいる。
    叱られて凹む人もいれば、あっけらかんと出社してくる人もいる。
    どちらのほうが優れているかといえば、鈍感な方だ。
    敏感な人よりも、鈍感な人の方が優秀だと、著者である渡辺淳一さんは語ります。

    渡辺淳一さんはストレスには2種類あり、やる気の出る良いストレスと、不健康になる悪いストレスがあると言っています。そして鈍感力を高めることで、悪いストレスだけを無視できると考えておられます。
    叱られて凹み、出社拒否しそうになった人の話や、鼻が利きすぎるせいで偏食家になった話で説明されていますが、まったく説得力を感じません。
    というのも敏感な人としてナイーブで打たれ弱い人をあげ、鈍感な人として器が大きく打たれ強い人をあげているからです。
    いくら叱られようが「はいはい」と聞き流している人や、何を食べても美味いと言う人が“優れている”と自信満々に言われても困ります。

    しかもそれを飛躍させて「鈍感で自己中心的な考え方をする人は優秀だ」と結論づけています。


    嫉まれ、悪口を言われた時は「私が優秀すぎるからキミはイライラしちゃうんだよね」と考えろ。人にどう思われようが無視して自分を貫け。
    そんな語り口の影響もあってか、鈍感力を褒めるどころか、むしろバカにしているようでした。性差別や人種差別のようなことも書いてあります。

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    作中にある通り「ストレスを受けなければ病気になりにくく、健康で長生きできる」と私も思います。また、いつでもどこでも眠れる鈍感力や、滅多に下痢しない鈍感力にはあこがれました。

    おそらく、読んでいて配慮が足りないように感じる部分は、刺激的な本にした結果なのでしょう。

    そういうこともあり、鈍感な人の鏡の存在として繊細な人があげられています。そして読んでいる限り、この対立関係は演出にすぎず、鈍感さと繊細さは両立できそうでした。

    私は、色々なことに気付いて気配りができる人を尊敬しています。
    そして私の経験上、そういう人こそ無礼な人に負けることなく生きていました。
    彼らは悪口にも気付いて、その場の雰囲気を大切にしながら平然と振舞っているのです。
    繊細で敏感ですが、軟弱ではありません。

    蚊に刺されたからと、ずっと掻いているのは良くありません。みんな同じ場所にいるのです。個人差もありますが、みんな刺されます。
    叱られて凹むのも迷惑です。他人がどう思うのかを考えずに落ち込むことを自分勝手だと言う人もいるでしょう。
    風邪をひくと「体調管理もできないなんて社会人失格だ!」と言われる世の中です。

    渡辺淳一さんが書かれているような、タフで我慢強い人は優秀です。
    そして古泉純一郎さんは「支持率は上下するものだから気にするな。本当に日本のためになることをしろ」と伝えるために、鈍感力という言葉を用いました。
    政治家としての信念を貫くために国民の声を無視するのは結構ですが、そもそも気付いていないのであれば、それは“鈍感”です。

    挑発的な文章の裏で、読者の“敏感力”が試されているのかもしれません。
    <記事タイトル一覧>
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    <もののけ姫>

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    <ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島>

    敵対する両家。その子供同士が恋に落ちる。
    それが世界の崩壊すらも引き起こす大問題に発展してしまう。
    <ロミオxジュリエット>

    盗難事件を潜入捜査しているつもりだったが、犯人を尊敬し、犯人の妹に惚れ、カーレースの魅力にとりつかれ、犯人の逃走を手伝ってしまう。しかし、それは失恋を意味していた。
    <ワイルドスピード>
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