人生というものは鼻毛切りバサミのようで、
鋭いけれども丸みを帯びていて、うまく傷つかないようにできているものだと、思ってた。
という二郎さんは言いました。
・・・「人生」という、命を刻んでいく時間のことを「鼻毛切りバサミ」に例えるって行為そのものが面白いですね。
とても真似できないと思ってしまいます。


≪あらすじ≫
芝二郎は、35歳のニートだった。
父が亡くなっても、涙一つ流さない。
ネットの中のブログランキングを気にして、半径3キロ以内だけで暮らしている。
家が金持ちだから許されているが、近所からは白い目を向けられていた。
ある日、母親が家を出る。
そして代わりに、一匹の柴犬がやってきた。続きを読む
鋭いけれども丸みを帯びていて、うまく傷つかないようにできているものだと、思ってた。
という二郎さんは言いました。
・・・「人生」という、命を刻んでいく時間のことを「鼻毛切りバサミ」に例えるって行為そのものが面白いですね。
とても真似できないと思ってしまいます。
≪あらすじ≫
芝二郎は、35歳のニートだった。
父が亡くなっても、涙一つ流さない。
ネットの中のブログランキングを気にして、半径3キロ以内だけで暮らしている。
家が金持ちだから許されているが、近所からは白い目を向けられていた。
ある日、母親が家を出る。
そして代わりに、一匹の柴犬がやってきた。続きを読む
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「つまづいたなんてもんじゃない」
と東さんは語っていました。
その時の目には、狂気すら宿っていたと思います。
「使い捨ての替え刃式鋸が出て……もう、この商売はダメだということでね」
東さんは、とても優しそうな顔をされていました。
でも、この話をするときだけは、別人のようでした。
「いろいろな物を切ってみた。ものすごく斬れるんだ。で安いんだ。俺の将来はこれで終わりだなあと思った。恐ろしいことが起きると思った。案の定間違いない」


≪あらすじ≫
イタリア共和国、クレモナ。
ストラディヴァリウスと呼ばれる世界最高峰のバイオリンたち。
数千万円から数億円で取引されるバイオリンたちを修理するのに、日本の鋸が使われていた。
その鋸の刃先は、新聞紙3枚分(0.25ミリ)しかない。
300年前の木を大切に削り、次の300年につなげていくためには、日本製の薄い鋸が必要だった。
日本に何度も行き、この鋸を発見したというバイオリン職人も、この鋸がどこで作られているか知らない。
番組スタッフは帰国し、全国の鋸を取り扱う店を巡った。
そして新潟県長岡市脇野町にたどり着いた。
この地は、かつて60もの鋸工房が軒を連ねた土地だった。
しかし今は、一軒しか残っていない。
「中長鋸製販」
ご主人は「東 賢一郎」さん。
イタリアのバイオリン職人が、東さんの作った鋸を使っていると伝えると、東さんは「ほーん?」不思議そうな顔をした。
「外国でしょ。日本でなくてね・・・そんなところまでいっとるかねぇ」
東さんは、スタッフが持ってきた写真を手に、工房の隣にある自宅へ向かった。続きを読む
と東さんは語っていました。
その時の目には、狂気すら宿っていたと思います。
「使い捨ての替え刃式鋸が出て……もう、この商売はダメだということでね」
東さんは、とても優しそうな顔をされていました。
でも、この話をするときだけは、別人のようでした。
「いろいろな物を切ってみた。ものすごく斬れるんだ。で安いんだ。俺の将来はこれで終わりだなあと思った。恐ろしいことが起きると思った。案の定間違いない」
≪あらすじ≫
イタリア共和国、クレモナ。
ストラディヴァリウスと呼ばれる世界最高峰のバイオリンたち。
数千万円から数億円で取引されるバイオリンたちを修理するのに、日本の鋸が使われていた。
その鋸の刃先は、新聞紙3枚分(0.25ミリ)しかない。
300年前の木を大切に削り、次の300年につなげていくためには、日本製の薄い鋸が必要だった。
日本に何度も行き、この鋸を発見したというバイオリン職人も、この鋸がどこで作られているか知らない。
番組スタッフは帰国し、全国の鋸を取り扱う店を巡った。
そして新潟県長岡市脇野町にたどり着いた。
この地は、かつて60もの鋸工房が軒を連ねた土地だった。
しかし今は、一軒しか残っていない。
「中長鋸製販」
ご主人は「東 賢一郎」さん。
イタリアのバイオリン職人が、東さんの作った鋸を使っていると伝えると、東さんは「ほーん?」不思議そうな顔をした。
「外国でしょ。日本でなくてね・・・そんなところまでいっとるかねぇ」
東さんは、スタッフが持ってきた写真を手に、工房の隣にある自宅へ向かった。続きを読む
職場へ招待券を頂いたので、上司と聴きに行きました。
・・・って文字にするとセレブ感が満点ですが、実際は現地集合、現地解散の微妙な感じでした。
≪ざっくりとした記憶と感想≫
愉快な演奏をしながら爽やかな笑顔で中西俊博さん登場。
普通のなめらかなバイオリンの演奏とは違い、弓と弦が強く触れる音を利用して、パーカッションのように曲を演出していました。
我々は手拍子をしながら、演奏を楽しむ感じ。
演奏しているのは、エレキバイオリンだったような・・・
いずれにしても音はステージ上のエフェクターなどを通してスピーカーから出力されていました。
そして、自分の演奏を録音。
その音をループさせて、そこにさらに音を加えて録音。
それを繰り返して、一人で合奏していました。
しかも中には、バイオリンから出されているとは思えない音を含まれていました。
おそらくエフェクターで、音を歪ませたり、ポップにしたりしていたと思います。
愉快な曲から、完全なロックまで、バイオリン一本で演奏していました。
その後、中西さんの説明。
中西さんは「音が好き」
車のドアを閉める音や、雨粒の音。
夜中に水道の蛇口からポタッ、ポタッと垂れる音。
ラジカセが発売され、自分で録音できるようになったら、SLの音を録音して、何度も聞いたり。
金物屋さんに行けば、タライやらの商品をかたっぱしから叩いて、店主に変な目で見られ、結局金ダライを買ったりした。
ステージ上に並べられた変わったかたちのバイオリンを紹介。
中でもフレットのあるバイオリンは、天才だと思いました。続きを読む
・・・って文字にするとセレブ感が満点ですが、実際は現地集合、現地解散の微妙な感じでした。
≪ざっくりとした記憶と感想≫
愉快な演奏をしながら爽やかな笑顔で中西俊博さん登場。
普通のなめらかなバイオリンの演奏とは違い、弓と弦が強く触れる音を利用して、パーカッションのように曲を演出していました。
我々は手拍子をしながら、演奏を楽しむ感じ。
演奏しているのは、エレキバイオリンだったような・・・
いずれにしても音はステージ上のエフェクターなどを通してスピーカーから出力されていました。
そして、自分の演奏を録音。
その音をループさせて、そこにさらに音を加えて録音。
それを繰り返して、一人で合奏していました。
しかも中には、バイオリンから出されているとは思えない音を含まれていました。
おそらくエフェクターで、音を歪ませたり、ポップにしたりしていたと思います。
愉快な曲から、完全なロックまで、バイオリン一本で演奏していました。
その後、中西さんの説明。
中西さんは「音が好き」
車のドアを閉める音や、雨粒の音。
夜中に水道の蛇口からポタッ、ポタッと垂れる音。
ラジカセが発売され、自分で録音できるようになったら、SLの音を録音して、何度も聞いたり。
金物屋さんに行けば、タライやらの商品をかたっぱしから叩いて、店主に変な目で見られ、結局金ダライを買ったりした。
ステージ上に並べられた変わったかたちのバイオリンを紹介。
中でもフレットのあるバイオリンは、天才だと思いました。続きを読む
若林さんが、12年ぶりに電車に乗ったそうです。
お金がないときは原付。
ブレイクしてすぐフレンドパークでパジェロをもらったので車移動。
その後も、車移動を続けていたため、12年ぶりの電車となったそうです。
若林さんの目から見る日本の電車事情は、たいへん興味深いものでした。


≪あらすじ≫
「春日さんって今でも電車通勤してるじゃないですか」
若林は、どれだけ土砂降りでも原付だったし、それ以降は車で移動していた。
25歳から32歳までの間、ほとんど電車に乗る機会がなかった。
「ふと、1週間ずっと電車通勤してみようかなと思って」
若林は、新鮮な感覚で、12年ぶりの電車通勤を行っていた。
「今って切符を買わないんだね」
「おぉ・・・」
「超PASMOなんだね」
春日は驚きの声をあげ「もう大御所女優だ」と口にするほどだった。
今や、切符を入れられる自動改札すら減っている。
だから若林はPASMOを買ったらしい。
その際、駅員さんに「高いのを買った方が得があるんですか?」と聞き「ないです」と即答された。
ゴルフの打ちっぱなしのカードとは違う。
しかも若林はカードを出し慣れておらず、日テレの通行証で改札を抜けようとしてしまったこともあった。
若林は、PASMOで買い物したりタクシーに乗れたりできることにも驚きながら、12年ぶりの電車の感想を語り始めた。
「みんなスマホ見てるね!」
ある日、15人乗っていた車両の中で、スマホを見ていないのでは若林だけだったらしい。
「俺だけ本を読んでるのが恥ずかしくなっちゃって・・・」
他に乗り込んできた乗客で、スマホを見ていないのは激安旅行のチラシを読んでいるおばさんだけだった。
「スマホのゲームって今テレビのCMでよくやってるじゃん。あれ誰がやってんだと思ってたけど、みんな電車移動でやってんだ」
若林は、中づり広告を見て「いろんな人がいろんな仕事してるね」と感じていた。
「一番感じたのは、中村アンってスゲーカリスマなんだね」
中づり広告が減っていることに苦言を呈しながらも、マツコ・デラックスのCMの多さや、小島よしおのローンのCMにも驚いていた。
ただ若林には気になったことがあった。続きを読む
お金がないときは原付。
ブレイクしてすぐフレンドパークでパジェロをもらったので車移動。
その後も、車移動を続けていたため、12年ぶりの電車となったそうです。
若林さんの目から見る日本の電車事情は、たいへん興味深いものでした。
≪あらすじ≫
「春日さんって今でも電車通勤してるじゃないですか」
若林は、どれだけ土砂降りでも原付だったし、それ以降は車で移動していた。
25歳から32歳までの間、ほとんど電車に乗る機会がなかった。
「ふと、1週間ずっと電車通勤してみようかなと思って」
若林は、新鮮な感覚で、12年ぶりの電車通勤を行っていた。
「今って切符を買わないんだね」
「おぉ・・・」
「超PASMOなんだね」
春日は驚きの声をあげ「もう大御所女優だ」と口にするほどだった。
今や、切符を入れられる自動改札すら減っている。
だから若林はPASMOを買ったらしい。
その際、駅員さんに「高いのを買った方が得があるんですか?」と聞き「ないです」と即答された。
ゴルフの打ちっぱなしのカードとは違う。
しかも若林はカードを出し慣れておらず、日テレの通行証で改札を抜けようとしてしまったこともあった。
若林は、PASMOで買い物したりタクシーに乗れたりできることにも驚きながら、12年ぶりの電車の感想を語り始めた。
「みんなスマホ見てるね!」
ある日、15人乗っていた車両の中で、スマホを見ていないのでは若林だけだったらしい。
「俺だけ本を読んでるのが恥ずかしくなっちゃって・・・」
他に乗り込んできた乗客で、スマホを見ていないのは激安旅行のチラシを読んでいるおばさんだけだった。
「スマホのゲームって今テレビのCMでよくやってるじゃん。あれ誰がやってんだと思ってたけど、みんな電車移動でやってんだ」
若林は、中づり広告を見て「いろんな人がいろんな仕事してるね」と感じていた。
「一番感じたのは、中村アンってスゲーカリスマなんだね」
中づり広告が減っていることに苦言を呈しながらも、マツコ・デラックスのCMの多さや、小島よしおのローンのCMにも驚いていた。
ただ若林には気になったことがあった。続きを読む
1月20日、フジテレビ食堂
E村Pのロケの準備をしつつ、矢部浩之はそわそわしていた。
というのも矢部は、第二子の出産予定日を明日にひかえていた。
そこに、黄色い奴がやってきた。
「おざーす!」
オカレモンだった。
「矢部浩之のオファーしちゃいましたシリーズ第14弾!!」

続きを読む
E村Pのロケの準備をしつつ、矢部浩之はそわそわしていた。
というのも矢部は、第二子の出産予定日を明日にひかえていた。
そこに、黄色い奴がやってきた。
「おざーす!」
オカレモンだった。
「矢部浩之のオファーしちゃいましたシリーズ第14弾!!」
四則演算というものがあります。
4つの数字を、足したり引いたり掛けたり割ったりして、10にする遊びです。数字の順番は問いません。
例えば2479なら。
4×(9-7)+2=10
といった具合です。
さあ難問の時間です。
3478
ちなみに私は解けませんでした。


≪あらすじ≫
ヨリ子の誕生日まで、あと0日。
ついに今日ヨリ子は30歳になってしまった。
30歳までに結婚する。
という目標は達成できなかった。
そして誰も祝ってくれない。続きを読む
4つの数字を、足したり引いたり掛けたり割ったりして、10にする遊びです。数字の順番は問いません。
例えば2479なら。
4×(9-7)+2=10
といった具合です。
さあ難問の時間です。
3478
ちなみに私は解けませんでした。
≪あらすじ≫
ヨリ子の誕生日まで、あと0日。
ついに今日ヨリ子は30歳になってしまった。
30歳までに結婚する。
という目標は達成できなかった。
そして誰も祝ってくれない。続きを読む
鷲尾さんは言いました。
「自分はヨリ子さんが望むなら、悔しいけど身を引きます。本当の愛とは、相手の幸せを願うことだから」
くそー!
かっこいいなー!!
もし俺が同じセリフを吐いても負け犬にしかならないのが悔しいよ!


≪あらすじ≫
谷口は、ヨリ子にフレれた。
そんな谷口に、幼馴染のカオリがバレンタインチョコを渡した。
カオリは、ずっとずっとずーっと前から、谷口が好きだった。
だけど今まで言えなかった。
谷口のために、ヨリ子さんとの結婚がうまくいくように応援してきた。
谷口は、カオリの期待に応えるべく、家デートを辞め、
一緒にもりあがれるカラオケ曲を勉強したり、カオリが好きそうな服を着たりした。
しかし頑張れば頑張るほど、虚しくなるだけだった。続きを読む
「自分はヨリ子さんが望むなら、悔しいけど身を引きます。本当の愛とは、相手の幸せを願うことだから」
くそー!
かっこいいなー!!
もし俺が同じセリフを吐いても負け犬にしかならないのが悔しいよ!
≪あらすじ≫
谷口は、ヨリ子にフレれた。
そんな谷口に、幼馴染のカオリがバレンタインチョコを渡した。
カオリは、ずっとずっとずーっと前から、谷口が好きだった。
だけど今まで言えなかった。
谷口のために、ヨリ子さんとの結婚がうまくいくように応援してきた。
谷口は、カオリの期待に応えるべく、家デートを辞め、
一緒にもりあがれるカラオケ曲を勉強したり、カオリが好きそうな服を着たりした。
しかし頑張れば頑張るほど、虚しくなるだけだった。続きを読む
グリコさんのマークは、ゴールインマークという正式名称がついているそうです。
ゴールインしているときのマーク、ということですね。


≪番組内容≫
今回は、江崎グリコさんにお邪魔する。
だが、その前に東京モーターショーへ行き、前回コラボしたトミカさんのブースへ招待されていた。
濱口さんが提案した「右足カー」や、
有野さんが提案した「天丼カー」が、
実際のトミカになって展示されていた。
サスペンションもついた見事なトミカになっていた。
ここでの反応が良ければ、商品化もありうる。
挨拶をすませた一行は、本丸の江崎グリコへと向かう。
その道中、ロケバスの中で、経過報告を行う。
おもしろTシャツ屋さん
濱口さんが提案した「湯呑みTシャツ」は、前回16位から、10位へランクアップ!
有野さんが提案した「へのへのもへじTシャツ」は、17位から、7位にランクアップしていた。
合計売り上げは、5ヶ月で123万5040円に達していた。
ちょっとヒく売り上げだった。
おもしろTシャツ屋さんも、次作の開発にノリノリだった。
「ちょっと距離おこうか」
と有野さんはたじろいだ。
そんなこんなで埼玉にある江崎グリコさんに到着。
ポッキーとプリッツの製造工場でありながら、展示スペースもある。
本社は大阪だ。続きを読む
ゴールインしているときのマーク、ということですね。
≪番組内容≫
今回は、江崎グリコさんにお邪魔する。
だが、その前に東京モーターショーへ行き、前回コラボしたトミカさんのブースへ招待されていた。
濱口さんが提案した「右足カー」や、
有野さんが提案した「天丼カー」が、
実際のトミカになって展示されていた。
サスペンションもついた見事なトミカになっていた。
ここでの反応が良ければ、商品化もありうる。
挨拶をすませた一行は、本丸の江崎グリコへと向かう。
その道中、ロケバスの中で、経過報告を行う。
おもしろTシャツ屋さん
濱口さんが提案した「湯呑みTシャツ」は、前回16位から、10位へランクアップ!
有野さんが提案した「へのへのもへじTシャツ」は、17位から、7位にランクアップしていた。
合計売り上げは、5ヶ月で123万5040円に達していた。
ちょっとヒく売り上げだった。
おもしろTシャツ屋さんも、次作の開発にノリノリだった。
「ちょっと距離おこうか」
と有野さんはたじろいだ。
そんなこんなで埼玉にある江崎グリコさんに到着。
ポッキーとプリッツの製造工場でありながら、展示スペースもある。
本社は大阪だ。続きを読む
泣きながらエンディング曲を歌う私。
はたから見たら気持ち悪いと思います。
でも歌わざるを得ません。
だってそれは、恋の魔法なんですから。


≪あらすじ≫
「いいえ恋愛は無価値です。結婚は愛情ではなく、理念が合致する相手とするべきなんです」
ヨリ子は、鷲尾さんからの愛にあふれた告白を断った。
そして谷口と結婚する。
お互いに好きではない相手と、理念が一致して結婚に至った。
そのことを、周囲はイマイチ祝福できていなかった。
ただ応援はしていた。
「君は、娘が選んだ相手だ」
それで充分だった。
たまたま今日はバレンタインだった。
ヨリ子も谷口も、バレンタインなど無駄なイベントだと思っていた。
しかしヨリ子は、チョコを買った。
ただ渡せなかった。
ヨリ子は独りでチョコを食べた。
泣きながらチョコを食べた。
ヨリ子の姿が見えない事を心配してきた谷口は、たまたまそれを目撃してしまう。
谷口は、ヨリ子の心理を推察した。
そして言葉にした。
「涙が溢れる理由は。たぶんその答えは。きみがしたい事は結婚じゃなくて、恋だからです。ホントは人一倍、恋がしてみたいのに、恋がどんなものか知りたいのに、できないから。心にずっと蓋をしてきたんです。僕と結婚するってことは、もう一生恋をするって事がないって事だから。だから泣いているんです。渡してきなよ、きみとちゃんと恋をしてくれる人に」
続きを読む
はたから見たら気持ち悪いと思います。
でも歌わざるを得ません。
だってそれは、恋の魔法なんですから。
≪あらすじ≫
「いいえ恋愛は無価値です。結婚は愛情ではなく、理念が合致する相手とするべきなんです」
ヨリ子は、鷲尾さんからの愛にあふれた告白を断った。
そして谷口と結婚する。
お互いに好きではない相手と、理念が一致して結婚に至った。
そのことを、周囲はイマイチ祝福できていなかった。
ただ応援はしていた。
「君は、娘が選んだ相手だ」
それで充分だった。
たまたま今日はバレンタインだった。
ヨリ子も谷口も、バレンタインなど無駄なイベントだと思っていた。
しかしヨリ子は、チョコを買った。
ただ渡せなかった。
ヨリ子は独りでチョコを食べた。
泣きながらチョコを食べた。
ヨリ子の姿が見えない事を心配してきた谷口は、たまたまそれを目撃してしまう。
谷口は、ヨリ子の心理を推察した。
そして言葉にした。
「涙が溢れる理由は。たぶんその答えは。きみがしたい事は結婚じゃなくて、恋だからです。ホントは人一倍、恋がしてみたいのに、恋がどんなものか知りたいのに、できないから。心にずっと蓋をしてきたんです。僕と結婚するってことは、もう一生恋をするって事がないって事だから。だから泣いているんです。渡してきなよ、きみとちゃんと恋をしてくれる人に」
続きを読む
谷口パパは、生死不明。会いたくもない。本当に死んでてほしい。と谷口が言うと、ヨリ子さんは言いました。
「いや、生きてますよ。ブログやってます」
本名でブログやってんのかーい!


≪あらすじ≫
谷口ママは、胃がんだった。
偶然にも、17年前に亡くなったヨリ子のお母様と同じ病気だった。
谷口ママは、胃潰瘍と偽っていたが、
身の回りの整理をしている行動から、周囲に伝わっていた。
谷口は、それを問い詰めようとした。
しかしヨリ子は否定した。
「あなたのためではありません。ウソをついていたほうがご自身が楽だからです。人の気持ちは複雑です。特に病人はナーバスになります。本人にとって一番楽な精神状態が維持できるよう努めるべきです。
「君に人の心の複雑さを教わるとは思わなかったよ」
「経験による知識です」
周りの人が明るく振る舞っていることこそが、谷口ママのためだった。
「生きているうちにしてあげられることをすることです。でなければ今後の人生に禍根を残します」続きを読む
「いや、生きてますよ。ブログやってます」
本名でブログやってんのかーい!
≪あらすじ≫
谷口ママは、胃がんだった。
偶然にも、17年前に亡くなったヨリ子のお母様と同じ病気だった。
谷口ママは、胃潰瘍と偽っていたが、
身の回りの整理をしている行動から、周囲に伝わっていた。
谷口は、それを問い詰めようとした。
しかしヨリ子は否定した。
「あなたのためではありません。ウソをついていたほうがご自身が楽だからです。人の気持ちは複雑です。特に病人はナーバスになります。本人にとって一番楽な精神状態が維持できるよう努めるべきです。
「君に人の心の複雑さを教わるとは思わなかったよ」
「経験による知識です」
周りの人が明るく振る舞っていることこそが、谷口ママのためだった。
「生きているうちにしてあげられることをすることです。でなければ今後の人生に禍根を残します」続きを読む