2015
    06.10

    アルケミスト part6

    こんなやりとりがありました。
    「族長たちに軍隊が近づいていることを知らせなさい」
    「そんなことをしたら笑われますよ」
    「彼らは砂漠の男たちだ。砂漠の男たちは前兆の扱いに慣れている」
    「それならば、彼らはおそらく、もう知っていますよ」
    「彼らは今、心配していない。もし、アラーの髪が彼らに知ってもらいたいことがあれば、誰かが自分のところに知らせに来るはずだと、彼らは信じている。そうしたことは、前にも何回も起こっているよ。しかし今回は、知らせるのはお前だ」


    人に忠告するのは、あまり良い気分ではありません。
    面倒臭いから、見捨ててしまおうと思ってしまいがちです。

    でも、彼らは心配していませんよね。
    <誰かが助けてくれるに違いない!>
    そんな希望を抱いてくれてる彼らを見捨ててはダメだなぁと思います。

    少なくとも私は、ヒーローに憧れる者として、その役目を全うしなければならないと確信しています。


     アルケミスト―夢を旅した少年 (角川文庫―角川文庫ソフィア)



    ≪あらすじ≫
    少年は、砂漠にあるオアシスで、戦争が止むのを待っていた。
    そこで、空に舞う鷹を通じて「大いなる魂」から前兆を受け取ってしまった。

    このオアシスに、軍隊が攻め込んでくる!

    砂漠には「大いなる魂」につながることを商売にしている人たちがたくさんいた。
    彼らは、女や年寄りから恐れられている。
    また部族の男たちも彼らに相談しなかった。

    彼らが、死の運命を知らせてくれても、戦いの役には立たない。

    砂漠の民は、いつも今を生きていた。
    そして毎日の中に、永遠があると信じていた。

    少年は、族長に前兆を報告した。
    すると族長は、吟味の後に決断した。

    「明日、我々はオアシスにおいて、武器を保有してはならないという協定を中断することにした。一日中見張りを立てて敵を警戒する。太陽が沈んだら、男たちはもう一度武器をわしのところに返却する。敵が十名死ぬごとに、おまえに金をひとつ与えよう。しかし、武器は戦いで使わなければ、ひきあげられない。武器は砂漠のように気まぐれで、使わなければ次の時にうまく働かないことがある。もし明日の終わりまでに、武器が一つも使われなかった場合、それはおまえに対して使われるだろう」続きを読む
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    2014
    11.09

    アルケミストpart3

    この記事を読み返している私へ。
    世の中の全ては前兆だから、ツラい思いをしても、苦しみを感じても、楽しい事に浮かれても、その前兆から未来を読み取って、、、というか都合良く解釈して、適当に頑張って下さい。
    マクトゥーブ。

    追伸、ビギナーズラックを信じて、いつも新しい事に挑戦してみてはいかがでしょうか。
    そして何事も、綿密な準備よりスタートダッシュが肝心ですよ。


     アルケミスト―夢を旅した少年 (角川文庫―角川文庫ソフィア)

     著者:パウロ・コエーリョ


    ≪あらすじ≫
    丘の上に、クリスタルの店があった。
    かつては金持ちになれる商売だったが、今は違った。
    クリスタルの商人は、店の前を通り過ぎる人を見るのが仕事になっていた。
    そこに一文無しの少年が、その店を訪れた。

    「もしよろしかったら、ウィンドウの中のガラスをみがかせてください」と少年が言った。「今のように汚れていたら、誰も買いませんよ」
    男は返事をしないで彼を見た。
    「そのかわり、何か食べるものをください」


    少年は、ガラスを綺麗にした。
    すると、二人の客がクリスタルを買っていった。続きを読む
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    2014
    10.22

    アルケミストpart2

    ツラい事があると私は、この部分を思い出します。
    そして「サンチャゴよりはマシだ」と思い、自分を奮い立たせています。

    短いパートですが、私が最も頻繁に思い出す部分であり、心に刺さった内容でした。

    ちなみに「少年=サンチャゴ」です。


     アルケミスト―夢を旅した少年 (角川文庫―角川文庫ソフィア)

     著者:パウロ・コエーリョ


    ≪あらすじ≫
    理解できないアラビア語に、異教徒のお祈りや、タバコの回し飲み。苦いお茶。
    そんな常識のアフリカに、少年は来た。

    少年は、夢に出てきた宝物を探す為に、アフリカ大陸まで来ていた。
    そして、その旅をするに充分な額を持っていた。

    数日後には、きっとピラミッドの近くにいる。
    そう考えていた少年に声をかけてくれた人がいた。
    彼は、スペイン語を話した。

    少年が、新たな友人にピラミッドの話をして、そこへの道案内を頼んでいると突然、バーの主人に怒鳴られた。
    友人は「彼は、君のお金が欲しかったんだよ」と説明した。
    ここには泥棒が多いらしい。

    少年は、ピラミッドへ行く為にどれほどの費用がかかるか友人に聞き、お金を預けた。
    しかし少年が一瞬、売られている美しい短剣に心を奪われた瞬間、友人は姿を消していた。
    友人の言っていた事は本当だった。

    ここには泥棒が多い。
    そしてバーの主人は、彼が泥棒だと警告してくれていたかもしれなかった。

    「僕は、他の人と同じなんだ。本当に起こっている事ではなく、自分が見たいように世の中を見ていたのだ」続きを読む
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    2014
    01.15

    十一分間

    作中、かなり具体的なSMプレイが描写されています。
    それでいて、まだ少女の心を残した女性の精神的な成長が描かれていました。

    読んでいる時は気がつきませんでしたが今思えば、少女の成長の過程に、自然な形で性交渉が登場する。って読み方ではなく、SMプレイの興奮を引き立たせる為に少女の淡い恋の話を描いたと考えれば、ド変態小説に変化しますね。
    内容としては、かなり真面目な本ですが、受け取り方は人それぞれ。
    真面目な人を見て「かっこつけてる」と貶めるか「努力家」と尊敬するか、自分が決められます。

    あとプレイ後の言葉に、かなりドキッとしました。
    「ご主人は奴隷をあやつるためにいるんだ。奴隷の快感がご主人の喜びだ」
    つまりS側は、M側が求めている事をしてあげるだけで、自分がしたい事または誰かにさせたい事を命令する立場ではないって事です。
    S側の人って、すごく良い人ですね。なんとなくS側の人って偉そうにしている印象がありましたが、私の勘違いだったかもしれません。M側の人は、イジメられているどころか寵愛されています。

    そういえば山里さんのラジオで「自分をドSだって言う人いるけど、それ性格が悪いだけ!」なんてネタハガキが読まれていましたね。そういう経験がないので理解が及びませんが、SMプレイの世界って、奥が深そうです。


     11分間 (角川文庫)

     著者:パウロ・コエーリョ
     訳者:旦敬介
     備考:この本の主役には元となった女性がいたそうです。

    ≪あらすじ≫
    どんな娼婦でも罪を知らぬ処女として生まれたように、マリーアも思春期にはハンサムで賢い男と結婚して、子供を授かり、海の見える素敵な家で暮らすと思っていた。しかし恋愛で失敗を繰り替えし、マスターベーションを学び、現実に失望したマリーアは恋愛を拒絶した。男を使って色々と試したが、マリーアに愛は理解できなかった。
    マリーアは貯金をはたき、リオデジャネイロへ旅行した。

    そこで芸能プロデューサーに出会う。そしてスイスで、一晩に300ドル以上も稼げる仕事を紹介してもらった。
    ナイトクラブの踊り子だ。
    しかし、すぐに解雇されてしまう。

    マリーアは、それでも良かった。マリーアにはファッションモデルになるという夢があった。
    それを追うチャンスが来たとマリーアは感じていた。
    しかし夢は簡単には叶わない。
    生活資金を失ったマリーアには、故郷へ帰る為の資金を稼ぐ為に、娼婦になった。

    その後、娼婦である自分に慣れてきた日に、画家に出会った。
    彼は、セックスを退屈だと言った。そしてマリーアを決して誘惑しなかった。続きを読む
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    2013
    12.22

    アルケミスト ~夢を旅した少年~ 

    「マクトゥーブ」
    「それは、どういう意味ですか?」
    「これがわかるためには、アラブ人に生まれなければならないよ。しかし、おまえの国の言葉で『それは書かれている』というような意味さ」

    というやりとりが出てきます。
    極端に言えば、この本には全てが書かれていますね。
    何度読んでも新しい発見がある素晴らしい本です。

    そして今回、読み直して驚いたのは「スクライドと言ってる事が一緒だ」という点ですね。
    やっぱり私が面白いと思う話は、みんな一緒です。

    ちなみに宝物を探す主人公と、錬金術師を目指すイギリス人が、こんなやりとりをしていました。
    「彼らは、なぜ物事をそんなに複雑にしてしまうのですか?」
    「知る責任のある人たちが理解できるようにさ。もし誰もが鉛を金に変えるようになったと想像してみたまえ。金は価値を失ってしまうよ」


    夢を叶えられる人が少ない理由は、夢の価値を維持する為かもしれませんね。
    夢が簡単に叶うなら、誰も努力や我慢をしなくなってしまいます。

    そして夢を叶えた人には相応の責任があると感じました。
    夢を叶えた人は、多くの人に憧れられる人でなければいけません。
    そうしなければ夢を持たない人が増えてしまいますからね。

    私も昔「将来の夢は何ですか?」と聞かれて「夢なんてねぇよババア!」と言うような夢なし人間でした。そんな人ばっかりになったら超つまらない世界になりそうですね。

    たまに人間に希望を持たない事をひけらかしているような本がありますが、夢物語の方が100倍楽しめるし、ためになると思います。


     アルケミスト―夢を旅した少年 (角川文庫―角川文庫ソフィア)

     著者:パウロ・コエーリョ
     訳:山川 紘矢、山川 亜希子


    ≪あらすじ≫
    ある夜、サンチャゴは見捨てられた教会に生えたイチジクの木の下で眠っていた。
    読み終わった本を枕代わりにしているサンチャゴは、羊飼いだった。

    サンチャゴが目を覚ますと、羊たちも起き始めた。
    「羊たちは、僕に慣れて、僕の時間割りを知ってしまったみたいだ」と彼はつぶやいた。ちょっと考えてから、それは逆かもしれないと気がついた。自分が羊たちの時間割りに、慣れたのかもしれなかった。
    そんなサンチャゴは、アンダルシア地方に住む娘に恋心を抱いていた。
    娘は、サンチャゴが羊飼いのくせに本が読める事に驚き、各地を旅して培われた知識と経験に目を輝かせた。
    「ふだんは、本より羊の方からもっと学ぶんだよ」
    とサンチャゴは得意げだった。
    羊が、水と食べ物の事しか考えていないように、サンチャゴは娘と不思議な夢の事しか考えていなかった。

    サンチャゴは「エジプトのビラミッドのそばに来れば隠された宝物を発見できる」という夢を二度も見ていた。そして夢を解釈してくれるジプシーの老婆によれば、夢は神のお告げらしい。
    サンチャゴは、広場のベンチで本を読んでいると、老人が話しかけてきた。
    老人は、すでにサンチャゴが読んでいる本を読み終えていた。そして本について言った。
    「人は自分の運命を選ぶことができない、と言っているのだよ。そして最後に、誰もが世界最大のうそを信じている、と言っている」
    「世界最大のうそって何ですか?」
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    2013
    08.18

    悪魔とプリン嬢

    定価以下で物を売る人は、どうしても金が必要だからそうするんだろう。そういう状況につけこむ人は、ものを生み出すために働いた人の汗と苦闘に対する敬意を欠いている。
    そして、これが世の滅亡につながると書かれていました。

    まったく私も同意見です。
    しかし、セールの時にしか服を買わないことも事実・・・

    定価は、物の正当な評価だと思います。
    そして自分は正当な評価をされたいと思っていても、他人を評価したいとは思えない。
    こういう意識が、私や世界をダメにしている要因かもしれません。


     悪魔とプリン嬢 (角川文庫)

     著:パウロ=コエーリョ
     訳:旦敬介


    ≪あらすじ≫
    毎日、ある女は道を見張っていた。
    15年もの間、警戒していたが、ついに男がやってきた。
    悪霊を連れている男だ。
    男は各地に小さな穴を掘り、金貨を埋めていた。そして、その事実を、町の少女に教えた。

    男は研究者だった。
    「我々は欲望に屈する機会を与えられれば、遅かれ早かれ必ず誘惑に屈する、というのが私の発見した真実だ。条件さえ整えば、地球上のすべての人間が喜んで悪をなす」
    男は、それを証明するために一週間だけ滞在するらしい。

    男は、町中の人が一生遊んで暮らせるだけの金を対価に、人殺しを要求した。続きを読む
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    2013
    06.23

    ベロニカは死ぬことにした

    以前「もののけ姫(記事)」のアシタカとサンは、現代の子供たちの象徴だという趣旨の話を耳にしました。

    子供たちは、呪われたアシタカのように暗い未来を約束されているし、素直に行動する姿をサンのように醜く憐れだと思われている。
    希望を捨てろと賢い大人たちに教えられ、子供たちは夢も理想もなく成長していく。

    本書のベロニカも、そんな子供の1人でした。
    ベロニカは将来に希望を持てず、堪え難い人生を満喫して、その生涯に幕を降ろそうとしています。

    「狂うってどういうことなの?」
    「人と違うってことさ」



     ベロニカは死ぬことにした (角川文庫)

     著者:パウロ・コエーリョ
     訳者:江口研一
     イラスト:平尾香

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    2013
    06.17

    第五の山

    神はモーゼに、自らが善であるか悪であるか、教えなかった。ただ「私は私である」とだけ言った。神は日の下にある全てのもののだ……家を破壊する稲妻であり、それを立て直す人の手でもある。


     第五の山 (角川文庫)

     著者:パウロ・コエーリョ

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    2013
    05.13

    ピエドラ川のほとりで私は泣いた

    「真理は、信仰のあるところに存在する」

    信仰する宗教に問わず信仰は正しい。というようなセリフが出てきます。
    私もそう思いますね。
    宗教に対して、極端に悪いイメージを持っている人もいますが、真理へと辿り着くために、宗教の理解は必要だと思います。

    「自分の心さえ支配できれば、世界中を支配できる」
    でも、それが一番難しい気がします。


     ピエドラ川のほとりで私は泣いた (角川文庫)

     著者:パウロ・コエーリョ
     訳:山川紘矢、山川亜希子


    この本は女性と宗教を描いています。しかし、修道士が奇跡を起こして世界を救う話ではありません。
    一人の男が、主人公の"私"に恋した話です。

    そして本書では、奇跡の愛を描こうとしていました。しかし残念ながら"私"は愛を信じていません。

    「おとぎ話の中では、王女様がカエルにキスすると、カエルは王子様になるわ。でも現実では、王女様が王子様にキスすると、王子様がカエルになってしまうんだわ」
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    2013
    03.28

    ブリーダ

     彼女は父と一緒に海に来ていて、水の温度はどうか見に行ってくれないかと父に頼まれた。五歳の頃の事だ。父の手伝いができるのが嬉しくて、海辺まで行くと足をぬらしてみた。
    「足をぬらしたら、冷たかったよ」と父に言った。
     父は彼女を抱き上げると、海まで歩いていき、何も言わずに突然娘を水中に放り投げた。彼女はびっくりしたが、すぐに面白がって笑い出した。
    「水はどうだい?」と父は訊いた。
    「気持ちいい」と彼女は答えた。
    「それじゃあ、これから何かを知りたくなったらその中に潜ってみることだね」
     この教えのことは、あっという間に忘れてしまった。



     ブリーダ (角川文庫)

     著者:パウロ・コエーリョ
     訳:木下眞穂

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